地球温暖化によって、日本では巨大台風が発生したり線状降雨帯が頻繁に発生して、日本国中どこにいても安全ではないように思えて来る今日です。
世界に目を向けても、ロシアの極東地域の大雨やハワイとカナダの大火事のように、毎日のように異常気象による天災のニュースが飛び交っています。
一方日本の報道を見ていると、日本だけが急にインフレになってきて物価が上昇して生活が厳しくなったという論調になっていますが、天災と同様に世界中で似たような現象が起こっていて、世界中で物価の上昇による生活が逼迫する様子が伝わってきます。
よく富裕層と貧困層の差が広がったことが話題になりますが、これは世界的に共通の状況で、収益が今の経済理論では適性に分配されなくなって来たということが明らかです。
自由主義経済は、自由競争によって適切に分配されていると考えられる間はいいのですが、一旦適切でないと判断されたときからは何らかの抑制が働かなければならない宿命にあります。
つまり自由と規制のどちらかだけが正しいのではなくて、どちらも程度の差はあれども必要で、経済が発展段階では自由に競争しているだけで回っている事もあれば、権力で方向性を持たせるための規制が必要になることもあるでしょう。
現在は、世界中の人々のことを考えなけれなならない立場の指導者が、個人的な利益に没頭して世界のことが考えられない状況にあるのでしょう。
よくグローバル化という言葉が使われますが、真のグローバル化というか、地球規模での経済最適化を考える事ができる指導者がいないように思います。
その結果、せこい経営者による銭の取り合いになっているのです。
アップルやアルファベットのような世界の覇権を取らなければならないほどの金を握っている指導者が、その立場を理解していない小物であることが、至急存続に関わる大きな問題です。
もっと地球規模の、本来のグローバル志向の指導者が、経済界から出てくることを切望する次第です。