目標300投稿

大昔(50年ぐらい前)、TV CMで「目標427店!」と連呼していた薬局チェーンがありました。「ヒグチ薬局」です。

当時は薬局は薬を買うところで、今のようにお菓子や日用品を売っているところではありませんでした。

その薬と言っても、今ほど種類が豊富というわけではなく、常備薬と言われる胃腸薬(太田胃散や正露丸、パンシロンなど)、消毒薬(ヨーチン、赤チン)、その他メンソレータムや絆創膏に包帯など。体温計も水銀式。

ですからただでさえ、それほどひんぱんに行くところではありませんでした。1970年代後半にはDPEの取り次ぎが流行ったことがあって、そのためだけに薬局に行ったことはよくありました。(DPEって何?)

その後、数多の薬局チェーンがと登場しましたが、薬のヒグチは潰れずにいまだにその薬局チェーンの一翼を担っているのはさすがです。何事も目標を立てて、それぞ目指していくことが事業が継続する秘訣かもしれません。

話は大幅にそれましたが、このサイトも目標を掲げないとモチベーションが維持できないと考えて、初年度投稿(ポスト)数目標を300といたしました。(勝手にしろよということでしょうが、)

年間300ポストということは、月当たり25ポストということになり、1ヶ月に5日しかサボることができません。なかなかのペースですが、以前20年前に初めたサイトで、年間300投稿するとなかなかのボリュームがあって、自分なりに達成感があったことを覚えております。

当時はまだCMSが馴染みではなく、ホームページビルダーを使ってHTML直書きをした部分もありました。最近はWordPressのようなツールがあるので、以前に比べてただ書くだけですから無駄な労力は使いません。

年間300も無駄な文章を書いていると、少しぐらいは文章がうまくなりそうなものですが、それなりに意識していないと同レベルのまま上達はしません。しかし、何もしないでボケていくよりはマシでしょう。

さて、1年後は達成できているかどうか楽しみです。(それまでにサイトが消えている可能性の方が高い?)

コーディングは単純作業か?

ヤマト運輸のDX推進担当の偉いさんが、「コーディングは単純作業だから、アウトソーシングすれば良い」といった内容を話したとかで話題になっています。

DX担当にしてコーディングは単純作業とはよく言ったものですが、要するに誰がやっても同じだから、外注して安い労力を使っていれば良いと言いたかったのでしょう。

しかし、コーディングをやっている人にはそれなりの美というのがあって、苦労した結果美しいプログラムソースができたときの喜びは、経験したことがない人には全く想像もできないかもしれません。

確かに一つのソースコードで経営に影響が出るほど違いはないかもしれませんが、情報漏洩などの会社経営に致命的になる欠陥もソースコード一つですから、単なる力仕事とは言い切れません。

よく地中の水道管やガス管が、施工の欠陥で大事故を起こすことがありますが、コーディングも簡潔でエラー処理が完璧でメインテナンス性も良いものは、普段から心がけていないとなかなか作り込めるものではありません。

コーディングの品質を把握するには、外注する場合でもそれなりにコードレビューをする必要があります。

将来のヤマト運輸のDX戦略の失敗が目に見えるようです。

自転車と原付

自転車による事故が増えていることを受けて、自転車の交通法規違反を厳重に取り締まるようになるそうです。

確かにここ10年ぐらい、自転車の夜間無灯火運転について取締が強化された効果があったのか、私が住んでいる地域で無灯火運転は全体の1割ぐらいにまで減っってきたように思います。

最も、電動アシスト自転車が増えて、暗くなると自動点灯するものが増えたことも影響しているでしょうが、いずれにしても以前に比べると無灯火が減って怖い思いをすることが少なくなりました。

これからの自転車事故を減らす手立てとして、自転車の免許制度や登録制度、講習会の実施に並んでヘルメット着用の義務化が挙げられていますが、以前原付バイクのヘルメット義務化によって、原付き利用者の多くが軽自動車に移行した事がありました。

自転車でヘルメットは事故時の怪我の程度を軽減する有効な手段ですが、面倒だったり髪型が乱れるなどの理由で、なかなか装着が浸透しないのではないかと思います。

話が変わりますが、原付きの50mlエンジンの125ml化が討論されていて、50mlエンジンでは排ガス規制に対応できないため、125mlに拡大して最高出力を原稿の50ml並みにすることが提案されています。

しかし、より大きく重くなるバイクを原付免許で実技試験なしで乗るというのは、かなり危険性が高くなるような気がします。

そもそも原付自転車といえば、本当にポンポンと言いながらかろうじて動く原動機が付いた本当の自転車だったことを考えると、現在の原付きは高性能過ぎて自転車と呼ぶにはふさわしくありません。

50mlで排ガス規制を満たすことが無理ならば原付は廃止するべきで、50年以上前の自転車にポンポンエンジンを積んだ規格を残すのは無理があります。

日本には伝統と称して何事も変えない傾向がありますが、時代の変化に合わせて変えた方が良くなることも多いのではないかと思います。

サッカーと戦略

私がサッカーのおもしろさを初めて感じたのは、ドイツとオランダのワールドカップのドキュメンタリー映画を見たときでした。

ベッケンバウワー率いるドイツと、ヨハン・クライフ率いるオランダの試合を、ドキュメンタリー風に撮った映画でした。

結果はドイツが優勝するのですが、映画の視点はオランダ側でヨハン・クライフが主役という感じでした。

決勝戦まで善戦していたオランダが、最後のドイツ戦で審判の見ていないところで反則を受けたり、クライフが執拗なマークを受けて首を横に振るシーンが印象的でした。

今回のワールドカップも決勝リーグが始まって、まずオランダが米国を破りましたが、ハイライトで見たところオランダのパスの見事さに驚きました。

50年前のオランダとまったく変わっていない!

ワールドカップなんて昔はまったく日本と関係がない話で、メキシコオリンピックで3位になった以外に、サッカーで日本が話題になることはありませんでした。

今や決勝リーグでベスト8を狙うほど、世界での日本のサッカーの存在感が増しています。

今週はABEMAから目が離せません。

製品とゴミ

学生の時(40年以上前)ある雑誌に、フォードの副社長が慈善事業家になったという記事が掲載されていました。

それまで自動車のフェンダーのデザインをエンジニアとして担当して副社長にまでなった人の話です。

フェンダーのデザインはカッコ良さだけではなく、風の抵抗を最小限にして燃費の向上を図るという、エンジニアとしては非常にやりがいがある仕事です。

しかし、その副社長はフェンダーのデザインをいくらすばらしいものにしても人々はそれほど幸せになれないと嘆いて、慈善事業に転じたと言います。(まあ40年前の記事ですから、かなりおぼろげ!)

その後、エンジニアになった私は、いろいろな職場を経験しながら、概ね40年ぐらい半導体設計エンジニアとして働いてきました。そう、おそらく何も考えずにがむしゃらに。

そこでやっぱり思いましたね。

エンジニアは設計して製造して世の中の人に使っていただく製品を作るのですが、製品はいずれ寿命が来る。

たとえその製品が良い製品で、それを使った人がしばらくの間幸せになったとしても、いずれ壊れる時が来る。部分的に再生できる部品があったとしても、とりあえずほとんどゴミになってしまうわけです。

エンジニアは製品を開発して製造するけれども、いずればゴミになってしまう、確実に!

世間でゴミ屋敷が問題になっていますが、すべて元は製品なわけです。電化製品も、カップ麺も、冷凍食品も。

またその製品をゴミと化すのは人間です。人間が製品をゴミにしてしまうのか?

SDGsはそんなに簡単な話ではありません。

ところで話は飛びますが、地球から人類が滅亡して100万年も経つと、地球上のゴミは見事にもとの分子に戻ってしまうそうな。

あらゆるゴミは、時が経てば自然に帰ってしまう。

火星表面のゴツゴツ映像を見ていると、地球の100万年後の姿なのかもしれないと思うと、SDGsは時が解決してくれるのではないかと思ってしまいます。

SDGsを議論する人たちは、何年スパンの話をしているのか気になりました。