「家族」と「恋愛」は別?

有名ユーチューバーが、芸能人の不倫で騒ぐのが理解できないらしい。

家族と恋愛は別だから、別に恋愛をしても家族には関係がないということらしい。

芸能人の不倫については、別にやりたければ勝手にやっていたら良いとは思いますが、大昔から「スター千夜一夜」なんて言う番組があって、関口宏氏や石坂浩二氏が司会をしておられた当時から、芸能人の注目される話題は結婚や離婚で昔からほとんど変わりません。

ですから芸能人として話題を提供しているだけで、別に他人に非難されることではないというのも一理あります。

ただ一般人からすると、勝手に相手が可愛そうだと思い込んでいるのかも知れませんが、これは当人同士の問題ですから他人にとやかく言われる筋合いではないのは確かです。

ところで、家族と恋愛は別と言われれば、それはそうだとしか言えないのですが、おそらく結婚という契約上、夫婦以外の恋愛は許されないという事になっていると思い込んでいる人と、そんなことは契約した覚えがないという人の両方が存在しているようです。

昔なら世間体というものが大事でしたから、大勢の意見には従わなければならないという圧力がありましたが、近年世間体や大勢の意見より個人の志向が優先されるようになってきましたから、これまでの常識が通用しないことも増えてきているように思います。

現代人の生活の変化のスピードに社会が全く付いてきておらず、世間体や常識が世代間で共有できなくなっています。

なんでもあり!

これからは単純に「痛くなければすべてOK」みたいになっていくのでしょうか?

マイナンバーカードとデジタル化

マイナンバーカードの普及を進めれば進めるほど、システムの不備が発覚する毎日です。

健康保険証の機能を取り込もうとすると、健康保険被保険者番号との連携に間違いが見つかり、公金の受取口座として個人と1対1に紐づいた銀行座を期待したら、家族で同じ銀行口座を指定していることが見つかったり。

どうやら住所もかなり怪しいらしく、そもそも住所システム自体がカオスであり、住居表示と地番表示が地域によって統一されていなかったり、同じ住所の漢字の読みが何通りもあったり、同じ地番に複数のビルが建っていたりと、よく郵便屋さんが毎日間違えずに配達しているものだと感心したり、誤配があるのも当然と思ったり。

そもそも地名なんて勝手に住んでいる人がローカルに通じれば良いと考えて、自然発生的に決めたものですから、全国で一意的に定まるわけがありません。

名前の漢字や読み方が戸籍によってまちまちで、昔、戸籍を筆で書いたときに落ちた墨がそのまま「点」として新しい漢字が生まれたという話があったりして、これではアナログと言うよりアートです。

このままアナログ的な住所や氏名を相手にしていては、いつまで経ってもデジタル庁の名に相応しいマイナンバーカードが完成しないのではないかと思います。

氏名や住所のデジタル化が容易でないなら、マイナンバーカード上では実用上支障がない程度のゆるい結合にとどめて置くのも一計かも知れません。

デジタル庁ではAIを使って住所のゆらぎを取ることまで検討しているそうですが、住所自体が揺らいだままでは将来また別の問題に悩まされることになりかねませんから、AIでゆらぎを取った住所をデジタル住所として公式のものとして、歴史的な住所は通称として残すのも良いかも知れません。

このまま突破力でマイナンバーカードをまとめ上げることができるか、マイナンバーカードとともに吹っ飛んでしまうか、デジタル庁は今が正念場かも知れません。