お歳暮とファックス

大変私事で恐縮ですが、2週間ほど前にお歳暮を送ったところ、発送業務を行う部門へのファックスが送信されていなかったということで、先方に届いていなかったというトラブルがありました。

ちょっと前までは日本の技術は世界の最先端を行っているという感覚がありましたが、実際は未だにアナログ技術に頼っていて、ガラ携だけでなくあらゆるところに過去の技術が取り残されていると話題になりました。

その最たるものがファックスで、特に役所関係で頻繁にやり取りされていることが取り上げられたことがありました。

政府はマイナンバーカードでデジタル化を進める起爆剤にしようと躍起ですが、まだまだ民間企業でもファックスに頼った業務が続いているようです。

ファックスは登場したときから問題があって、送信したというログが残っていたとしても受信先でファックスの髪が切れていたとか、ファックスの紙を誰かが持ち去ってないとか、風で飛んでしまったとか、字がつぶれて読めないとか、通信手段としては非常に厄介なものでした。

その後、ファックス機器の使いやすさでは少しばかり改善されたとしても、ファックスが持つ不確実性はあまり改善できなかったように思います。

よく言った言わないで揉めることがありますが、まったくそれを絵に書いたようなトラブルがファックスには付き物でした。

発注業務のような顧客の目につかないところでは、従業員が手作業でやっていたとしても表には現れないので、非効率な作業が改善されず取り残されがちです。

日本の労働生産性が低い理由の一つを垣間見たような気がします。

さて今回の問題をきっかけに、その業者の業務が改善されるでしょうか?

いや、それよりお歳暮やお中元のしきたりそのものが非効率なのか?

はだかの王様

11年に渡って企業を統治した経営者が、ハレンチな醜態を公にさらされたとのこと。

会社の経費で、会社の施設で、コンパニオンと混浴を楽しんでいたとは、とんだ裸の王様です!

定年後の役人が一般企業に天下るとろくなことがありません。

そんな年老いた役人の現役時代の人脈に頼らないと成り立たない企業ならば、ゾンビ企業と言わざるを得ないでしょう。

しかもニュースになるのは、大概輝かしい経歴を持ったエリートと呼ばれた人であることが多いです。

開成高校から東大を出たのならもっと人格者であってしかるべきですが、しっかりした人格が形成されない学歴にはあまり意味がないような気がします。

年間1億円以上の報酬を得ていたということですから、少なからず本業にも貢献していたのでしょうが、それにしてもあまりにもやっていることがブサイクすぎる!

日本だけに限ったことではないかもしれませんが、コネや人脈といった過去の遺産に頼るとろくなことがありません。

今現在どのような職務能力があるかを判断するのに、過去の実績や人脈しか評価できないから、学歴社会やコネ入社、学歴フィルター、世襲制議員などがまかり通ってしまうのでしょう。

CTスキャンで体の状態を隅々まで透視できるように、カメラの前に立つだけでその人の能力や癖を見透かす技術が早くできないものでしょうか?