先出しジャンケンかい?

4月3日は新年度の始まりということで、新社会人や新入生で電車がかなり混んでいました。

まあ5月の連休頃にはだいぶ収まって来るでしょうが、混んでいる電車も季節感があっていいのかもしれません。

ところで、今朝回数券を買おうとしたら、運賃が値上がりしていて驚きました。通常交通機関の運賃値上げは影響の大きさから大騒動になるのですが、今回はなぜか無風状態。

確かに数ヶ月前から電車の中にバリアフリーの取組みについての案内が掲示されていましたが、そのための費用を捻出するための運賃に一律10円加算するということらしい。

運行のための料金なら認可が必要らしいですが、バリアフリーのためなので無認可で鉄道会社が自由に加算できる制度を利用したということです。

個人的にはバリアフリーにかこつけて、こっそり値上げをしたとしか思えないのですが、ニュースになっていたのは昨年8月頃なので、先出しジャンケンに負けたような気分です。

それでなくても回数券の廃止で、実質どう計算しても運賃値上げになってしまうのに、このタイミングでバリアフリー料金を上乗せされたらたまりません。

どうもバリアフリーやエコ、SDGsと言い訳すれば何でもフリーパスで何でも認めてもらえるという勘違いが、社会全体に蔓延っているように思います。

これではバリアフリー化で乗車しやすくなるのは良いことですが、いい加減に運賃を上げていると、利用者が減って負の連鎖になってしまうのではないかと思います。

昭和の頃の経済成長が著しいときと同じことをやってはいけません。

今年の桜はイマイチ

皆さんがお住まいの地方では、桜はきれいに咲いたでしょうか?

どうも私が住む界隈では、すでに葉っぱが伸び始めているせいか、桜の花の色があまりきれいではありません。

葉っぱの方にパワーを持っていかれているようで、桜の花は花びらが散る前に花ごとボットリ落ちてしまったものが多いみたいです。

桜も年ごとに見ごたえが違っていて、長い間きれいに咲き続ける年があるかと思えば、今年のように葉っぱがすぐに出てきたり、春の嵐であっという間に散ってしまう年があったりします。

よく花粉については前の年の夏の気温が影響するという話がありますが、桜の花の場合は1~2月頃の寒さの影響がありそうです。

葉っぱが出てくるのが早いと言っても、葉っぱは葉っぱでタイミングが重要で、若葉は幼虫の餌として、そして幼虫は鳥の餌として食物連鎖を担っていますから、葉っぱが出始めるのにはそれなりの意味があるのでしょう。

桜の花と同様に、紅葉にも年ごとに差が出てくるもので、こちらも秋になってからの冷え込みによって出来不出来に差が出てくるようです。

4月の季節感は人それぞれでしょうが、何と言っても新一年生や新社会人を街で見かけると一番春を感じます。

気持ちだけでもフレッシュにして新年度に臨みたいと思います。

Huaweiが14nmまで対応可能なEDAツールを開発

ファーウェイが自分で発表した内容ですからどこまで本当なのか不明ですが、とにかくUSの対中EDA輸出制限をかいくぐって、EDAツールを自社開発したとのこと。

半導体は設計システム(Electronic Design Automation)がなければ始まりませんから、USが輸出を制限してしまえば中国の半導体設計は滞ってしまうという目論見だったようですが、制限した時期が遅かったと見えて、すでに中国自前のEDAが出来上がっていたというのですから驚きです。

まあ、世界中に駐在員か留学生か分からないスパイが無数にいるのでしょうから、軍事機密に比べてそれほど厳重に管理されていないEDAのソースコードを手に入れることぐらい簡単なのでしょう。

CadenceやSynopsysと言っても、元はと言えば殆どがベンチャー企業が開発したソフトウェアをM&Aで取り込んでいっただけですから、元のアイディアをもったエンジニアを雇えば同等のものを作るのはそれほど手のこんだことをしなくてもできるでしょう。

また、フリーソフトでもレイアウトや自動配置配線、またレイアウト検証や論理合成までできるものがダウンロードできますから、公開されている情報を集めるだけでもそれなりのシステムは構築できてしまうような気がします。

最近になってさらに重要度が増した半導体技術ですが、世界中のスマートホンの多くが中国で作られている訳ですから、中国の電子産業を抑えるのはそう簡単ではないでしょう。

高速鉄道の技術をドイツや日本から購入したものから習得し、中国独自技術と言って逆に世界に売っていくほどの厚かましさがありますから、半導体で同じことをするのは目に見えています。

日本もよく分かっていませんが、ドイツやUSも中国の恐ろしさを知らない。

「寝た獅子は起こすな!」(もう手遅れ、、、)

AIの開発を半年間中止

AI技術がこれ以上急速に発展すると世界を危険に陥れるということで、米国の有名著名人が開発の中止を要望する署名を始めたそうです。

ついにSFの世界が現実にやってきたようです。まあ、これまでもSF映画の世界は、UFOや仮想現実で実現されてきましたから、AI技術が初めてということではありませんが。

しかし、AI技術によって人類が文明を制御できなくなると言われると、人類の知らない間に勝手に文明が進化してしまい、その人類の知らない文明が人類を滅ぼす可能性があるとは、まさに異星人が地球に攻めてきているのと同じ脅威だと言えます。

最低でも6ヶ月間の開発中止を呼びかけるそうですが、核開発でも開発を止めさせるのが困難ですから、さらにAIの開発を中止しているかを見極めることが可能なのでしょうか?

他のところが中断している間に、それ急げとばかりかえって開発速度が上昇するような国も1つや2つではなさそうですし、中止していることを完全に査察できなければ、AI技術が悪の巣窟の手に落ちる可能性もあるでしょう。

核の脅威もさることながら、AIによって世界中の核弾頭や原子力発電所を掌握することができれば核を自分で所有する必要もなくなりますから、AIによって世界を一気に管理下に置こうとする国家が現れることは容易に想像できます。

半年間の開発中止で収まらずに、開発の永久凍結ということになるかもしれません。

AIが明るい未来ではなく、核爆弾と同じ脅威をもたらすものだとしたら、核の平和利用と同じように、AIも平和利用を訴えて行くことになるのでしょうか?

歴史上、核を超える厄介なものができてしまったのかもしれません。

キヤノンが「レンズ交換式デジタルカメラで20年連続シェアナンバー1」ってか?

最近この手の情報には疑いかかって見る癖がついてきました。日本国内のあらゆる産業で、そんなに威勢のよい話はなくほとんどが眉唾ものが多いです。

確かにニコンの調子が悪いままですし、かつてのミノルタはソニーに成り下がり(ソニーが悪いというわけではなく、カメラ業界が電機業界に飲み込まれたことが問題という意味)、かつてのペンタックスは今はどこに行ったのかも分からない有様です。

ですからかつて日本のメーカーが世界を席巻したレンズ交換式カメラで、かろうじてキヤノンが製品を出し続けているということは、過去の栄光を守っているという点では立派と言うしかありません。

シェアナンバー1をあまりにも強調するあまり、売上がどうなっているのか誰しも気になりますが、「業界動向リサーチ」サイト(https://gyokai-search.com/3-camera.html#jump2-1)によりますと、スマートホンに押されてデジタルカメラの出荷額は、2011年からの11年間で93%減少したということです。

ですからデジタルカメラ市場自体が消えかかっていると言えましょう。

もう完全に趣味の世界の製品になってしまっていて、かつてのオーディオ製品のように一部の高級オーディオマニアの嗜好品になっているのと同じ運命にあるようです。

オーディオとカメラは、もともと趣味として似ているというよりほぼ同じジャンルですから、どちらも安価なデジタル製品が大量に出回ることによって、駆逐されることになったのでしょう。

幸いキヤノンには他の製品群がありますから企業としては存続できていますが、かつてのオーディオメーカーが海外ファンドの傘下でかろうじて生き延びていたり、あるいはすでに消滅していることから思えばまだましなのかも知れません。

かつて日本が世界に誇った精密産業の中で、時計は今でも世界に伍していますが、これは中国製が絡んでいないことが大きいと思います。

最も時計の市場規模もスマートホンで縮小しているでしょうが、時計自体がもともと趣味性の高い高級品が市場を牽引していましたから、レンズ交換式カメラと同じように趣味性が高い分野しか残らないのかも知れません。

日本人の深掘りで繊細な性格から生み出される製品は、趣味性の高い製品にこそ生かされると思います。

伝統芸術品に日本の技が残されているように、カメラ、オーディオ、時計などの高級品では、これからも日本の製造技術を生かして良い製品が作られ続けるのかも知れません。

イタリアの工房から生み出されるバイオリンや革製品と似ているかも知れません。

日本にも中小企業が多いことですから、これからは大量生産を目指すよりも、少量高品質な製品で価値を見出すような製品を目指す、「ナンバーワンよりオンリーワン」が日本の産業が目指す方向なのかも知れません。