ChatGPTで医師国家試験合格するか?

北海道大学医学部の学生さんが、過去の医師国家試験問題400問をChatGPTの解かしたら、合格レベルには到達しなかったものの、55%の正解率だったとのこと。

医師国家試験に合格するのと医者になるのとは違いがあるでしょうが、少なくとも医師が持つ知識や情報といった部分については、ChatGPTで間に合うことが多いということでしょう。

AIで置き換わる職業は、単純な事務処理や銀行の窓口業務のような定型的な処理だと思われていましたが、最も権威がある職業の1つである医師の少なくとも知識分野に限っては、AIが取って代わる可能性があるというのはある意味恐ろしいことです。

もっとも膨大な情報や知識を必要とする医師という職業だからこそ、膨大な情報を集約したAIにまっ先に取って代わられたとしても不思議ではありません。

頭脳を使う職業はたくさんありますが、髄脳を使うと言っても過去の経験に基づくものがほとんどですから、インターネットに蓄積された情報にはかなわないのでしょう。

かといって、デザインや作曲といった創造を伴う職業でも、実は過去の経験に基づいてそれをアレンジしたりひねくったりすることによって新しく見えるだけかもしれませんから、クリエイティブと思われていた職業こそがAIの標的になる可能性もあります。

そう考えていくと、AIによって取って代わられない職業を探すほうがむつかしく思えてきます。

AIをメインテナンスする職業か、AIにが出した結果を評価したり検討する職業以外、ほぼ駆逐されるかもしれません。

まあ、実際は様々な職業が派生的に必要になったり、人の手による作品がもてはやされたりするのかもしれません。

以外と人類は変化に対して平気です。

オンプレミスと言えば?

「オンプレミス」と聞けば、ホテル付属のスポーツジムを思い出します。

ホテルに泊まって運動をするのに、わざわざホテルを出て他の施設に行くなんてあり得ないということなのでしょう。

USのホテルで「スポーツジム・オンプレミス」は当然の謳い文句です。なかには「洗濯機・オンプレミス」なんて書いてあったら、相当ぼろいホテルに違いありません。

さて、オンプレミスと言えば今やクラウドが対の言葉になってしまいましたが、最近はクラウドブームが一段落して、再びオンプレミスが見直されてきているそうです。

そういえば、アマゾンがクラウド部門もレイオフの対象にしたそうですが、これもクラウドブームの終焉を表しているのでしょうか?

日本政府関係の情報システムを、クラウド、しかも海外ベンダーのサーバーに乗せる話がありましたが、この機会に是非考え直していただきたいものです。

AWSのクラウドを使っていると、セキュリティが完璧のように見せかけていても、実は穴だらけということがあります。

例えば、公開秘密鍵の生成で、アマゾンの生成ツールを使って両方の鍵を生成して、公開キーだけサーバー側に残すというのがありますが、秘密鍵をアマゾンで生成するのは危険だという意見があります。

しかしながら、そもそもサーバーがアマゾン側にあって、ネットワークに流れるデータを暗号化する前のデータはアマゾンのサーバーにあるわけで、暗号化鍵がどこにあってもアマゾンのサーバー担当者にはすべてのデータが手にとるように見えるのです。

クラウドは、利用者にはどこにサーバーがあるか雲を掴むようで分からないだけで、アマゾンの担当者にはどこにサーバーがあって、どこのディスクにデータがあるかすべて分かります。

クラウドがセキュリティの問題にならないからこそ、Google Driveにも平気で機密データを保存できるのでしょう。セキュリティ教育上あり得ない状況です。

今一度クラウドにあるデータの安全性を検討し直して、オンプレミスの意味を考え直す必要があるかもしれません。