マイナンバーカードとデジタル化

マイナンバーカードの普及を進めれば進めるほど、システムの不備が発覚する毎日です。

健康保険証の機能を取り込もうとすると、健康保険被保険者番号との連携に間違いが見つかり、公金の受取口座として個人と1対1に紐づいた銀行座を期待したら、家族で同じ銀行口座を指定していることが見つかったり。

どうやら住所もかなり怪しいらしく、そもそも住所システム自体がカオスであり、住居表示と地番表示が地域によって統一されていなかったり、同じ住所の漢字の読みが何通りもあったり、同じ地番に複数のビルが建っていたりと、よく郵便屋さんが毎日間違えずに配達しているものだと感心したり、誤配があるのも当然と思ったり。

そもそも地名なんて勝手に住んでいる人がローカルに通じれば良いと考えて、自然発生的に決めたものですから、全国で一意的に定まるわけがありません。

名前の漢字や読み方が戸籍によってまちまちで、昔、戸籍を筆で書いたときに落ちた墨がそのまま「点」として新しい漢字が生まれたという話があったりして、これではアナログと言うよりアートです。

このままアナログ的な住所や氏名を相手にしていては、いつまで経ってもデジタル庁の名に相応しいマイナンバーカードが完成しないのではないかと思います。

氏名や住所のデジタル化が容易でないなら、マイナンバーカード上では実用上支障がない程度のゆるい結合にとどめて置くのも一計かも知れません。

デジタル庁ではAIを使って住所のゆらぎを取ることまで検討しているそうですが、住所自体が揺らいだままでは将来また別の問題に悩まされることになりかねませんから、AIでゆらぎを取った住所をデジタル住所として公式のものとして、歴史的な住所は通称として残すのも良いかも知れません。

このまま突破力でマイナンバーカードをまとめ上げることができるか、マイナンバーカードとともに吹っ飛んでしまうか、デジタル庁は今が正念場かも知れません。

ボールガールの涙で失格?

全仏オープンほどの大試合でも、判定に批判が集まる失敗があるのですね。

どうもボールガールの涙が大きく判定に影響しているように思われますが、これからはサーブほどの勢いでテニスボールが当たっても平気なぐらい、フルフェースヘルメットとプロテクターを装備すると良いかも知れません。(現実的でないので却下!)

そもそも審判以外にスーパーバイザーやレフェリーが登場して、誰がこの事態を収集する権限があるのかさえわからなくなっています。

さらにこのトラブルの当事者は、ボールを返球した選手とボールガールであり、事実関係をは愛苦するのに対戦相手は全く関係がありません。

最終的な判定の前に、当事者以外と話をするのはご法度です。たとえ何も話していなくても、影響が出る可能性が少しでもあれば接触してはややこしくなるだけです。

近年、スポーツ界の判定にビデオ審査が入ったり、カメラでイン・アウトを判定したりして、かなり安心してみることができるようになりましたが、今回のような試合内容とは少し離れたところで起こったことについては、合理的に判断する方法がないのでしょう。

ただし、即失格にしなくてはならないほどの重要な決断を下すのなら、サーブが入った入らないの判断にカメラを導入する以上に慎重に状況把握を行い、誰もが納得できる判定を説明するようにしなければならないでしょう。

ニュースではボールガールが泣いている姿が映し出されていましたが、もし忍耐強くて一滴も涙を出さなかったとしても、スポーツの判定としては不動のはず。

しかし、どうも今回は対戦相手のクレームにさえも影響されたということですから、全くアナログ的に判定を下しているように見えました。

ルールがあってそれを忠実に守ってこそスポートが成り立ちます。しかし、考えてみればテニス競技は紳士的なのでしょう。

日本の政治にはルールがあるの? ルールを守ろうとしているの?? ルールを破ったらどうなるの???

ところで個人と銀行口座は紐づいていましたっけ?

マイナンバーカードに紐付けられた銀行口座が、本人名義でないものがかなりの数に上っているという問題。

家族が意図的に都合が良いように、家族間で銀行口座を使い回しているケースもあったということですから、家族で家計を一括して管理する日本的な風潮が残っているのでしょうか?

中には子どもに入金される公金を、親が使い込むために子どもの口座をわざと指定しないケースもあるようです。

そもそも長い間、銀行口座を新規に作るときに本人確認などしなかったですから、実在しない名前で口座などいくらでも作れていました。

マイナンバーカードを利用するからと行って、勝手に政府が厳密に個人に一つの銀行口座が紐づいていると仮定しても、思ったとおりに事が運ぶとは限りません。

人や家族によって、それまでの長い間使い慣れた方法というものがありますから、既存の銀行口座で個人の公金を管理することに無理があったのかも知れません。

いっそのこと、マイナンバーカード専用に全く個人に一対一で紐づいた証明付きの口座を新規に作成して、マイナンバーカードの関する入出金を全て一括で管理すると良いのでしょうか?

しかしそうすると、マイナンバーカードで既存の銀行口座を掘り起こそうとする政府の思惑が外れてしまいます。

まあ、ほとんどの日本人と銀行口座が完全に1対1に紐づいたものになるまで、おそらく20年ぐらいかかりそうですが、マイナンバーカード運用に支障を来しながらだましだまし運用していくことになるのでしょう。

マイナンバーカードのシステムに、個人個人で勝手に管理してきた銀行口座を流用しようとしたのがそもそもの誤りだったのでしょう。

マイナンバーカードより先に、官営口座を整備しておく必要があったのかも知れません。

ひょっとして、健康保険も新規に官営で設立する必要がありますか?

政治と宗教は話題にできない

よく話題として、政治と宗教は相応しくないと言われる場面があります。

就職の面接でもそうですし、仲間内の他愛のない話題としても相応しくないとされています。

それだけ結論が出ない話題であるのですが、簡単に結論が出てはかえって困ることにもなりそうです。

宗教的なテーマは、数々の映画で長年に渡ってテーマにされてきましたし、だからといって結論が出たという話は聞いたことがありません。

つまり宗教的な話題には結論が出ないのが常でありまして、それほど根が深いテーマだということに世間の理解が一致しているわけです。

政治の世界においても、そもそも論理的に話し合えば結論が出そうなものですが、論理的な結論は一向に見えてこない傾向があります。

それほど政治の世界が奥深いとは思えないのですが、底が見えない井戸のように奥がどうなっているのか一向に見えません。

単に濁っているだけで、意外と底が浅いのかも知れません。

これらのように、あまり世間には晒してはいけないという習慣があると、如何にもたいそうな難しいもののように思えてしまうのですが、本来は明瞭完結に説明できるものでなければならないはずです。

人々の生活を快適に豊かにするのに、それほど複雑な方程式を解かなければならないほど、社会は複雑なはずがありません。

単に凡人に分かりにくくしてごまかすために、ややこしい制度を作りまくっているだけ。

で、政治や宗教を話題にしてしまうと喧嘩(戦争)になるのは、本質が論理的な議論では結論が出ないほど非論理的であるということに他なりません。

ですから、話題にしてはいけないのです。

心の支えというのはそんなものです。ナンノコッチャ?

傘の持ち方

これからしばらくは梅雨で傘を持ち歩くことが多くなりますが、J-CASTニュースに眼科医の傘の持ち方への提言が掲載されています。

眼科医が傘の持ち方を指南する時点で、人の目を突いてしまう危険性があることを伺わせますが、確かにどうしてこう無頓着に傘を振り回して歩けるのだろうと、疑問を感じる人に出くわすことがあります。

日本は雨が多い気候で傘を持ち歩くことに慣れているはずですが、人混みにおける傘の持ち方が相変わらず下手です。

英国紳士は長傘で周りの人を突いたりしないのではなかろうかと。

傘で人の目を傷付けるのなら、傘の設計が悪いと開き直るつもりでしょうか?

先が尖っているのは持っている人なら自明ですから、たとえ設計がまずいとしても、それを見て知って持ち歩く人に責任があります。

「後ろに人がいると思わなかった」とか「傘の先端が目に当たるとは思わなかった」などという言い訳を並べそうですが、このようなことは小学生でも分かることですから、ほぼ故意に危害を加えようとしていると認定されても仕方ありません。

どうも日本人は他人の領域を平気で侵食する傾向があると思います。

島国だからでしょうか、隣国に領土を攻め込まれないためか、自分の体や持ち物の一部が他人に当たっても一向に気にしません。これは老若男女問わずです。

このようなときは、裁判の厳しい判決が出ないとことの重大さに気づかないのが、日本人の常なのでしょう。

マナー以前の問題です。

無意識のうちなら他人に甚大な危害を及ぼしても、自分に責がないという教育を受けてきたのでしょうか?

もう少し自分が周辺にどのような影響を及ぼしているのか、考える必要がありそうです。

  1. 傘の先端が後ろの人の目を突こうとしている!
  2. 振り回した自分のリュックサックの紐が、隣の人の頬をひっぱたいている!
  3. 開いている新聞が隣の人の顔をこすっている!
  4. コックリ居眠りをして隣人に髪の毛ごと委ねている!
  5. かかってきた電話で知らぬ間に大声でほぼ怒鳴っている!
  6. 少しだけと思ってスナックを食べたら強烈な匂いを撒き散らしている!
  7. コーヒーを持ち込んだら急に揺れて溢れてしまった!
  8. そのほか自分では些細なことだと思っているが実は大迷惑なことが、、、