ヤマハがプール事業から撤退?

ヤマハがプールを作っていたということを知らなかったのですが、確かにボートを大きくすればプールになるわけで、水が外側にあるか内側にあるかの違いだけですね。

ただ心配なのはFRP製ということで、以前海岸に捨てられたFRP製のレジャーボートが再利用できないだけでなく、焼却もできない厄介ものだということです。

もっと大型のプールが今後どんどん廃棄処分になったら、その処理コストは結構な額になるものと想像できます。

FRP製のプールは、何らかの衝撃などで傷がついたりへこんだりすると、そこからガラス繊維が綻び始めて、その一部でも体に刺さるとかなり大変なことになるのです。

これほど厄介な材料を大きなプールに使ったのは、後のことは気にしない時代だったから製造できたのでしょうが、資源の再生を最初から考慮しなければならない現代では、到底許せない製品だったでしょう。

学校がメインテナンスが大変な自前のプールを廃止して、民間の施設を使うことが増えてきたのがヤマハ撤退の原因の一つらしいですが、廃棄することも大変です。

学校のプールをそのまま埋めてしまうような処分方法はやめてもらいたいものです。

観光公害をどうする?

先週末は3連休で、各地の行楽地は相当の混雑だったようです。

普通なら夏休み前であまり移動はしない時期ですが、最近はインバウンドが勢いづいて海外からの観光客が急激に増えていて、主だった観光地は軒並み混雑したようです。

京都への高速道路は、朝の9時にはかなりの渋滞が発生していて、しかも京都南と京都東の市内に向かうインターは仕方がないにしても、京滋バイパスの宇治付近にも相当な渋滞がありました。

京都市内の交通も、バスや嵐山方面の交通機関で住民の生活に支障をきたすほどの混雑のようで、元々京都はそれほど交通の便が良くないところへ、大量の観光客をさばく必要があるためすぐにパンクしてしまいます。

市内中心部への自家用車の乗り入れや駐停車が禁止されているのは当然として、自転車の通行までもが制限されるほどひどい状況です。

観光立国を目指すとは言うものの、それなりの投資をしなければ整備もおぼつかず、現在の観光収入がどこに消えているのかも分かりませんから投資の原資もありません。

京都は狭い土地にベタッと市街地が均等に広がっているため、市バス以外の交通は地下鉄が2路線あるだけで、その地下鉄も工事中は掘れば遺跡の発掘調査がつきまとい、なかなか先に進むことができませんでした。

おそらく嵐山がこれほど混んで、その交通手段としてJRの嵯峨野線が人気だとしたら、海外で人気の旅行ガイドに決め打ちで行き方が指南されているのでしょうから、京都市が市内を効率よく巡るための情報をもっと広める工夫があったら良いのかもしれません。

財政難の京都市において、観光公害と邪魔者扱いするのではなく、せっかく世界に誇る観光資源があるのですから、有効に活用して市民の生活も蓋可になって環境客にも満足して帰っていただけるような施策が望まれています。