よく言った「日本は幼稚なホームルーム」

インフォシークニュース経由で読んだのですが、「有本香の以読制毒」記事でアメリカや中国の国会に比べて、日本の国会は不祥事をあげつらって野次を飛ばすだけの、幼稚なホームルームだと揶揄しています。

まったく的を射たご指摘!

まあホームルームが中学以降だとしたら、小学校の学級会でしょうか? 学級会でも普通はもう少しマシでしょうから、やはり「幼稚」という説明を付ける必要がありそうです。

インターネットラジオのBBCを覗くと、英国の国会中継が流れていたりしますが、それはそれで滑稽劇を聞いているようでありますが、野次は多いものの入れるタイミングが絶妙だったり、ある種のスパイスのように議論の進行を妨げる事はありません。

日本の国会を一度同時通訳で世界中にインターネットで流したらどうなるでしょう?

おそらくそれが国会の議論だと気付く人はおらず、ほとんどの人は議会を模したお笑い番組だと思い込むのではないでしょうか?

その国会で法律が作られて、裁判所はその法律の基で判断するわけですから、日本の判決が幼稚レベルに留まったとしても裁判所には非がありません。

何事も元を断たなきゃだめです。

どうも国会は、国家の重要な事項を議論するところではなく、国会を開催することだけに時間を潰すところだと勘違いしているのでしょう。大きな間違いです。

今、国会で議論と言っているのはほぼ苦情ですから、どこか別の小部屋で分科会にまかせてしまって、本来の議論を本会議場でやってもらいたいものです。

厳選したまともな議員だけで真剣にやってもらいたい。(あれっ、まともな議員が見当たらない?)

モラルの低下と迷惑行為

産経新聞(SANKEI NEWS)に、京都の公衆浴場で毛染めをした観光客によって、その後の掃除が大変だったという記事がありました。

記事ではこれを回転寿司の迷惑行為と同様に、日本人のモラルやマナー意識の低下であると考えるのは早急であると締めくくっています。

SNSの普及によってこれまで表に出なかった醜態が話題になっているだけで、昔から日本人のモラルはこの程度だったということでしょうか?

もうだいぶ前のことになりますが、鳥取の温泉宿で湯船の中で髭をそっている輩がいたことがありました。

露天の岩風呂でひげそりをそのままジャブジャブと洗うものですから、気持ちが悪くなってすぐに出たことがありましたが、やっている本人は悪いことをしている意識は全く無いようでした。

常識を疑うとはこのことです。

最近、通勤時の鉄道が急ブレーキで止まる時に、「前方の踏切で無理な横断があったために自動的に急ブレーキがかかりました」というアナウンスが流れることが増えました。

これなんかも、最近になってATCが進化したため自動ブレーキがかかるようになったから、モラルがなくなって無理な横断が増えたのではないという意見もあるでしょう。

しかし、個人的には本当に日本人のモラルやマナーがなくなってきているのではないかと思っています。

何か境界とかテリトリーとかに関して、ルーズになっているような気がします。元々日本人は欧米人に比べて、他人の領域に無断で入ることに対して意識が低いと感じます。

さらに最近は他人の部屋に土足で入り込むようなことを平気でできるようになったような気がします。

そりゃ国際的に見て低賃金が続けば、人のモラルもマナーも維持できなくなるでしょう。

「貧すれば鈍する!」

3万円を配ったぐらいでは何も変わらないでしょう。

マスク着用率の変化

3月13日からマスク着用が個人判断に任されることになり、世間のマスク着用率が大きく変化するのではないかと思われていましたが、意外とほとんどこれまでと変わらないという結果。

回りの人の様子を伺いながら、判断というよりは他人に迎合という日本人気質がここにも現れているのでしょうか?

朝日新聞の記事に東京大学などのチームによる論文が紹介されていました。

対面する人を50cmの距離に置いた人形でシミュレーションした結果、くしゃみをした人だけがマスクをしていた時に相手に届く飛沫はマイナス60%に減少し、受ける人だけがマスクをしていたときのマイナス50%を上回ったそうです。

やはり元を断たなきゃだめということでしょうか?

そして両方がマスクをしたときは、マイナス75%と4分の1まで減少したそうです。

感染系の病気は、細菌やウィルスの数をゼロにすることはほぼ無理で、如何にその数を減らして発症する限界を超えないようにするかが重要です。そのためにマスクは十分かどうかは別にして、明らかな効果があると言えましょう。

マスクの自主判断の時期が花粉症の時期と重なったために、どのぐらいの人が新型コロナ対策でマスクを続けようとしているのか、あるいは花粉の影響を避けるためにマスクをしているのか分かりません。

しかし、人混みの中ではくしゃみや咳の飛沫を交換しまくっていたと考えたら、人混みは普段から恐れるべきなのかも知れません。

もうしばらくは様子見で現状維持の方が多いかも知れませんが、もう少し気温が上がってくると耐えられなくなる人が出てきて、マスクの装着率が低下するような気がします。

判断が任せられたということは責任も負わされるということですから、必要に応じた適切な判断をしていきたいと思います。(ところで責任って何?)

マスク着用が個人判断に

3月13から公共の場所でのマスク着用が、個人の判断に任されることになりました。

個人で判断すると行っても右へ倣えの人も多いでしょうが、とりあえずマスクで息苦しいと嘆いた人には、自由を取り返した気持ちでしょうか?

マスクの効果が本人の罹患だけに関わるのならば、そもそも本人の意思で決めてよかったのでしょうが、自分が病気をばらまく可能性があったためにほぼ義務化されていたということです。

それ故に他人と一定の時間短い距離で接触する混雑した電車などでは、これまでと変わらずマスクをしましょうということになっていますが、すぐに外してしまう人も多いのではないかと思います。

これによって急に感染者が増えることはないという予想なのでしょうが、これまでにも気候が変わるたびに急激に患者数が増えることがありましたから、花粉症や黄沙の影響がでる4月、5月は注意が必要でしょう。

マスクを装着し始めてもう3年になりますから、マスクがなければ怖くて大気を吸うことができないなんて人もいるかも知れません。

少なくても混雑した中でくしゃみをしても良いのは、マスク装着者だけにしてもらいたいですが、「出物腫れ物ところ構わず」ですから仕方がないですかね。

実質賃金が減少するわけ

厚生労働省が発表した実質賃金が、物価上昇の影響をもろに受けて、少々の賃金引き上げを吹き飛ばして4.1%減少したとのこと。

円が弱くなって輸入に頼った食料が多いのですから、贅沢をしなくても生活が厳しくなるのは当然で、更に輸入燃料の高騰から電気やガスが高くなるのですから、感覚としては本当に4.1%の減少で済んでいるのかと疑いたくなるほど世知辛くなってきています。

日本人の生産性が世界的に低いとされていますが、確かに大企業の下請け的な立場にいる中小企業では、上から言われたとおりに注文を受けているだけでは自転車操業になりかねません。

価格の決定権を持った中小企業もあるでしょうが、得意分野があって他に有力な競合がいないなどの特殊なケースに限られるようです。

そもそも大企業の生産性が高くて中小企業が低いとされていますが、大企業の中にはほぼ全社員購買担当者のごとく、外注にできるだけ安いコストで作らせて差益をむしり取ることばかりしているところもありますから、大企業が存在できるのは下請け中小企業の低賃金が前提となっていると言えましょう。

大企業を頂点とする階層構造が定着した現状では、賃金が上がるとしても大企業だけで、いつまで経っても低賃金の重労働を中小企業が負わされ続けるのでしょう。

中小企業がデジタルトランスフォーメーションによってビジネスモデルを変革し、下請けから脱して直接受注するような体制にしなければなりません。

賃金の数字を見比べているだけではなく、抜本的に産業構造を変革するような法改正が必要になってきているのではないでしょうか?