ゴミを捨てる人拾う人

ワールドカップサーカーで日本人サポーターが、負けた試合でも変わらずゴミを拾う姿が称賛されています。

ヨーロッパの国々では負けたら荒れ狂うサポーターが多いらしいですから、負けてもゴミを拾う国民性に驚きを感じるのも無理はありません。日本人はきれい好きだと信じる人もいるでしょう。

ただ、ゴミを拾う人がいるということは捨てている人もいるわけで、日本人サポーターのなかにも平気でゴミを捨ててそのまま立ち去っている人も多いのではないかと思います。

確かに最近トラベル支援で活気づいている国内の観光地では、ゴミに埋もれている所も多いようです。観光地ならではの食べ歩きは楽しいものですが、すべての日本人がきれい好きでゴミを適切に処分しているとは限りません。

観光地なら店や施設の人がゴミを拾って掃除をしているからきれいになっているだけかもしれません。日本人にも汚すだけの人は少なくないでしょう。

住宅地でも、平日にタバコのポイ捨てをする人は、決して休日に吸い殻を拾いに行きません。近所の親切な方がきれいにしてくれますが、また数日後に誰かがタバコをポイッ!

おそらく、日本人がきれい好きなのではなくて、たまたま汚れを放っておくことができない人がいるだけなのか?

欧米なら、公共の場所を勝手に掃除するよりは、業者を雇うか行政に掃除させるのでしょう。

そのうち日本から掃除を善意でやってくれる人がいなくなって、「街にちり一つ落ちていない美しい国」という評判が過去のものとなる日が近いかもしれません。

ABEMAの躍進

これまでも各種ネットテレビを見ていた人たちにとっては、特に変わりはないのでしょうが、ネットTVに馴染みがなかった私のような人には、ABEMAで全試合生中継というのは結構放送のあり方を変えるイベントのように感じます。

NHKも大金を払ってサッカーの放送権を買い取っているみたいですが、全試合生放送というABEMAの前には、いくら大金を注ぎ込んでも色あせてしまいます。

放送はBroadcastというぐらいですから、一斉に時間がないことが特徴でしたが、ネットワーク回線が太くなれば放送のメリットが無くなってしまいます。

更にはネットワークにはオンデマンドという特徴もありますから、放送の優位性は災害時に電波という送信設備以外には影響を受けにくい設備を使っているということぐらいになってしまいます。

日本対ドイツ戦の視聴率も、10%ぐらいはABEMAに持っていかれたということですが、法律や規制に守られた放送が、最大の危機を迎えたと行ってもよいでしょう。

それを今回のワールドカップというイベントで、これまで知らなかった人たちにも知れ渡ってしまったということでしょう。

最後はコンテンツの勝負ということになるでしょうが、テレビ放送がネットTVと共存できるのか、共存する意味があるのか、はたまた放送の存在意義がなくなって衰退してしまうのか、サッカー中継を見ていて放送業界の将来が不安になりました。

サッカーワールドカップの勝利に思う

今回のワールドカップは、日本でもそれほど盛り上がっているようには見えなかったのですが、ドイツとの一戦で一気に盛り上がったようです。

下馬評は散々でしたが、同じチームと監督がこれほどまでに見違えるようになったのには、驚きとともに普段の生活でも見習うことがありそうです。

古来、日本の文化には「静」を重んじる傾向があって、時間が経てばなんとかなる(「時は金なり」、「石の上にも三年」など)やじっくりと取り組むべし(「急いては事を仕損じる」、「急がば廻れ」など)といった教義が多かったように思います。

しかし、サッカーのようにじっくり構えているとあっという間に時間が過ぎてしまうようなスピード感のある競技の場合は、悠長に構えていることが正しいはずはありません。

今回のサッカーの試合では、これまでなら後半の最後の最後に選手交代をするようなことが多かったのに、後半早々から手を打って、その後も継続して修正を行ったことが勝利につながったと解説されています。

今回のワールドカップは、日本のサッカーが大きく変わる節目になるかもしれません。

これからも試合が続いて行くと、日本の戦術を見透かしたような手を出してくるチームも出てくるでしょうが、さらにその上を行く妙手を出して勝ち進んでもらいたいものです。

日本の企業経営も、事なかれ主義でゆっくり時間稼ぎの経営者が払拭されて、タイムリーで積極的な戦略によって世界の動きをリードできるようになってもらいたいものです。

どくとるマンボウの歯ブラシ

もう50年ぐらい経つでしょうか。「どくとるマンボウ航海記」を読んだのは高校生の頃でした。

「どくとるマンボウ」こと北杜夫さんが歯ブラシを買いに行って、薬屋の店主にあれこれ歯ブラシを勧められている光景が目に浮かびます。

店主「豚の毛の歯ブラシは、バシバシしてよく磨けますぜ!」

北さん「いや、バシバシ硬い毛は歯を痛めるから、柔らかい毛の方がいいんだ。」

歯は人間の体で一番硬いそうですが、エジプトのミイラのように何千年も後世に残っている歯はよほど丈夫な歯だったみたいで、普通の人の歯はそれほど硬くないそうです。

北さん「もっと柔らかい毛はないのかな?」

店主「それならタヌキの毛の歯ブラシはどうです? 柔らかくて気持ちが良いですぜ!」

と記憶ではそんな記述だったような。(記憶が曖昧でいい加減です。)

それから、私はタヌキの歯ブラシを愛用し続けており、お陰で年に一度の歯科健診では歯垢がまったくないとお褒めをいただくことがしばしば。

しかしです。10年ほど前からタヌキの毛の歯ブラシが馬の毛になったと思っていたら、最近は天然毛の歯ブラシはSDGs絡みかまったくなくなってしまいました。最後まで天然毛があった奈良のエビスハブラシにもなくなって、これもご時世かと諦めざるを得ない。

そこで登場したのが、「もふもふ」と歯を磨けるという、株式会社クリエイトの「デンタルプレステージ」!

大阪府の八尾市や東大阪市辺りには、以前から歯ブラシを作っている企業があるのは知っていました。

オープンソースカンファランスという発表会と言うか展示会があります。

名前の通りオープンソースのソフトウェア、例えばWordPressやTYPO3やLibreOfficeなどのエヴァンジェリストたちが、毎年のように新しいバージョンを引っ提げて普及活動をするといった、少しお祭りチックな催しに何回か参加したことがありました。

そこで、なぜか分かりませんが、試供品として歯ブラシが入っていたのです。試しに使ってみたのですが、これがなかなか良い!

と思っていたところ、最近になってクリエイトというブランドで、ちょっと大型のヘッドを持った歯ブラシが登場したのです。

もともとタヌキの歯ブラシはやや大きめでびっしりと植毛されているので、もふもふとした感触がありました。

今蘇るタヌキ歯ブラシ!

しばらく愛用することになりそうです。(株式会社クリエイトとは一切関係はございません。)

ポイント制は2度おいしい?

「ポイ活」はポイントを如何にたくさん集めて得するかを極めること。

まあ別にそれほど極める必要はないのですが、銀行にお金を預けても微々たる金利しかつかないですから、ポイントの方がいかにも貯まった感があってよろしい。

でも、ここで注意しなければならないのは、「あなたはポイントで2度おいしさを感じていませんか?」ということです。

ポイントならQR決済でもクレジットカードでも会員カードでもなんでも同じです。

例えば商品を買ったら10%のポイントが付くお店で買ったとき、実際は値札の金額を支払っているのに、「実質??円で買えた」と喜んだとします。

確かにポイントがつかない店舗と比較したら、ポイントの分だけ安く買ったのと同じだと考えてもいいでしょう。

で、その後に同じ店で商品をポイント交換で手に入れるときに、「ポイントでタダになった」と思っていませんか?

2回得したと思ってはダメ! 得をするのは1回だけです。

購入時にポイントを貰って得をしたと思いたいのなら、ポイントを使うときは「ポイントでタダ」ではなく、「ポイント分のお金で買った」と思わなければなりません。

その逆なら、「購入時は安くならずに得ではなかったが、後でポイントを使ったらタダで買えて得」です。

お店としては、購入時とポイント使用時の両方で得をしたように勘違いしてくれると、お客を抱え込む効果と相まって売り上げを増やす優れたツールと言えるでしょう。

これからは得は1回と心がけて、無駄遣いをしないようにいたしましょう。(誰も意識して無駄遣いはしていないだろうが、、、)