日本独自の商社が救世主になる

海外であまり商社なるものを聞いたことがありません。日本では大学の新卒就職先で人気の商社は、海外にはそもそも存在さえしない。

これは異常事態です。

いや、別に良い悪いのはなしではありません。ただ異常だということ。

商社が日本にしかないということは、日本の弱みになる可能性がある代わりに、日本の強みにもなり得ます。

日本は生産性が低いと言われ続けていて、世界の平均に比べて給与所得が低く、その理由に海外諸国に比べて大企業が少なく中小企業が多いと言われています。

大企業に比べて中小企業が所得が低く、中小企業の生産性が低いと言われていますが、本当でしょうか?

大企業は本当に生産性というべき生産をしていますか? 

大企業は、単なる購買部門になってしまっていませんか? あるいは、悪名高い電通のように、発注金額を中抜して下請けに流すだけの、ベニスの商人のようなことをしていませんか?

アトキンス氏が日本の生産性が低いのは、中小企業が多いからだと断言されていますが、その通りです。本当に生産して価値を生み出している中小企業に対して、大企業が生産もせずに下請けに生産を任せて中抜きをしているから、大企業の生産性が高いように見えているだけなのです。

そこで提案です。

中小企業は規模が小さい故に、案件を直接発注者からもぎ取ってくるような営業活動が行えず(強力な営業人材がいない)、大企業の下請けに甘んじるしかありません。

しかし、日本は世界に誇る商社がたくさんあるわけですから、商社が中小企業に直接発注するようにすれば、高給取りだが生産をしない大企業を回避することができます。

中小企業にとっては、営業人材を賄う必要がなく、後は商社が本気を出して日本の生産性を高める気概を出すだけです。

そんな簡単な話はないだろうとは思いますが、中間マージンを省くことは余分な経費を省く鉄則であることは小学生でも知っています。

日本の生産性が低いのは、生産しない(付加価値を生み出さない)企業が中抜きをしているからに他なりません。

ぜひ日本の誇る商社が、これまでのような大企業の海外購買の仲買だけでなく、中小企業の下請け地獄からの脱出や海外展開の手助けに、新たなビジネスチャンスを見出してもらいたいものです。

WiFi設定の定期的な確認?

警視庁が家庭で使われているWiFiネットワークへの注意喚起で、定期的に設定が不正に変更されていないか確認せよと言われても、そんなの無理という意見が多いとか。

そもそも初期に設定を自分でしたのかというところから、怪しい人が多いかも知れません。

電化製品などには取扱説明書が付いていますが、ほとんどの人は読まないと言われています。

最近は簡単な両面に書かれた初期設定ガイドのような、最低限行わないと動作しないような操作が書かれたものが同梱されていることがありますが、そんなものは放っといて、まずはACアダプターをつなぐところから始める人が多いのではないでしょうか?

それで動作しない場合はスタートアップの説明を、しかたなく読んで見るという順序でしょうか。

パスワードの変更やその他の設定より、まずは機器がインターネットに接続できることが重要。その後に個人情報が漏洩しようが、ネットワークがハッキングされようが気にしません。

と言うより、情報漏洩に気づくのはだいぶ時間がたってからでしょうし、そもそもずっと気づかないままかも知れません。

考えてみれば、もっと厳重に管理しなければならない企業のシステムであっても、パスワードを使いまわししていたり、そもそも従業員が個人情報を不正入手して売買していたりしますから、家庭のネットワークにセキュリティを期待できるわけがありません。

プライベートなネットワークに相応のセキュリティ対策が施されている割合は、半分にも満たないでしょう。

警視庁の注意喚起にしても、設定が勝手に変更されていることに気づくほど設定の意味を理解しているわけではありませんから、管理画面を眺めて見ても気づかないでしょう。

またWiFiのセキュリティ対策も年々変わっていて、ステルスが推奨されていたと思えば今は無駄だと言われたり、WPSも危険だということで廃止されていたり、暗号化パスワードの桁数も年々増えていって、どこまで理解して対策を講じれば安全かということさえ、誰にも断言できないようになっています。

家の鍵も、時間をかければどんな鍵でも開けられてしまうそうですから、時間稼ぎの効果を期待して、とりあえずは管理パスワードと暗号化パスワードだけでも、できるだけ長いものを設定しておくことが必要でしょう。

後は2~3年ごとにネットワーク契約を更新して、同時に新しいWiFi付きルーターと入れ替えることでしょうか。

それ以上やれと言われても、専門外の人間には無理!

先出しジャンケンかい?

4月3日は新年度の始まりということで、新社会人や新入生で電車がかなり混んでいました。

まあ5月の連休頃にはだいぶ収まって来るでしょうが、混んでいる電車も季節感があっていいのかもしれません。

ところで、今朝回数券を買おうとしたら、運賃が値上がりしていて驚きました。通常交通機関の運賃値上げは影響の大きさから大騒動になるのですが、今回はなぜか無風状態。

確かに数ヶ月前から電車の中にバリアフリーの取組みについての案内が掲示されていましたが、そのための費用を捻出するための運賃に一律10円加算するということらしい。

運行のための料金なら認可が必要らしいですが、バリアフリーのためなので無認可で鉄道会社が自由に加算できる制度を利用したということです。

個人的にはバリアフリーにかこつけて、こっそり値上げをしたとしか思えないのですが、ニュースになっていたのは昨年8月頃なので、先出しジャンケンに負けたような気分です。

それでなくても回数券の廃止で、実質どう計算しても運賃値上げになってしまうのに、このタイミングでバリアフリー料金を上乗せされたらたまりません。

どうもバリアフリーやエコ、SDGsと言い訳すれば何でもフリーパスで何でも認めてもらえるという勘違いが、社会全体に蔓延っているように思います。

これではバリアフリー化で乗車しやすくなるのは良いことですが、いい加減に運賃を上げていると、利用者が減って負の連鎖になってしまうのではないかと思います。

昭和の頃の経済成長が著しいときと同じことをやってはいけません。

ナンバーディスプレイ無料化で特殊詐欺が防げるか?

NTTが70歳以上の家庭のアナログ回線に、無償でナンバーディスプレイを提供するとのニュース。

相変わらず詐欺事件は多いみたいで、近所のATMでは注意喚起のビラをもった係員が常に待機しているので、相当の数の被害が出ているのでしょう。

アナログ電話回線にナンバーディスプレイ機能を持たせるには、ディジタル回線に比べて技術的なハードルがあって面倒な操作が必要らしいです。

月額の利用料金もかかりますから、なかなか高齢世帯で積極的に採用するに至っていなかったようですが、無料で整備されればそもそもサービスを知らなかった世帯などにも普及するかもしれません。

ただ、電話番号を見て詐欺電話かどうかは本人が判断しなければなりませんから、知らない市外局番や0120からの電話には出ないことを徹底することが大切です。

しかしながら、本当に家族や要件がある電話と紛らわしい場合は、深く考えずに出てしまうこともあるでしょうから、すべての詐欺を未然に防ぐことは難しいでしょう。

取り敢えず電話番号を確認する習慣をつけることにはメリットがありそうです。

ただ、不在通知で番号が表示されていたらかけ直したくなってしまう人は、注意しないとやぶ蛇になりかねません。

番号を表示するだけでなく、詐欺電葉の特徴を掴んで自動的に排除するような機能ができればよいのですが。(すべての電話が遮断されてしまう事になりそうであるが。)

遅くなったエスカレーター

スラドで知ったのですが、最近エスカレーターが遅くなっているところが増えてきているらしいです。デイリーポータルZというサイトの情報らしいです。

その理由は色々考えられますが、高年齢化してきて安全に乗り降りできるように、設定を変えている施設が増えてきたのはないかとのこと。

確かに極端に遅いエスカレーターが、イオンや西友などで見かける事があり、あまりの遅さに逆に躓きそうになることがあります。

朝晩の駅では、急ぐ人のために片側を空けるような習慣が根付きましたが、危険だということで両側に立ち止まることが推奨され、さらに運転速度も遅くして危険防止が最優先ということでしょうか。

最近はニュースに余りなりませんが、エスカレーターでの事故は昔からあったようで、強制的に人がどんどん運ばれていきますから、途中でコケたり降り口で渋滞があったりするとすぐに大事故に繋がります。

かなり前のデパートなら必ず乗り場には専門の係員が控えていて、何かあったらすぐに対応できる体制になっていましたが真っ先に人員が削られてしまいました。

高齢者で階段が辛い人はエレベーターかエスカレータが頼りですが、危険と隣合わせだと躊躇してしまいます。速度の調整は高齢化社会に必須かもしれません。

一方で混雑した朝の駅などでは、高速エスカレーターも利用されていて、慣れた通勤客ばかりならば移動の効率が良くなります。

しかし、普通の速度のエスカレーターと思い込んで高齢者が利用すると、想像以上に速かったりして転倒の危険もありますから、そろそろエスカレーターの速度を標準化して、通常、低速、高速ぐらいの分類を色分けすると良いかもしれません。

つくばエクスプレスの駅ではエスカレーターの速度分けがされていましたが、ショッピングモールなどで色分けしておけば、乗る直前に危険を感じるほど焦ることが減るのはないかと思います。

高度成長時代の効率一辺倒から、安全性や快適性が優先される社会に変わってきているようです。