マスク着用緩和について

3月13日からマスク着用のルールを緩和するというニュース。

マスク着用緩和と言いながら、場合によっては推奨するという曖昧さが如何にも日本的ですが、またどこそこでひと悶着が起きそうな気配です。

電車内や人混みではなどという条件付きは日本人が最も苦手とするところで、人混みなどというアナログな判断基準は人によってまちまちでありながら、その判断を絶対に判断を譲らない人が多いのです。

また「卒業式や入学式はマスクを外したい気持ちが分からないではない」などと、気持ちで判断する当たりがまたもや日本的情緒に溢れています。

医学的、科学的に何が良くて何が悪いかを示し、そうすることによってどのような社会的弊害が生じるかを、シミュレーション結果を元に国民に説明して納得させるべきではないでしょうか?

非科学的、非論理的思考の日本の政治に国民も毒されています。

新型コロナは得体の知れない対象でしたが、マスクや消毒に励んだおかげでインフルエンザの流行が収まったということは、これまでは電車やオフィスや飲食店で(狭い空間の電車が一番危ないと思いますが)、互いに飛び散った唾液や飛沫の交換をしあっていたというのは事実なのでしょう。

もちろんマスクもよく見積もって50%とか80%とかの防御率でしょうが、ウィルスや細菌のたぐいは発病に至るための必要数以下ならば発症しないらしいので、減少させることができることができることに越したことはありません。

私は電車でマスクを続けます。少なくともだれから飛ばした漂う飛沫を吸い込むことを、50%でも80%でも減少させることができるなら、多少の息苦しさは我慢しましょう。

まあだいたい予想できるのは、マスク着用が緩和されて真っ先に外すのは、電車の中で平気でくしゃみをするような撒き散らす側の人のような気がします。

もうしばらくは、マスクを抑えて耐え忍ばなければならないようです。

サンキューハザードに代わるもの

車を運転していて道を譲ってもらったりしたときに、サンキューハザードと銘打ってハザードランプを短く点滅させるという、マナーと言って良いのかどうか分からない、いわゆる風習のようなものがあります。

私見ですが、40年ぐらい前から名古屋あたりのドライバーが始めたように記憶しております。まあ何かしら感謝の思いを伝えたいので、普段余り使わない機能を代用したのだと思います。

しかし、最近一部の識者から、ハザードランプは危険を回りに知らしめるためだけに使うべきだという指摘があります。

確かに本当に危険が迫っていてとっさに対処しなければならないときに、感謝のしるしか危険のしるしかを判断している余裕はありません。

以前は似たようなときに、一瞬パッシイングライトを使うとかクラクションを短く鳴らすといった技もありましたが、どちらも威嚇する意味にも取られるので次第にサンキューハザードに取って代わられたようです。

そこで、最近は「Thank Youランプ」なるものが開発されたらしく、ドライバーの操作によって車の後ろ側にメッセージが点滅するものが流行りだしているそうです。

何か昔のタクシーの追加ストップランプのようであまり格好が良いとは思えませんが、ハザードランプを使う危険性がないのはよい点だと思います。

ところで、自動車のクラクションは車対車用を想定した音量になっているのでしょうが、最近の電車では本来の警笛に加えて、駅の通過時や発射時に注意喚起するためにソフトな音源が採用されていることがあります。

このようなソフトな音源を使った警笛装置を自動車やオートバイに採用すれば、これまでなら大音量のクラクションを躊躇われた場合でも使いやすくなりますし、サンキューハザードの代わりにもなるかも知れません。

英国では、新型コロナ禍に伴って自転車通勤が増えた結果、自転車が人を抜かすときに危険な場合に、”I’m passing~”と鳴るアラームが販売されているそうです。

自転車でさえも、ベルを人に対して鳴らすことは道交法違反ですし、今更「そこどけそこどけ、お馬が通る!」ではないでしょう。

“Thank you” というよりは”Excuse me”アラームといったところでしょうか?

もし合成音声でできるのなら、”Exccuse me~!”でも良いですが、「ごめんあそばせ~」や「ちょっと通しておくれやす!」みたいなものも楽しかろうと思うのですが、すぐに「道路がうるさくてたまらん!」と言われそうですね。