自転車通勤の限界

新型コロナ禍に伴い、人との距離が密になる電車を避けて自転車を通勤に使う人が増えたのですが、新型コロナの収束の気配が感じられる今、自転車通勤に限界を感じる人が増えているそうです。

体力的な限界を感じた人は当然いるでしょうが、それ以上に交通環境が良くないために危険な目にあったり、思った以上に時間がかかったり、あるいはあまりダイエット効果がなかったりと、自転車通勤が期待外れに終わったということが多いらしいです。

自転車がブームになってから、部品の供給不足や世界的な流通問題で自転車価格が高騰していましたが、ブームが収まると今度は自転車の供給過多が起こり始めて、欧米では値崩れが始まっているそうです。

地球温暖化対策としても、自動車やバスの代わりに自転車が推奨されていましたが、道路や駐輪場のインフラはそう簡単に整備することはできませんから、当初はメリットが強調されていても、次第に自転車通勤の欠点が目立つようになってきたのでしょう。

ただ、新型コロナ禍を機会に電動アシスト自転車のバリエーションが増えてきましたし、コミュートだけではなくレジャーやスポーツとしての自転車の裾野が増えてきたことは、今後も継続的に自転車を楽しむ人が増える可能性があり、健康促進やCO2排出の効果が期待できるのではないかと思います。

個人的には、世界的に自転車がだぶついて価格が安くなってくれれば、その機会に自転車を買い替えようと狙っております。(まあ、私が狙う価格まで下がってくれる可能性はかなり低そうですが、、、)

日本のカレーが伝統料理で世界一

TasteAtlasが主催する“Best Traditional Dishes in the World”で、日本のカレーが堂々の1位になったとのこと。

カレーが日本の伝統料理になっていることに、伝統を形成するのに数百年は必要と思っている日本人には違和感があります。

ましてやカレーはインドだろう!

TasteAtlasのサイトを見てみると、1位になったのは確かに日本のカレーですが、最高のレストランとして札幌のスープカレーの店が紹介されていて、しかし掲載されている写真はどう見てもカツカレーです。

1位以外にも日本のカレーライスがランクインしていますので、日本のカレーが伝統料理で1位になったというより、記者が札幌の特定のレストランが提供するスープカレーを食べたら、世界一美味しいと思ったという程度に考えるのが妥当かもしれません。

ランキングの真剣さ度合いは、B級グルメコンテスト並みというところでしょうか。

その他には、大阪道頓堀の一蘭とんこつラーメンや大阪の法善寺横丁のカツ丼、松屋の牛丼もランクインしていますから、実際に海外に行って食堂を物色する時に参考にするには良い情報かもしれません。

法善寺横丁のカツ丼はかなりディープな感じがしますが、旅行で日本を訪れる人にとっては、観光名所で手軽に味わえる日本情緒ある食事と言えるかも知れません。

鼎泰豐(ディンタイフォン)の小籠包で上海の支店が紹介されていたり、エビフライで京都の「かつくら」が紹介されていたりするのも、料理そのもののオリジナルがどこにあるかというよりも、「旅行で訪れるならここで食べられるよ」といった感じでしょうか。

TasteAtlasは、英国ベースの旅行情報を提供している企業のようです。あまり美味しい料理がないと言われる英国が、せめて旅行では美味しいものを食べたいという執念を感じてしまいます。

だいたい美味しい料理が少ない国では他国の料理が普及するようですから、ロンドンにおいしい中華料理屋が多かったり、ブリュッセルの路地裏においしいイタリアンレストランがあったりするのかも知れません。

TasteAtlasのサイトには、このランキング以外にも料理のジャンルごとや世界の地域ごとのランキングも掲載されていて、何も日本のカレーだけが絶賛されている訳ではなく、イタリアのピザも堂々1位にランクインしています。

TasteAtlasの名前通り、海外旅行に行った時に近くに紹介されたレストランがあれば、試してみるとよいのではないでしょうか。