お賽銭と賄賂

この辺りの話ってあまり真剣に語ることが少ないのですね。そこであえて一説。

「苦しい時の神頼み」と申しますが、初詣も含めて成就するかしないかの願い事を、謙虚に神様にお願いすることで幸運に導いていただこうとするのが、日本人の心であります。

もちろん箸にも棒にもかからないような高望みをしても神様はお見通しですから、望みを叶えていただくことはできません。

それなりに努力をして、どっちに転んでもおかしくないぐらい微妙なところで、神様にちょっと背中を押す程度に力添えをして頂く事ができるということなのでしょう。

神様のご加護は大変ありがたいものでありますから、それなりのお礼をしなければなりません。ですから、新年お初詣の際にはお賽銭を、そして願いが運良く叶った折にはお礼参りをしなければならないのはご承知のとおりです。

さて、現実の世界を見渡しますと、コネや賄賂といった犯罪が引きも切らずに蔓延っております。

特にニュースになるのは大物の大金を積んだ案件ばかりですから、世間の批判も強うございますが、日常的には学校や医者の先生へのお歳暮やお中元、会社や政治家の袖の下や賄賂がまかり通っております。

で、お賽銭と賄賂は性格としてはほぼ同じものと思われ、叶うか叶わないか瀬戸際の願いを叶えるための最後の願掛けであるわけです。ここが重要なのですがどちらもお金が絡みます。

片や願いを叶えることが神がかり的な神様と、願いを叶えることが権力越しの権力者とどちらが悪者なのか?

権力によって叶えさせてあげられる権力者は、もらったお金に見合う対価を与えることができますが、神様は実は知らぬ存ぜん、お賽銭に見合う働きが科学的に証明されたことはありません。

望みを叶うために賄賂を渡す者とお賽銭を渡す者は、やっていることはほぼ同じでしょう。

しかし、受け取った者は、望みを叶える権力を持ったものが罰せられ、知らぬ存ぜんの神様は罰せられない。

お金を受け取って何もしない(と思われる)神様が善で、賄賂に見合った権力を振るった権力者が悪。

じっくり考えると、私たちのやっていることは理解しがたい。

春節の爆買い復活

新型コロナが収束しつつあるのか、ひどくなる一方なのか、よく分からなくなってきております。

そこへきて中国の春節の時期がきて、中国人がこぞって日本の医薬品を爆買いするとの予測が飛び交っています。

中国で新型コロナが本当に収まっているのならそんなに薬は必要ないでしょうから、薬を買う元気があるうちに次に備えて買い出しに来ているということでしょうか。

折もあろうにジェネリック薬の供給不足から、日本国内だけでも一般の風邪薬や解熱剤が品薄状態が続いていますから、これに加えて爆買いをされたらスッカラカンになってしまうでしょう。

供給がマスクほど簡単に増やせないでしょうから、まだまだ数年に及んで薬品の品薄状態が続きそうです。

まあ観光業界では落ち込んだ需要が少しでも戻ることの方がありがたいのでしょうが、中国からの爆買い集団は、それほど観光収入にはつながらないというニュースもあります。

都市部の薬局やツーリスト用の安いホテル以外にはあまり大きなお金を落とさないらしいですが、これからも継続的に観光を外貨獲得の手段として活用するためには、もっと他の国々からの観光客に向けた高級ホテルの建設や観光施設の整備など、様々な対策を講じる必要がありそうです。

ところで、今年はスギ花粉の飛散が多いという話ですが、今は新型コロナ関連の薬が品薄ですがそのうち日本のアレルギー薬が一掃されるような事態にならないでしょうか?

意外と薬品の流通体制が脆弱だった事が分かりましたから、危機管理の一環として安心できる医薬品の供給体制を整えていただきたいものです。

今将棋の王将戦から目が離せない

私は将棋は弱いです。ゲーム機でやっても弱いクラスにさえすぐに負けてしまいます。

ですから難しいことはわかりませんが、勝負事として見る分には将棋のタイトル戦が一番面白いと思います。

何より真剣さが違いますし、息が詰まる一手一手の挙動が勝負として一級品です。

少しタイトルが多すぎて、番戦の連続では気力と体力が持たないのではないかと心配になります。新聞社がスポンサーになっているタイトルが多いのも、伝統を感じられてよいです。

いま王将戦で藤井五冠に羽生九段が挑戦しておられますが、この2人のスターたちが対戦するのも、奇跡とまで呼べるか分かりませんが、中原永世名人と羽生九段の対戦がなかったことを考えれば、かなりのレアな対戦であることは間違いありません。

しかも1勝1敗の五分の戦い、まさに盾と矛のごとくどっちが先に攻めていくのか、どこまで凌げるのか、これほど将棋が動的な動きを持って躍動するとは思いませんでした。

将来AIの方が人間より将棋が強くなったとしても、研ぎ澄まされたトップ棋士同士の激突ほどの迫力は生まれないでしょう。

恐れ入るのは、勝敗が決まってからの感想戦。

これほどまで冷静にお互いをリスペクトし合う時間を持つ競技があるでしょうか?

トップ棋士の頭脳明晰もさることながら、それ以上に紳士で人格者であることに感銘するしかありません。

一週間後が今から楽しみです。

久しぶりに日本橋に行ってきた!

昨日土曜日に久しぶりに日本橋に行ってきました。

久しぶりと言っても5年ぶりぐらいですが、土曜日ということもあってかなりの賑わいで、かつての電気街としての面影はほとんどなくなっていますが、いろいろな種類の店が増えていて、それに伴っていろいろな種類の人達が集まってきていて面白かったです。

外人観光客もすでにかなり多いようでした。

かつて電気街だった頃は、地下鉄堺筋線の恵美須町で降りて、電気街をひと通り見終わった後は、難波から地下鉄御堂筋線で帰るというのが定番でしたが、最近は難波寄りのオタロードと呼ばれている辺りが一番賑わっていて、恵美須町に近づくほど特殊な品揃えの店が多くなっているようです。

ところどころに、かつての電気街の面影をそのまま残した店が同じ名前で営業を続けていたりすると、ほぼタイムスリップ状態になってしまいます。

もう50年ぐらい前、私は無線少年だったので、アンテナに使う5C2Vの同軸ケーブルやアンテナに使う太い皮膜導線を買いに行ったものです。

当時は一般の電気店以外に、ステレオを専門に扱う店やアマチュア無線関連の店があって、それらを覗き見しながら通りを行ったり来たりするのが楽しみでした。

まったく趣向の違う店が増えてしまいましたが、今も昔もオタクの街(昔はオタクとは言わずマニアと呼んだ)として賑わっていてもらいたいものです。

アライグマとタヌキの見分け方

先日の朝歩いていると、公園の茂みの中を歩いている動物を発見しました。

とっさにアライグマだと思い、アニメの可愛いイメージと裏腹に凶暴であることを思い出して身構えました

幸い動物との間には金網の柵があってとっさに飛びかかってくる危険がないため、しばらく様子を見ていましたら、モサモサ歩いて公園を横切ってまた別の茂みの中に入っていきました。

尻尾まで入れると体長は80cmぐらいでしょうか。まるまる太っていてかなりの貫禄があり、公園内での食生活はかなり満足ができるもののようです

最近、ペットとして買われていたアライグマの飼育が手に負えなくなって、野畑に放してしまうケースが増えているそうです。

「アライグマ・ラスカル」というアニメの罪過と言えるでしょう。

アライグマの被害が多く発生するようになって、地方自治体がアライグマとタヌキの見分け方を広報して、住民が危険な目に合わないように呼びかけています。

それによると、この2つの動物は一見見分けが付きにくいようですが、決定的なのは尻尾に縞模様があったらアライグマ、縞がなくて茶色一色だったらタヌキと言うことです。

指の数もタヌキが4本でアライグマが5本と決定的な違いがあるそうですが、公園を歩く動物で確認するのは危険です。

それでこの判別方法によると、先日見た公園の動物はタヌキだという結論に至りました。

しかし、タヌキは夜行性ということになっているのに、朝の9時頃の公園を散歩してはルール違反ではないか?

そこで思い出したのは、よくカブトムシが樹液を舐めに夜の間に木に集まってくるから夜行性と言うことになっていますが、実は朝になって鳥が樹液を舐めに来るからカブトムシは夜の間に退散するのであって、初めから夜行性ということではないという説です。

つまり、公園でまるまると太るほど天敵がいない環境では、タヌキは夜行性にこだわることなく、平然と明るくなってから公園を散歩することもあるということなのでしょう。

ところで、先程の見分け方に照らし合わせても本物のアライグマに出くわしたことがあります。

数年前ショッピングセンターの周りにある植え込みで、寝支度(本当か?)をしているアライグマに出くわしたことがあります。

こっちもギョッ! あっちもギョッ!として、数秒間見つめ合ったことがありました。

目を離さずに後ずさりしながら退散しましたが、こんなところにアライグマの寝蔵があることに驚いたことがあります。

皆さんもショッピングの後は、植え込みでソフトクリームを食べたりしないようにしましょう。(コーヒー飲むのは安全なのか?)