ふるさと納税の赤字

前回に引き続いてふるさと納税の話題です。

全国の自治体の25%が、ふるさと納税によって従来の住民税収入と比較して赤字になっているとのこと。

東京23区と指定市以外で赤字額が多かったのが、兵庫県西宮市、千葉県市川市、大阪府豊中市の順だったそうですから、人口が多い割には他の住民がふるさと納税したいような産物がない都市で赤字が膨らんでいるようです。

そもそもふるさと納税と言っておきながら、まったく故郷に関係なく好きな自治体に納税できるという全くもって意味がわからない制度ですから、人気がある返礼品を用意できるところと、そのような返礼品がないところで差が出るのは当然です。

その人の住民票が置かれたことがある地方自治体だけに寄付できるようにするのが、育った地域への還元の意味にふさわしいのでしょう。しかし、今の制度は納税というより寄付に近く、しかも返礼品目当てにまったく縁もゆかりもない地方に納税するという、よくわからない制度になっています。

結局儲かるのは、ふるさと納税のシステムを提供している企業だけといういつものパターン。

ただ、地方から都会に出た人が、出身地に恩返しするために納税するというのも、納税の趣旨からすると少し違うような気がします。

やはり、地方に移住したくなるような魅力的なまちづくりを、計画的に行っていくことが必要なのでしょうか?

ふるさと納税とフィッシングメール

今日メールが送られてきて、10月に応募したふるさと納税キャンペーンでポイントが付与されるとのこと。

ポイントを獲得するには、以下のURLにアクセスしてその指示に従えと言うではありませんか。

普通怪しいですよね。(そもそも国がやってるふるさと納税制度が怪しいですが。)

しかも指定されたURLにアクセスすると、すぐに”.jp”以外のURLをにリダイレクトされます。

ますます怪しい!

ドメインを検索すると正規に登録されているもののようですが、警告なしに訳の分からないURLをにリダイレクトされるので、80%はフィッシングメールだと思っていました。

最終的にメールの補足説明に従って操作したら、確かにポイントがゲットできたので怪しさ満点のわりには正規のメールだったようです。

最近ますますフィッシングメールが巧妙化していますので、年末はくれぐれもご注意ください。