日本食ブームとは言いますが?

東洋経済オンラインに「京都で”1泊2食付き”をやめる旅館が続出。「素泊まり」「飲食店の予約代行」にシフトの背景には外国人観光客の≪正直な本音≫があった」という記事が掲載されています。

日本の旅館での豪華な日本食の晩御飯が、インバウンド客には不評らしいです。曰く「想像した日本食と違った」と。

食事付きのプランをやめて、素泊まりとか朝食のみのプランにする旅館が増えつつあるということですが、食事のない旅館なんて、クリープのないコーヒーみたいです。

面白いのは、インバウンド客が想像している日本食とは、すき焼きやしゃぶしゃぶ、握り寿司やラーメンとのこと。

確かに最近海外で日本食ブームが起きているというニュースで伝えられるのは、確かにこれらのメニューがほとんどで、決して日本の煮物や豆腐料理のような薄味で、出汁の味を楽しむようなものはありません。

イタリアでちゃんとしたレストランに行ってパスタやピザを注文したら、そんなものはないと怪訝な顔をされたり、チェコのレストランでビールを頼むようなものかもしれません。旅行者が知っている地元料理は、大体が安い大衆食なのです。

ラーメンやたこ焼きが日本食だしても、日本の食堂のどこにでもあるものではありません。

日本食ブームの底の浅さがよく分かる話ですが、それほど日本食ブームに日本の文化が知れ渡ったと考えるのは早計なようです。

以前ドイツから来た人に日本食について感想を聞いたことがあるのですが、総じておいしいと言いながら、豆腐だけは駄目だと言っていました。味がなくて気持ち悪いそうです。

日本食で世界で人気があるのは味が濃いものが多いように思います。ラーメンや醤油をジャバジャバかけられるよう料理なら許せても、薄味のものは好まれないようです。

またインドから来た人にうどんを食べさせたことがありましたが、あまり食が進まなかったみたいでした。

確かに私達が海外に行ってもあまり経験したことがない味に出会うと、すぐにはおいしいとは思えませんから、本来の日本食に拒否反応があっても不思議ではありません。

今の日本食ブームが寿司やラーメンに留まるのも仕方がないことですが、もっと日本の文化を発信し続けることが大切なのかもしれません。

海外免許証から日本の免許への切り替えについて

海外の免許から日本の免許に切り替える人が増えているそうです。

海外から注目されることが増えて、良く言えば日本の優れた制度、悪く言えば穴だらけの制度が利用されることが多くなりましたが、日本の免許制度もその一つのようです。

そもそも警察は日本国内対象ですから、あまり海外の動向に長けていません。海外から目をつけられたらうまい具合に利用される絶好のカモになります。国民健康保険の高額医療費が、海外の旅行者の餌食になるのと同じです。

日本の免許を持っていると、ジュネーブ条約加盟国すべて運転できる国際免許が発行できるので、ジュネーブ条約に加盟していない国の出身者にとっては手に入れたい免許だということ。

そろそろこの問題点が討論され始めているようですが、さっさと海外免許の切り替え制度の中断をするなど対策を講じなければ、無駄な事故が増えることになりかねません。

ところで、海外から来て日本に居住している職場の同僚が、最近になって日本の免許に切り替えるというので、居住地の大阪で免許の切り替え手続きをしようとしているのですが、昨年から免許センターに直接行って手続きができなくなり、決まった日時に電話をして予約を取らなければならなくなりました。

ところがその電話が1本しかなく、電話受付時間も月に3時間しかないため混雑がひどく、数千回かけ続けてやっとつながったかと思えば、その後混雑を理由に切れてしまったり、結構ハードルが高いのです。

それだけ海外の人が切り替えようとしているのでしょうが、ニュースでは短期在住者でもホテルの住所を使って申請できるらしく、それでは正体不明の免許所持者を増やすだけではないかと心配になります。

一旦免許を発行してしまえば数十年に渡る権利を保障しなければなりませんから、ほぼ住所不定の国籍も定かでない人に免許を与えることは必要なのでしょうか?

国籍はなくとも永住権があるとか、少なくとも日本の在住許可がある人に限定するべきです。

自動車免許はそれだけで身分の証明になるものですから、本物かどうか判断できない海外の免許があるからというだけで、日本の免許を発行するのは軽率だと言わざるを得ません。

一刻も早く対応するべきだと思います。