未来の無駄遣い

皆さんは未来に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

この春から大阪で開催される万国博覧会でも、未来についてのメッセージを込めた展示がたくさんあるようですが、現在における「未来」は明るく待ち焦がれるものなのでしょうか?

ハリウッド映画が衰退しているとも言われますが、映画の世界でも未来は多数描かれていて、昔なら進歩した未来が描かれ、その後核戦争で廃墟のようになった世界が描かれ、最近はどうも方向性が定まらない混沌とした世界が描かれる映画が増えているような気がします。

1970年の前回の大阪万博では、数多くの新しいテクノロジーが展示され、明るい未来を夢見て会場に多くの人が集まりました。

誰も疑わない明るい未来があると信じていたのです。

しかし近年になって環境問題が顕在化して、安易に明るい未来を語ることが許されない社会になってきています。それなりにしっかりとした実行を伴うビジョンがなければ、明るい未来は来ない、そう考えている人が多いのではないでしょうか?

過去と言っても50年前もあれば100年前、300年前、1000年前というように様々な過去があり、目を覆うような悲惨な歴史もあれば輝かしい歴史もあるでしょう。

それと同じように未来も実際は一本調子の単純な変化ではなく、山あり谷ありの複雑な変化を伴うはずですが、どうも私達は一律に未来というだけで、明るく輝いていなければならないという幻想を抱いてしまうようです。

過去の歴史は反省はできてもやり直すことはできませんが、未来はかなりの部分を人類が築いていけるはずです。

今は将来の話題といえば年金の話ばかりでは面白くありません。ぜひ夢のある未来を想像できる大阪万博であって欲しいものです。

(それにしても会場の建設遅れや木造建築物の会期後の再利用ばかりが話題になって、肝心の万博の内容が一向に伝わってこないのは、本当に伝えるほどの中身がないからでしょうか?)

ホンダと日産

昨年12月から協議が行われてきたホンダと日産の統合協議。

対等な統合から一転して日産がホンダの子会社になるという話に変わって、破談になりそうな気配です。

日産の関係者からしたら、対等ならご時世で仕方がないことと諦めることができても、子会社になりますと、しかもこれまで長年に渡って敵対していた会社の子会社ともなれば、ああそうですかとはならないのは当然でしょう。

ただ、一番問題なのは、利益を生み出す体質に改善する方法は限られていて、そのどれもが痛みを伴うものであるということです。

まさに「蜘蛛の糸」状態で、完全に沈む前になんとか逃げおうせたら良いと考えるのは当然です。いや、古い企業なら財務状態は悪そうに見えても、それほど危険ではないと思っている上層部の人もいるでしょう。

一方、別の企業のパナソニックでは、事業部ごとに別会社に分けることが検討されているというニュースが流れています。

EV用の電池事業で立て直そうとしていましたが、もうけ頭になる前に中国の競合他社が迫ってきて、事業が立ち上がる前に激流に飲み込まれようとしています。

家電のように国内の狭い市場で反映してきた企業にとって、世界市場を相手にするのは容易いことではありません。

そのうえ国内市場も低価格品を売りにするニトリやアイリスオーヤマに急き立てられていますから、もっと迅速に製品ごとの施策を実行できる体制に変えていくことは必須なのかもしれません。

今後、日本を代表した大企業にも、強者資本による買収が避けられないのかもしれません。

ホンダと日産の経営統合の勝算

少し前まで自動車産業は、我が国の産業の中で唯一の勝ち組と言われていました。その中でトヨタに次ぐ規模の2社が経営統合するというのですから、驚かないわけには参りません。

確かに日本の自動車メーカーの数が多いとは言われ続けていましたから、そのうちに統廃合の波が来ることは予想されていたでしょうし、トヨタと経営や技術面で提携しているメーカーもありますから、必ずしもメーカーの数だけで議論していては方向を見誤ってしまう可能性があります。

ホンダと日産は買う側からすると全く趣向が異なっていますが、社風自体も全く逆と言えるぐらい隔たりがあるそうです。全く違うからこそシナジー効果があるという意見もあるでしょうが、逆に諍いが永遠に続くこともあるでしょう。

以前銀行の統廃合が進んだときに、いつまでも旧何銀出身であるかこだわり続ける体質が抜けないという問題がありました。自動車業界でも同様のことがあることは容易に理解できます。

ただ、今は社風や趣向といったことを問うている余裕はなく、中国勢力に対抗したりEV化にどう取り組むかなど早急に方向性を出さねければならない問題がたくさんあります。

そして規模の効果をどこまで追求することができるか、単なる重複を削減するだけの経費節減にとどまらない、相乗効果のある施策を早く打ち出す必要があるでしょう。

ニュースでは、圧倒的にホンダが主導権を握って統合が進められるということですが、日産をホンダ色に染めることに専念すれば共倒れになるでしょう。

ホンダと日産のうまいところを高め合っていくことができるかどうかが、この統合の成否を分けるように思います。

周りを気遣う

今通勤に使っている電車の中にマナーに関するポスターが貼られていて、2つの絵を並べて「どちらが間違っているでしょう?」と乗客に問いかけています。

左側の絵はマナーが悪い乗客が車内で好きなようにして周りが迷惑している姿、右側の絵はきちっと椅子に座って周りに迷惑がかかっていない姿。

日常生活しているとマナーがよい右側の絵の方に違和感があります。それほどマナー違反の人がありふれているということかもしれません。

よくマナーの問題は育った環境や教育の問題、あるいは精神的な欠陥だという人もいますが、気持ちの問題で解決できるようなものではなく、もっと根本的に対策を打たないと解決しないようなものだと思います。

他人に迷惑をかけないという意味では、アメリカを含む西洋人はもともと侵略する習性があるがゆえに、侵略する意思がないときは極めて紳士的に振る舞うように感じます。

一方日本人は、素性的に侵略が埋め込まれていないためか、日常何の気なしに人のテリトリーを侵略してしまうことがあるのではないでしょうか?

ですから車内が混雑していることを理由に、平気で人を押しのけたり、荷物を人のじゃまになるような持ち方をしたりしてしまうのでないかと思います。

これはアジア系の国民に共通する態度なのかもしれませんが、人種や国民性に基づくものとして諦めるしかないのでしょうか?

しかし、そこに教育の意味があるような気がします。

素性や本能を理性で覆い隠すこと、それを促すのが教育の役割であるように思います。

なかなか経済や政治の問題で溢れている世の中では、マナー啓蒙の意識を高めるのは容易ではありませんが、少しずつでも国民の意識を変えていくことが、将来的な生活を豊かにすることにつながると思います。

OKストアの進撃

昨日はOKストアの関西初出店のニュースが、TVで盛んに報じられていました。

関東圏で人気のスーパーの関西進出は、地域間格差が昔に比べて減ってきたとは言うものの、文化や食生活に密着した食品スーパーにとってはハードルが高いようです。

私も単身赴任で横浜に住んでいたときには、最寄りのOKストアのストアを毎週利用していましたが、新鮮な商品が相対的に低価格で販売されていることを実感していましたので、関西でも充分に対抗できる競争力を持っているでしょう。

特売を設けないという売り方は、米国ではウォールマートが実践していて、「エブリディロープライス」が合言葉になっています。

広告を打たずにセール品もなく、しかしどれでもいつでも付近の店より安いということを売りにしています。

日本でもウォールマートの息が掛かっった西友が、最近までELPと称して同じ戦略を展開していましたが、米国ほど浸透していなかったようです。

実際に他店と比べて毎日安いと感じられるかが勝負になりそうです。

セール品に目がない関西人に、どこまでエブリディロープライスが刺さるか、これは見ものです。