収縮する経済の先

最近のニュースには地球温暖化や戦争、人口減少問題など、どれも判断を誤れば、近い将来人類の運命を左右するような出来事がたくさんあります。

人手不足も業界によっては深刻で、これまで当たり前のように提供されていたサービスが、急に廃止されてしまうようなことも耳にするようになりました。

人口が増加したために消費が増え、公害やゴミ処理等の社会問題が出たのですから、人口が減ればもとに戻るだけのように思いますが、一旦進んでしまったものはそう簡単に引き返す訳には行きません。押しても引いてもどっちも大変です。

だいたいAIによって今後必要がなくなる職業がたくさんあるという話でしたから、職に溢れる人が増える問題が起こりそうですが、それでも人手不足ということですから、よほど人が嫌がる仕事しかないのか本当に人手が足りないのか?

問題が複雑で他の要因と絡みすぎて、経済学者や社会学者のような特定の分野だけで解決ができる程度の問題でなくなっているのでしょう。

医学や工学の分野はどんどん専門化、細分化が進んでいますが、政治や経済の分野はそれらの要因を総まとめにして考えなければなりませんから、より総合的に判断できるセオリーが必要になってくるでしょう。

最近社会が混沌としている様に感じますが、すでに人間が扱える範囲の知恵では良い解法が見つけられなくなっているのかもしれません。

我が国の国会では、少子化問題でその場限りの補助金や手当の話に終始していますが、もはやそういう次元ではないような気がします。

議会で選挙の票稼ぎ施策に、時間をかけて慣れやいの戯言遊びをやっている場合でしょうか?

時代劇を観ているようです。

米の流通にメスが入る!

米不足騒動から目が離せません。

この手の政策には小泉農林相以外には手を付けられないでしょうが、そもそも自民党が何十年も農民と結託して米の生産を牛耳ってきましたから、郵政民営化どころの膿ではすまないでしょう。

覚えておられる方もおられるでしょうが、1980年初頭の頃日本人の海外旅行を率先したのは農協団体でした。

なんで農家の人が海外旅行に、しかも大概の日本人はまだ貧しくて飛行機に乗ったこともない人が大半だったご時世に!

田舎の農村の団体が、世界中で無教養、無知をさらけ出していたのがよくニュースになっていました。

「農協にはどれだけお金が溢れているのだ?」という世論は当然のように起こりますが、それ以上には追求が進みませんでした。

今回は判ってメスを入れるのか、政治家が踏み入れてはいけない墓穴を掘ってしまうのか?

一体どうなることでしょう?