転んで火傷では怖くて歩けない

Yahooニュースに掲載されたCNNニュースによりますと、アメリカで気温の上昇に伴い、転けただけで重度の火傷を負う事故が増えているそうです。

日本でも「犬の散歩は肉球の火傷に注意しましょう」という話がありましたが、アメリカでは気温が48度にもなって、その時のアスファルトは80度を超えて、一瞬皮膚が触れただけで火傷を負ってしまうそうです。

それにも増して車椅子から介護者が転げ落ちた場合など、すぐに立ち上がれないケースでは、ICUでの処置が必要になるほど重症化するらしく、地域の病院では病床の多くが火傷患者で埋まっているそうです。

日本でも、気象予報で35度を超える日は戸外でも運動や外出を控える警告が出されますが、転けただけで大火傷となれば、本当に屋外に出ることを避けなければならないでしょう。

数年前までは、異常気象は世界の一部の地域だけ高温になって他の地域は低温や多雨になることが多かったのですが、最近は世界的に一気に高温になるケースが増えてきたように思います。

さすがにここまで世界的に暑くなれば、温暖化は自然現象のばらつき程度のものだと楽観視する意見は過去のものとなり、一気に地球温暖化について諦めムードが漂っています。

かと言って世界中の人が月や火星に移住できる訳もなく、現状の一向に本気にならない温暖化対策では歯が立たないことも、ようやく認識され始めたというところです。

科学や技術で対策できることは限られていて、機体の核融合が登場するのを待っているだけでは間に合いそうもありません。

ここは、考え方を変えるだけで価値観がごろっと変わる、社会科学の出番ではないでしょうか?

過去の歴史で、世界観が変わる節々で価値観が大きく変わっている事があり、それに比べて科学の進歩は相対的に遅いです。

地球環境を短期間で大きく変えるには、社会の仕組みを変えて新たな価値観による経済活動を創出する以外に、救う道はないのではないかと思います。

世界会議で温暖化を技術的に解決しようとして成果が出ない今、社会科学に人類を救う番が回ってきたのではないでしょうか。(別に人文科学がやってくれても良いのですが。)

「座席・通路を大柄な乗客のために広くすべき」は差別かわがままか?

ニューヨーク・ポストに、インフルエンサーの女性からの投稿があり、飛行機の通路と座席を大柄な乗客のために広くすべきだとのご提案があったそうな。

現状では太い人に対する差別だとおっしゃる。

多様性が認められるようになり、太っていることも個性であって認められるべきだということらしいです。

別に他人に危害を及ぼさない限りは、太ていても痩せていても個性を主張するのは個人の自由です。

しかし、物理的に制限がある交通機関の場合大きさはコストですから、最低限耐えられるだけのスペースしか与えられないのが常です。

ですから、大きなスペースが欲しければ、通常は上のクラスの搭乗するしかありません。

実際に大きなスペースを用意するのにはコストが掛かりますから、人間の平均に合わせるのが合理的で、それより大きな人は我慢するか2人分予約するしかないでしょう。

逆に体重が半分だから子供料金にしてという大人も出てきそうです。

まあ体が大きいから大きな座席を同じ料金で用意しろというのは、体が大きいので食事を人の2倍出せとラーメン屋で言っているようなものでしょう。

「私は潔癖症でそれは個性なので、両隣の席は空席にしてくれ」なんていうリクエストにも応えなければならないくなります。

それよりも可哀想なのは、その大きな人の隣に居合わせた普通の体型の乗客です。不幸にも太い人の隣になってしまってお見舞金ぐらい欲しいところでしょう。

多様化を認める兆しが社会を平和にするのか、あるいはかえって住みにくくするのか。

「過ぎたれば及ばざるが如し」