天然水(ミネラルウォーター)

ミネラルウォーターの売上で、サントリーの天然水がダントツの一位で、その他のブランド蹴散らしているというニュース。

あえて蹴っているわけではないでしょうが、サントリー以外のメジャーブランドが手を抜きすぎているような気がします。

キリンアルカリイオン水は発売当初は好んで購入していたのですが、知らぬ間に採水地が岐阜市の工業団地の中に変わっていて、それと同時に味が単なる雨水に変わってしまいました。

六甲のおいしい水も、発売当初は澄んだ味で水道水とは明らかに違っていましたが、ある時から急に味が水道水と変わらなくなり、500mlボトルは六甲山の水脈だったのに、2リットルボトルは神戸西神ニュータウンの工業団地の地下水になってしまいました。

天然水は地下水に変わりはないですが、長い年月をかけて岩石を浸透して湧き出たところに価値があるわけで、普通の住宅地の地面に染み込んだ雨水が数日の後に地下水となったものをポンプで汲み上げても、水道水と味が変わるはずもありません。

そういう意味では、軟水に分類される日本の天然水はそれほど雨水と違わないのかもしれませんが、要は程度問題で、やはり山に降った雪や雨が源流になっていると天然水にふさわしいと言えるのではないでしょうか。

以前韓国の慶州に行ったときに、甘露水と言って自然に湧き出た水があったのですが、ありがたく飲用したところ完全に食中毒になってしまったことがあります。

天然水と言えども病原菌には注意が必要で、その点水道水が一番安全だというのもうなずけるところです。

最近は日本の水源地もなかなか保全が困難になってきているようですし、中国人が水源を買い占めているというニュースもあります。また世界中の天然水の水源で干上がっているところもあります。

日本にいると水はどこにでも溢れているような錯覚がありますが、自然はお金をかけて積極的に保全しないと守れない世の中になってきています。

自動車購入者の高齢化

日本の新車購入者の統計を見ていると、気になるのが購入者の年齢です。

高齢化が進んでいるとは言え、新車購入の主な購入者が60歳以上というのはいかがなものでしょうか?

いかがかと言ってもどうしようもないのですが、ドイツでも新車購入車の平均年齢が53歳と言いますから、世界中で新車が売れていないということなのでしょう。

確かに車の品質が上がっていて、余程酷使しない限りは20年ぐらいは不安なく使用できますから、余程家族構成が変わって座席が足りないなどの事情がない限りは、一度買ってしまえば頻繁に買い替える必要がないのかもしれません。

70年代や80年代頃までは、4年毎に新車に乗り換えれば中古として高く売れて、安い追加費用で新車に乗り継げるというセールストークに乗せられて、買い替える人が多かったと思います。

自動車メーカーもそれを見越して2~3年でマイナーチェンジを行い、6年ごとにまったくの新型を登場させていたものです。

排ガス規制や安全装備にコストがかかるようになって、新車価格も80年代に比べると軽く2~3倍はするようになってきて、その割には新卒の給与は上がっていません。

以前なら新卒で中古車を買って、数年経ってから運転に慣れてぶつけることもなくなった頃に新車を買うというのが定番でしたが、最近の新車購入車の年齢からすると、暫くの間はレンタカーで済ませているのでしょうか。

それともそもそも自動車免許を持っていないのかもしれません。

80年代の若者は新しい自動車に乗ることに憧れていましたが、今やそれほどステータスを示す所有物ではなくなったのでしょう。

ガソリン価格の高騰も、昔のようには重要なニュースとは捉えられていないようです。

自動車産業が斜陽化に向かっているのは確実です。