なぜ企業で無駄な業務が多いか?

最近デジタルトランスフォーメーションやITにからめて、企業の無駄な業務が如何に多いかを問うニュースがあります。

「どうやったら企業は無駄な業務をなくすことができるか?」

でも、まずよく考えてください。本当に企業の全員が無駄な業務をなくそうとしていますか?

無駄な業務が生まれるのは、それを作っている人がいるからです。そして、それを作っている人は無駄な業務が好きなのです。好きだから無駄な業務を作る。

無駄な業務をなくすためには、無駄な業務を作る人を辞めさせれなよいのです。

簡単な話です。普通の企業なら、半分の従業員は無駄な業務を作るだけのために働いているふりをしています。

まさに蟻の行列でサボっているやつのように。

でも気を付けなければならないのは、無駄な作業を作る半分の従業員を辞めさせれたとしても、残った従業員の半分はまた無駄な作業を作り始めます。磁石のように

よく太陽光発電の効率が30%だとか50%だとか言ったり、エンジンの熱効率が30%だとか言ったりして、なんと効率の悪いことかと思いますが、人間も同じぐらい効率が悪い。

働いている人の半分は無駄に時間を過ごしているのです。

じゃあどうすればいいのとなりますが、どうしようもありません。どうしたって半分は無駄なのです。

蟻の行列の無駄を無くすと、かえって危機に対応できなくなるそうです。

でも今の日本の企業は、効率が悪い割に予備もない。社内留保を限度を超えて貯め過ぎましたか?

ヘッドアップディスプレイは流行らない?

Yahooニュースに、自動車のフロントガラスに情報を映し出すヘッドアップディスプレイ(HUD)が、良い技術のわりに普及が進んでいないという記事が載っていました。

車速やカーナビの案内が、少ない視線変化で読み取ることができるので安全運転にもつながり普及が進むと考えられていたが、一部の高級車に採用されるにとどまっているということです。

記事では、視線変化は少ないが焦点を合わせる必要があり、それではこれまでのようにスピードメーターを見るのとあまり変わらず、また視野にチラチラ映像が映っていると、外の状況を見るのに邪魔になるということでした。

そもそもそれほど真剣に速度を気にして運転している几帳面な方は少ないでしょうし、カーナビのガイドにしても音声の指示に従っていれば表示はいらないですから、ちらつく表示への苛立ちが勝るということでしょうか。

いやしかし、普及が進まない原因は他にあると思います。

この装置には決定的な欠陥があります。高い割には見栄えがしない!

お金を出した割には「見栄が張れない」ということです。

大体、車というのは見栄が8割、実用2割といったところでしょうか。(当社推定値)

確かにヘッドアップディスプレイは、特殊はフロントガラスが必要だったり、光学的な工夫が必要だったりして高価になりがちですが、その割に見た目の差が分からない。

しかも、同乗している人にも見えないですから、

「あらっ奥さん、オタクの車にはヘッドアップ付いてるのネェ! あらまステキ!」

とかいうリアクションがありません。

運転する本人に対するメリットがない上に見栄も張れないとなれば、コストを掛ける価値なしと思われても不思議ではありません。

もっと技術を磨いて、すべての情報をヘッドアップディスプレイだけに表示するようにして、スピードメーター類をなくしてしまうと同乗者も気づくでしょうか?

でも表示がちらつくのが嫌だと言うのですから、そもそも運転者はそんな情報を必要としていないのかもしれません。「スピード出しすぎ!」と音声で怒られるのも心地よいかもしれません。

いっそ、スピードメータ類を一切外した廉価版を出したら、物価高のご時世には受けるかもしれませんね。