AIの開発を半年間中止

AI技術がこれ以上急速に発展すると世界を危険に陥れるということで、米国の有名著名人が開発の中止を要望する署名を始めたそうです。

ついにSFの世界が現実にやってきたようです。まあ、これまでもSF映画の世界は、UFOや仮想現実で実現されてきましたから、AI技術が初めてということではありませんが。

しかし、AI技術によって人類が文明を制御できなくなると言われると、人類の知らない間に勝手に文明が進化してしまい、その人類の知らない文明が人類を滅ぼす可能性があるとは、まさに異星人が地球に攻めてきているのと同じ脅威だと言えます。

最低でも6ヶ月間の開発中止を呼びかけるそうですが、核開発でも開発を止めさせるのが困難ですから、さらにAIの開発を中止しているかを見極めることが可能なのでしょうか?

他のところが中断している間に、それ急げとばかりかえって開発速度が上昇するような国も1つや2つではなさそうですし、中止していることを完全に査察できなければ、AI技術が悪の巣窟の手に落ちる可能性もあるでしょう。

核の脅威もさることながら、AIによって世界中の核弾頭や原子力発電所を掌握することができれば核を自分で所有する必要もなくなりますから、AIによって世界を一気に管理下に置こうとする国家が現れることは容易に想像できます。

半年間の開発中止で収まらずに、開発の永久凍結ということになるかもしれません。

AIが明るい未来ではなく、核爆弾と同じ脅威をもたらすものだとしたら、核の平和利用と同じように、AIも平和利用を訴えて行くことになるのでしょうか?

歴史上、核を超える厄介なものができてしまったのかもしれません。

キヤノンが「レンズ交換式デジタルカメラで20年連続シェアナンバー1」ってか?

最近この手の情報には疑いかかって見る癖がついてきました。日本国内のあらゆる産業で、そんなに威勢のよい話はなくほとんどが眉唾ものが多いです。

確かにニコンの調子が悪いままですし、かつてのミノルタはソニーに成り下がり(ソニーが悪いというわけではなく、カメラ業界が電機業界に飲み込まれたことが問題という意味)、かつてのペンタックスは今はどこに行ったのかも分からない有様です。

ですからかつて日本のメーカーが世界を席巻したレンズ交換式カメラで、かろうじてキヤノンが製品を出し続けているということは、過去の栄光を守っているという点では立派と言うしかありません。

シェアナンバー1をあまりにも強調するあまり、売上がどうなっているのか誰しも気になりますが、「業界動向リサーチ」サイト(https://gyokai-search.com/3-camera.html#jump2-1)によりますと、スマートホンに押されてデジタルカメラの出荷額は、2011年からの11年間で93%減少したということです。

ですからデジタルカメラ市場自体が消えかかっていると言えましょう。

もう完全に趣味の世界の製品になってしまっていて、かつてのオーディオ製品のように一部の高級オーディオマニアの嗜好品になっているのと同じ運命にあるようです。

オーディオとカメラは、もともと趣味として似ているというよりほぼ同じジャンルですから、どちらも安価なデジタル製品が大量に出回ることによって、駆逐されることになったのでしょう。

幸いキヤノンには他の製品群がありますから企業としては存続できていますが、かつてのオーディオメーカーが海外ファンドの傘下でかろうじて生き延びていたり、あるいはすでに消滅していることから思えばまだましなのかも知れません。

かつて日本が世界に誇った精密産業の中で、時計は今でも世界に伍していますが、これは中国製が絡んでいないことが大きいと思います。

最も時計の市場規模もスマートホンで縮小しているでしょうが、時計自体がもともと趣味性の高い高級品が市場を牽引していましたから、レンズ交換式カメラと同じように趣味性が高い分野しか残らないのかも知れません。

日本人の深掘りで繊細な性格から生み出される製品は、趣味性の高い製品にこそ生かされると思います。

伝統芸術品に日本の技が残されているように、カメラ、オーディオ、時計などの高級品では、これからも日本の製造技術を生かして良い製品が作られ続けるのかも知れません。

イタリアの工房から生み出されるバイオリンや革製品と似ているかも知れません。

日本にも中小企業が多いことですから、これからは大量生産を目指すよりも、少量高品質な製品で価値を見出すような製品を目指す、「ナンバーワンよりオンリーワン」が日本の産業が目指す方向なのかも知れません。