転職前提の就職面接

東洋経済オンラインに「転職前提で面接受ける若手に絶句した人事の顛末」という記事が掲載されています。

最近は就職面接のときに、「3年間だけ就業して、その後は独立するつもりです」などと宣言する強者がいるそうです。

企業人事担当者からすると雇ってすぐに辞められては困りますが、求人難ですからすぐに対象から外すわけにも行かないので、せめて入社してから長く就業してもらえるように教育をしていくことになるそうです。

それでも意志が固い人材は、基本的な社会人としてのスキルが付いた頃に辞めていくそうです。

あからさまに3年しか働く気がないと言い切るのも身勝手な気がしますが、企業も「55歳になったらどっかに行ってね!」と言ってきましたからお互い様。

狐と狸のだまくらかし合いです!

最初から定年まで雇う気がないのなら、最初は3年とか5年の期限付きの契約にしておけば良いのでしょう。

だいたい企業はマルチタスクができるとか、自分で問題を見つけて解決できる人とか、自分の都合の良いことばかり言ってきましたから自業自得です。

優秀な人材は定着しないし仕事をしない人だけがいつまでも残るのは、企業としての生命力が衰えているということをそろそろ自覚してもらいたいものです。

企業が中高年を目の敵にして、老廃物を捨てるがごとく早期退職を迫っていましたが、その企業が老廃物のように捨て去られる時代になって来たのでしょう。

お酒の(贋作があるから)美術館か?

最近、都会の人通りが多いところに急に増えてきたのが、「お酒の美術館」というお店。

おそらくフランチャイズでしょうから、飲食スペースは店ごとに違うかもしれませんが、慌ただしく電車に乗り降りする人の流れを見ながら仕事帰りに一杯飲むというのは、あまり落ち着かないのではないかと思ってしまいます。

どうやら古い年代の洋酒がメインのようですが、勤め帰りの一杯なら別に現行の洋酒でも良さそうなものですが、そこが美術館の名前を冠する所以で年代物の洋酒を売りにしているようです。

そもそもウィスキーなどの洋酒は樽に何年も寝かしておく事が多いですから、さらに古い年代のものを提供しなくても良さそうなものですが、何らかのスペシャル感を出すためにはヴィンテージものだということが必要なのでしょう。

ただ、最近はウィスキーの人気と品不足で偽物がたくさん出回っているそうですから、本当に味の違いが分かる人以外はあまり高級なものに手を出さないほうが良いかもしれません。

イタリアレストランで、イタリア産のミネラルウォーターが開栓した状態で出てきたらほぼ水道水ですし、ウィスキーのボトルの場合、シールされた栓がしてあっても中身は別物といったことがよくあるそうです。

もちろん違いが分かる自信があれば問題ないでしょうが、ウィスキーはもともとメーカーが熟成感を出すためにカラメルや糖分を使うこともありますから、何をもって本物と称するかが分からないところもあります。

まあ「美術館」を名乗っているということは、美術品にも贋作があるということを示唆しているのかもしれません。

勤め帰りの一杯は、何も考えずにアルコールに酔うことさえできれば、それで十分なのかもしれません。