スクレイピングで著作権違反

11月25日のニュースに、保育士向けの転職紹介サイトが、他社のサイトからスクレイピングによって大量のコメント欄の投稿を盗んでいたという記事がありました。

ご丁寧にクラウド上の業務日誌に詳細が記載されていたといいますから、犯罪と分かっていてやっているのは自明でしょう。

コメントならそもそも著作権で保護されないだろうとか、コピーライトマークがないサイトからしか取っていないとか、裁判になれば弁護士が入れ知恵しますから顛末は分かりませんが、日本人の法律を守る姿勢が怪しいのは確かです。

スクレイピングにとどまらず、インターネット上で情報があふれる昨今では、容易に文章や画像などをコピーすることができますから、技術的なハードルは下がるというよりないに等しいです。

そこでリテラシーとはマナーとかきれいごとで済まそうとしても、もとよりそれらのきれいな仕事のやり方は零細企業では推奨されておらず、効率を高めるためにはよそから盗んでくるのは褒められることはあっても怒られることはない。

自社で時間とお金をかけて一生懸命コメントを集めたところで、どうせ似たような内容しか集まりませんから、盗んだ方が簡単と思うのは当然かもしれません。コメントには価値がないと思っています。

ディジタルコピーに関しては、SDやDVDが普及しだした頃に議論の山がありましたが、小細工のような技術で逃げただけで、著作権についての議論はないままですから、リテラシー云々を今更問うても何も返ってこないでしょう。

今回のニュースは氷山の一角、やりたい放題のインターネットの世界が野放し状態です。

勝手に国際SMSを送信するとは!

世の中が便利になればなるほど、理由のわからない現象が増えるわけです。

今日スマホの通信料金請求書がメールで届いたので見てみたら、いつもより少しお高い。

特に電話やSMSを使った覚えがないのに、怪しみながら明細を見ると「SMS(海外)」という見慣れない項目が増えています。

もとより海外にSMSを送信するほどアクティブに交流することもなく、海外にSMSを送信するマルウェアなどの報告もよく目にしますから、完全に疑ったモードに突入です。

請求書にはSMSの相手先の電話番号は残っていないし、SMS記録は毎回削除しているので形跡は全く残っていません。

そこで、海外SMSの請求について検索をしていると、いくつかそれらしいサイトやアプリを使っていると、スマホが勝手に海外のSMSにめがけて送信することがあるらしいと言う情報がちらほらありました。

iPhoneが電話番号の確認を行うために、英国の電話番号にSMSをを送信することがあるらしいということと、その他ではFacetimeやiMessageなど、どれもiPhoneに起因することしかありませんでした。

ところが、しばらく検索しているとLivePocketというイベントの入場券などを購入するサイトで、スマホの承認のために海外SMSを自動送信しているという情報に行き当たりました。

「これだ!」

3月に開催されたイベントの入場券を購入するために、少し危険だなと思いながらもサインインしたのですが、その際スマホの検証のために海外SMSに送信しているということが分かりました。

私のスマホは海外SMSに1回50円もかかるので、それが分かっていればそのサイトでは購入しなかったでしょう。

LivePocketを利用する際は要注意です。

まあ悪意があるマルウェア等に引っかかった訳ではなかったので良かったものの、悪意はないにしても海外へのSMS送信が必須のシステムはいかがなものでしょうか?

最近は何でもスマホに載せようとして、安易にシステムを組んでいるサイトやアプリがたくさんあります。

アップルやグーグルのアプリ登録制度に頼るだけでなく、適正なレベルを維持するための環境整備、法整備をする必要があるのではないかと思いました。