静かな退職とは?

最近静かな退職という言葉が静かに蔓延っていますが、静かな退職って少し変な感じがしませんか?

英語の”Quiet Quitting”を和訳したら「静かな退職」になったそうですが、本当に退職するのではなくて、単に仕事をしないでサボっているだけらしい。

日本では「退職」とはかなり思いきった意思を伴う感覚があり、転職がそれほど特殊なものでない欧米とは今だに大きな隔たりがあると思います。

その強い意志を伴うであろう「退職」に「静かな」を付けたところに、和訳をした人の変な癖かこだわりか分かりませんが、意図的なひねくりを感じずずにはおれません。

退職ではないのですから、退職などという言葉を使うべきではありません。

ただ単位やる気を無くした中年に、静かな退職などという表現は必要なく、昔から当たり前のように存在するやる気のない従業員に過ぎません。

このように昔から当たり前のように存在するものに、新しい名称をつけていかにも現在のトレンドのように持ち上げることが必要でしょうか?

もっと日本語を洗練させていく必要があると思います。

健康保険の高額療養費制度と外国人

日本の健康保険の高額療養費制度を狙って、医療目的のために日本に3ヶ月以上滞在して高額な医療を享受しようとする外国人がいるとかいないとか。

それは制度がそうなっているのですから、そこが狙われても仕方がありません。

日本の健康保険制度に支障が出るかと言えば、出ないわけはないでしょう。目に見えるほど出るかどうかは分かりませんが。

そもそも海外では医療は目玉が飛び出るほど高いことが多く、特に先進医療が発達している国ではすぐに億単位の金額になることが珍しくありません。

アメリカの医療が高いのは特に有名で、アラブの金持ちが自家用機で地方の飛行場に乗り付けて高度医療に特化した病院で治療を受けるために、その小さな空港が国際空港になっているという話もあります。

ただでさえ健康保険財政は逼迫していますから、高額療養を目的としたたった3ヶ月の滞在で大金を使われたら需給バランスが崩れるのは目に見えています。

これは明らかに制度が悪いです。

2022年度に支払われた高額療養費のうち、外国人には111億円(1.15%)しか支払われていないということですが、全体の割合の問題ではなく、3ヶ月という短期間で社会保障制度から大金をせしめることができるという制度は直ちに是正すべきでしょう。

せめて永住権取得者に限るとか、その後日本での滞在期間が数年に及んだ後に返還するとか、やり方はいくらでもありそうです。

1%程度だから大きな問題ではないと言う専門家がいるみたいですが、これは「上水道や下水道の漏れ」と同じであってはならないものです。

一刻も早く国会で真剣に討論して、世界から舐められない制度に変えてもらいたいものです。