生成AIでなくなる職業

折につけてAIが話題になりますが、相変わらず日本ではまがい物扱いをされて、なかなか実業務での採用に至らないケースが多いようです。

「初物は信用ならん!」という老害があいも変わらずはびこっているようで、その有効性の検証や効果的な運用方法を考えるという取り組みをしないで、食わず嫌いのまま時代遅れになってしまう経営者が多いのでしょう。

まあ、日本国内だけならどこも真剣にAIを採用しないでしょうから、どんぐりの背比べで差がつかないように見えるのでしょうが、うさぎのように跳躍していく世界企業から見ればのろい亀であることには違いありません。

昔話ならうさぎは油断して休憩するのですが、最近のうさぎは休憩をする時もAIを動かし続けますから、差が広がるばかりです。

まあ、差が広がりすぎて見えなくなってしまえば、どれだけ遅れているのかさえ分からなくなりますから、これはほぼ「デジタル鎖国」と言えるでしょう。

最近までAIによって消えてしまう職業に、スーパーのレジ打ちやトラックの運転手などが挙げられていましたが、実際はAIによって高給取りのコンサルタントが真っ先に消えてしまうのは疑う余地もありません。

その次は、コンサルタントに自分の本来の仕事を任せていた社長でしょうか? コンサルタントも社長も人間である必要はありませんから。

会長は業界人との付き合いが必要ですから、人間でなければなりません。AIは飲み食いができませんから。

意外とスーパーのレジ打ちやトラックの運転手は、職業としてしぶとく残ってしまうような気がします。思ったより全て機械化するのにお金がかかりそうです。

それに比べてデシジョンメーキングなんてデジタルだけで完結します。

コンサルタントと社長がいなくなれば、企業としてもこれまで高い経費を払ってきましたから、一番経費削減には有効でしょう。

真っ先に抹殺されるのは、無駄に高い経費からということです。

コンサルタントと社長の皆様は、どうぞお気をつけて!

予約が必要というのなら

2025年大阪万博が開催されて異習慣もすぎると、いろいろと会場の不備について指摘が出てまいります。

その一つが「行列なしに見られる」と言いながらも予約なしでも見られますと宣伝するあたりが、「どっちやねん!」とツッコミを期待しているのではないかと思ってしまいます。

個人所有のスマホに頼った予約システムも中途半端な印象がありますが、予約すれば並ばなくてもスムーズに見て回れますというのなら、予約システムの完備と、予約したら必ず拝観できることをコミットしなければ意味がありません。

意気込みが足りない!

ところで予約すれば並ばなくても良いと豪語するなら、以下のようなシステムが用意されるべきでした。

  1. 入場券の予約するときに、希望をChatGPT的に入力する。
    • 万博で何がしたいか?
    • 1日でどれだけのパビリオンを見て回りたいか?
    • 1日の予算?
    • 同行メンバーとその属性?
  2. 入場券の予約と同時に以下の予約を完了する。
    • すべてのおすすめのパビリオンの予約と時間設定
    • それに合わせた昼食場所の予約やメニューの紹介
    • 各パビリオンを効率的に回るルートの案内
    • 現地での時間管理と実際のナビゲーション

予約すれば並ばないというからには、これぐらいできるシステムを用意するべきでしょう。何も未来ではなく、数年前から実用化されている技術を適当に組み合わせればできます。

このシステムが構築できないところに、日本企業の開発力の無さ、インターネットやクラウドシステムの技術力の無さがにじみ出ています。

今回の万博で非常に残念なところです。

日本のシステム開発技術が、USや中国に劣っているのが如実に現れていると思います。またとない機会である万博で、このような技術を紹介できないにも関わらず、「予約すれば、、、」というキャッチフレーズを不用意に出してしまうところに、日本の技術の危うさを感じます。

今回の万博は開催前のゴタゴタが多すぎて、開催さえできればそれでオッケーみたいな風潮が政治と行政に満ちあふれています。

お荷物の埋立地の利用方法が見つかったというので安堵したのかもしれませんが、開催するには万博としての体裁を整えてもらいたかったという印象を強く感じました。