Threads(スレッズ)の勝敗

近年SNSと言われるものが普及して、人々のインターネットとの交わりが大きく変わったのは疑う余地がありません。

配信された情報を受け取るだけでは、受け身である放送を受信しているのと同じですが、個々が自分の意志で発信することができるようになった点で、真の通信としてインターネットが使われだしたと言えるでしょう。

そのSNSで最も強烈な特徴を持っ(てい)たツィッターと、ほぼ同じ機能を提供するというThreadsが提供され始め、さっそくインスタグラムのアカウントを持っていた既存のユーザーが、率先してThreadsユーザーに名乗りを上げて利用が始まったようです。

SNSはインターネットを利用していると言っても、単なるアプリケーションのユーザーに過ぎず、そのアプリが許す範囲内で情報を発信するに過ぎないのですが、その簡易性が世界中からユーザーを集める原動力になります。

アプリケーションである限り、そのアプリの提供者の思惑に従うしかなく、政治や思想の形成に利用される可能性が高いのは、SNSはの宿命と言えるでしょう。

実際にツィッターがアメリカの選挙に影響を与えたと言われていたりすると、利用者はそれなりに注意はするでしょうが、いかんせん投稿された情報がフェイクであるかどうかなんて利用者に分かる訳がなく、そこはアプリケーションの提供者が信頼の置ける人(会社)かどうかの判断に委ねられるわけです。

その点において、メタという会社が信頼に相応しいかと聞けば、「信頼に足りる」という人もいれば「怪しいが多分問題ないと思う」という人もいるでしょうが、「よくわからない」という人が大半でしょう。私も分かりません。

よく分からないから使ってみるのか、よく分からないから使わないのか、おそらくよく分らなければ使わないのが正解なのですが、よく分らず使うからインターネットが危険なところなのでしょう。

さて、Threadsの最初の勢いはまだまだ続きそうですが、この手のアプリは2番手は消える運命にありますから、1~2年の内にはどちらかに軍配が上がるでしょう。

さて、あなたはどちらを選びますか?(SNSは嫌い? それもありです。)

ネット情報の信頼性

読売新聞オンラインに、インターネットの情報の信頼性に関するアンケート結果が掲載されています。

情報の発信元を証明する新しい技術の必要性が問われています。

インターネット上に情報を発信した者の証明を行うことで、その情報の信憑性を図ろうというものです。情報のブランド化ともいうべきでしょうか?

インターネットには情報が溢れかえっていますから、正しい情報か誤った情報かを判断することが困難になってきているので、せめて情報の発信源が誰であるかをはっきりさせようということらしいです。

なんだかインターネットの世界はどんどん複雑になってきていますので、また新しい商売を考えついたのかと思いました。

しかし、こんなことで情報の信憑性が判断できるでしょうか?

HTTPではインチキ臭くてHTTPSなら安全と言われていましたが、最近はどんなインチキサイトでもHTTPSで配信しているそうですし、反対に信頼が置ける(はずの)某有名企業サイトがいまだにHTTPのままだったりします。

名のある新聞社や雑誌が独自のドメインを使って発信しているように見えても、実は偽サイトだったりすることがありますから、証明書によって確かに本物のサイトに接続していることを確認する必要があるのかも知れません。

しかし、新聞社が常に正しい情報を提供している稼働かも怪しいですから、偽サイトを鵜呑みにするのは問題外だとしても、あらゆる情報を自分の常識でまず判断できるようにすることが、AI時代の生き抜き方として重要になってくるでしょう。

SNSの情報が正しいかどうか見抜く自信がないという人が65%もあったそうです。嘘が氾濫するインターネットで何を信じればよいのか、分らずにさまよっている人が多いようです。

明らかに正しいか間違っているか判断ができることは、もともと自分で知っていたことですから価値がありませんが、自分で真偽が判断できない情報こそ意味あるのですから、そこが嘘であるとがっかりです。

これだけ情報が溢れていますから、1つのサイトを見てすぐに判断するのではなく、いくつかの異なる意見を眺めてから判断する必要があるでしょう。

占いを信じるかインターネットを信じるか、それはあなたの自由です!