ファースト主義

トランプ大統領がアメリカファースト主義を唱えたかと思えば、日本の政党もジャパンファーストを掲げ、イギリスでも右派ポピュロスト政党が躍進というニュースです。

曰く、移民を優先して受け入れるあまり、自国民が優先的に扱われなくなっているということのようです。

移民の受け入れは様々な理由があるのでしょうが、日本の場合は少子化や人手不足によって生活に必要な職業のなり手がいないことが挙げられます。

高学歴化に伴って、それまで以上に高度な職業に就きたがることによって、いわゆるきつい職業の担い手が減っています。

最近は日本でもコンビニやフードコートの店員が、ほとんど外国人で占められているところが多くなりました。この流れはどんどん進んでいて、タクシーやトラックの運転手にも外国人材を活用する話しが盛んにされるようになりました。

思い起こせば80年代のアメリカで、ホテルのベッドメーキングや大都市のタクシーや路線バスの運転手はほとんどがメキシコや年米からの移民でした。アメリカに当初から移ったヨーロッパ系の人たちがやらなくなった仕事を、新しい移民が安い賃金で請け負ったのでしょう。

一方、アメリカは最先端のソフトウェア分野で移民に頼った政策を展開していて、高給と低給の両面で移民に頼っていると言えるでしょう。

今回のファースト主義に見られるのは、移民政策を重んじるばかりに自国民のいろいろな対策が疎かになっていると感じる人が増えてきた表れだと思いますが、社会が1次産業から4次産業まで進行してその次の段階に来ると、どうしても高給。低給をを問わず移民に頼らざるを得ない状況になるということでしょう。

これまで以上に経済だけでなく、政治や法律を複雑に絡めて解決していかなければならない社会になっているようです。

車道の端で停車中とは?

最近、交通規則が変わった訳ではないのに解釈が厳密になって、これまでの常識が覆されることがあります。

横断歩道での徐行と歩行者がいる場合の停止は、長野県が遵守日本一というニュースとともに急に普及した法規であります。

まだまだ乱暴な交通がまかり通る地域では、「横断歩道は車道だ」という意識が強いですが、まともな地域では「横断歩道は歩道」という意識が芽生えております。(民度が高い低いで論じてよいかどうかは分かりませんが。)

最近は、自転車優先の色分けがされた車道で自動車が停車するときに、自転車エリアを空けて車通行エリア内で停車することが注目されています。どうやらパトカーがそのような停車の仕方を実践しているとのこと。

普段自転車を利用する側からすれば、自動車の後部ドアがいつ開くか不安でたまりませんが、どうも都会ではそのような習慣が徹底し始めているということのようです。

これは習慣ではなく交通法規ですから、徹底的に法規に罰則も含めて記載して、さらに国民に周知する義務が警察にあるわけと思いますが、警察からすれば法律に従うのは国民の義務だから警察に言われなくてもしなさいということなのでしょう。

このような人によって判断が異なる状況で実際に自転車で走行すると、この運転手は法規をどこまで実践しているのか、後部座席の同乗者は左側を自転車が走行する可能性を理解しているのかと考えてしまいます。

最近取ってつけたように自転車走行レーンが設けられていますが、ただ色を塗り分けただけで、それほど法律的にどう扱われるのか理解している人は私を含めて少ないと思います。

また道路状況によって、この道路に自転車レーンの設定自体に無理があるだろうという場合もあります。

このように人手で運転する場合でも様々な思惑が考えられる状況ですから、日本で自動運転車が走り出せるのはまだ先になることでしょう。