子どもの低ナトリウム血症

学校に持参する水筒に「水」以外の物を持参することを禁止しているのは、熱中症対策の専門家から問題であるという指摘があるそうです。

以前からスポーツの現場、特に夏場は水分補給と同時にナトリウムやカリウムなどのミネラル成分も補給しなければ、低ナトリウム血症になる可能性があると指摘されてきました。

夏場のテニスの試合の中継を見ていると、2種類のボトルから交互に水分を補給する選手を見ることがありますが、おそらく純粋な水と、それに加えて取得するスポーツドリンクのような飲料を飲んでいるのでしょう。

最初からスポートドリンクだけを飲むと余計に喉が渇いたり、スポーツドリンクの種類によっては人工甘味料が添加されていて、カロリー消費に支障をきたすことがあります。

水分と糖分を取得しなければならない状況で、ノンシュガーのスポーツ飲料を飲んでひどい目に遭ったことがありました。

小学校に持参する水筒にスポーツ飲料を許可すると、その他のすべての飲料を許すことになるため、水限定にしている学校が多いそうですが、これだけ熱中症の危険性が高いご時世ですから、もう少し融通をきかせる必要があるでしょう。

私が小学生だった頃は、体操が終わったら校庭の水飲み場に直行して、水道の水を直接ガブ飲みしていたものです。

水道の水ガブのみが許された時代ならともかく、今の時代にあっては低ナトリウム血症というものが認識されているのですから、それを防ぐ対策を施さないことは子どもを管理する体制として問題があると言えましょう。

誰もがスッキリ納得できる解決策を考えてもらいたいものです。

しかし、昨今の暑さは尋常ではありませんな!

新型コロナとBCG

新型コロナが流行し始めた頃、日本と韓国で異常に感染者が少なく、両国で定期的に接種していたBCGが効いているのではないかという説がありました。

その後、たくさんの研究者の方が実証実験に取り組んでいて、最近になってその結果が発表され始めているそうです。

同様の研究の中で比較的信頼性が高い実権によって得られた結果に、「BCG接種によって新型コロナの発症が抑えられる」という結論に至らなかったものがあったそうです。

幼少期に接種している日本の場合に比べて、実験では接種してから間が経たないため、免疫の付き方に差があるかも知れませんが、BCG接種による優位な差がでなかったという結論だったそうです。

一方、同じ時期に発表された別の論文では、20%の人に対してBCGが有効だったという結論だったようで、これからまだまだ議論の余地がありそうです。

同じ薬でも人によって効果が違うことはよくありますが、それがその人の生体的な理由があるのか、投与方法や時間によって差が出るのかさえ分からないことはよくあります。

また、現在では新型コロナワクチンが多数開発されていますから、BCGを代用に使う必然性がなくなっているのも、この研究に対する興味が世界的に薄れているのも確かです。

新型コロナとBCGに関連がないことが事実なら、それが病理学的にヒントとなることもあるでしょう。

今後も同様なウィルスの驚異がやってくることがあるでしょうから、これらの実験の積み重ねによって、次の備えの一部になることを期待したいところです。