インバウンド客のマナー問題

最近ニュースでインバウンド客のマナーに関する問題が、取り上げられることが多くなってきました。

有名になってしまった観光地での問題や、一般的な電車の中のマナーなど、確かにインバウンド客に対してよくない印象を与えるような事件が、様々な場所で起こっているようです。

日本人でも、列に割り込んだり店員に対して横柄な態度を取ったと、悪いマナーに関する話はたくさんあります。インバウンド客は日本人と比べてどれほどひどいか分かりませんが、「旅の恥はかき捨て」と言われるように、海外に行くとその場限りの無礼は許されるものと思ってしまうのかもしれません。

一方、海外から来た観光客の立場から見れば、おもてなしと日本人が自画自賛するほどもてなされていない、あるいはかえって無視されたりぞんざいに扱われたと思うこともあるかもしれません。

その原因が言葉や習慣の問題であったりして、誤解を招いていたということも多いのではないでしょうか?

おそらくマナーというのは、その社会の成熟度に比例して行くように思うのですが、同じ社会にいてもマナーにはかなりのばらつきがありますから、一概にインバウンドのマナーと言って一緒くたに片付けられるほど簡単ではありません。

昔、日本人がツアーで海外旅行に行くときは、添乗員が海外のマナーについて事細かく注意をしていました。ベッドの枕の下に銭をチップとして置くように、どの旅行社の添乗員も必ず言いましたが、実際西欧人に聞いてみると、チップなら目立つ机の上に置くべきだと言われ、あれは日本の添乗員が各部屋を見て回って着服していたのでjはないかと言う噂もありました。(実際はどうなのか知りませんが。)

海外の人は、罰則がなければマナーを守る守らないは個人の勝手という考えがあります。

またマナーを守る意識が高い人が、インバウンド客として日本に来ているかどうかも怪しいものです。

日本にもマナーの良い人と悪い人がいるように、世界ならもっと幅広いマナーの差があるでしょう。

できるだけ良いマナーを真似するように心がけたいものです。

検索と生成AI

何十年も前から人口頭脳という言葉はありましたが、SFかどこかで研究しているのだろうと言う程度の理解でしたが、数年前から現実の世界に取り入れられるようになって、いわゆるコンピューター業界が揺らぎ始めました。

大学生がレポート制作に使うと、その破綻ない文章処理能力と自然な文体に、教員は生成AIが作ったかどうか判断できなくなりました。

これが詐欺に使われると、これまでは日本語の稚拙な文章ですぐに偽物と判断できたのですが、文章だけでは本物と見分けがつかなくなって厄介な問題になっています。

最初のうちはまだまだ回答にばらつきがあったり、間違ったことを主張してきたり、その完成度に疑問を持ってまだまだ実用化には程遠いなどという意見もありましたが、1週間経てば別の新しいモデルが供用されるぐらい急速に進歩してきており、人間が行ってきたかなりの能力を追い越すのは時間の問題というより、すでにかなりの部分で抜かされております。

とは言っても、生成AIのモデルはインターネット上に存在する情報をかき集めているわけですから、確かにその中には誤った情報もたくさんあって、それ故に生成AIが間違うことも当然と言えば当然なわけです。

でここから本題になるのですが、基本的にインターネット上に構築されたウェブサイトは、おそらく検索サイトから誘導されてブラウザーで人間が直接見るわけですが、生成AIは検索とサイト閲覧の工程をすっ飛ばして結果だけを人々に回答することになります。

これはこれからの動向に依るところですが、検索より生成AIによるインターネットの情報収集が大勢を占めるようになってくると、ウェブサイトの作り方も変わらざるを得なくなります。

以前なら検索サイトの上位に表示される秘訣(SEO)などが流行りましたが、生成AIの受けが良いサイトの作り方というのが必要になってくるでしょう。

そこで問題になるのは、広告をどうやって差し込むかということです。

そこにもはや広告を入れる余地がなければ、生成AIの使用料という形で徴収することが考えられますが、その場合はサイトの制作者はどうやって広告料を手に入れるのでしょう?

生成AIがインターネットビジネスの根底から変えてしまうかもしれません。