円と元はどちらも¥?

通販サイトで購入したら、日本円だと思っていたら中国元で請求されたという問題。

とりあえずインチキ臭い感じがします。

他の表示が日本語で書かれていたならば、日本円と解釈するのが当然ですが、小さく中国元だと書いていたと言われれば微妙なところです。

そもそもその国に入ってしまえば、その国の通貨を使うことが法律で決められていますが、インターネットではそのルールが曖昧です。

どこで購入したのか明確に定義しにくいですから、消費税などもかからない場合があったり、国によっては無理やり消費税が課税されたりと、未だに明確に決められていないように思います。

ドルはアメリカ合衆国以外でも良く使われる通貨単位ですから、よく「US$」と表示することがありますが、これからは日本円と中国元を区別するために「J¥」と書かなければならなくなるでしょうか?

中国は近年まで外貨兌換券(Foreign Exchange Certificate、FEC)と人民元(Ren Min Bi、RMB)の区別がありましたから、単純に元と言えばRMBを指していました。

経済的にも日本の方が圧倒的に大きかったですから、それほど紛らわしくなることはなかったですが、中国経済がこれほど強大になると、世界中で元が通貨単位としてまかり通るようになり、¥記号を中国通貨に使用することが日本円に使うより一般的になってきているのかも知れません。

円と元はもともと同じ呼称だったそうですから、記号が同じになるのは当然でしょうから、必要なときはJ¥、C¥などのように添える必要が出てくるでしょう。

日本経済が弱くなっている影響が、こんなところにも出てしまったようです。

イギリスでも物価高

よく英語の勉強を兼ねて、インターネットでBBCラジオを聞いているのですが、ラジオはテレビや動画に比べて、リアルタイムが最大の特徴で、日本で起こった世界的に注目されている事件などは、日本のテレビニュースよりも早く報道されることも多いです。

BBCが世界の中立的な反応をしているとは限りませんが、どんなニュースが世界で伝えられているかを知るにはよいメディアだと思います。

今日は物価高が話題に上がっていて、電話で市民の声をインタビューしていて(というか単に電話をしていて)、生々しい市民の声が聞けて、しかもラジオですから忖度なしの本気の迫力があります。

最近のマツコの知らない世界でも言っていましたが、これほど色々なメディアが登場してくる中で、ラジオほど速達性、独自性、マニア性、リベラル性に優れた媒体はないのではないかと思います。

テレビや新聞や週刊誌は、それぞれに柵があって、忖度があって、社や担当者の方針があって、それらの条件を十分理解していないと視聴者側が誤った理解をしてしまうことがあります。

その点ラジオは、音声だけの文字通りNarativeなメディアですから、情報の伝達量が映像に比べて少なく、言葉を選んで情報が繊細になる傾向があります。

テレビの場合は、出演者も多く、それぞれをまとめて管理して番組に仕立て上げるためのオーバーヘッドが大きくて、どうしても作りが雑になっているような気がします。

「まあ、こんなもんでよいだろう!」的なある種の限界を感じさせるものが多いです。

ラジオはもともと音声だけの情報ですから、それに込めるエネルギーがすべてパワーとして聴取者の心に響きます。音楽が人の心を動かすのと同じ理屈かも知れません。

話はそれましたが、BBCラジオでイギリス人のおばさんが物価高を嘆いているのを聞くと、日本での物価高も仕方がないのかもしれないと、諦めて納得をしてしまうのでした。