とりあえず初売りに行ってみるか、、、

最近の日本の正月は初詣と初売りが定番になりました。(いや、もう何十年も前からでしたか?)

何事もワンパターンが好きな日本のことですから、とりあえずこの2つを外さなければ話題に取り残されることはありません。(本当か?)

元旦から初売りを始めているのは、ごく限られた商売旺盛なお店だけのようでして、たくさんの店が連なるモールや一部の専門店に限られるようですが、2日か3日から初売りという辺りが標準で、4日以降からしか商売しないのはよほど余裕があるかやる気がないかのどちらかでしょう。

元旦はお屠蘇気分が抜けていませんから車の往来が少なめですが、2日あたりから交通量が増えてまいります。ですから2日以降の初売りは、まず渋滞の覚悟が必要です。

で、今日はアウトレットモールです。何も正月から福袋狙いではないにせよ、わざわざ人混みのアウトレットモールになんか行かんで、静かな神社に初詣せんかいとおっしゃる、そこのご長老!

初詣も同じぐらい人混みだったらどっち選びます?

どっち選んでも人混みならば、選択はその人の趣味で選んでもよろしいかと。

さらに、店内の混雑具合と言えば満員電車と比較すると少しマシなぐらい、昼時に行ったとしたらフードコートの混雑具合は社員食堂並みでしょうか?(どんな会社に行ってんねん?)

で、その社員食堂の如きフードコートに行くと、まず席探しに20分、その後空いていそうな注文の列に並ぶこと20分、で無事食べたいと思うものを注文して15分。やっと辿り着いた食事に5分。いささか効率の悪い昼ご飯であります。(仕事なら昼休み終わってます。)

その後、本番のアウトレットモールに行ったところで、人混みでなかなか前に進めず、ヨットかラグビーのごとく斜め斜めに進行方向に進んだと思えばパントキックで押し返されながら、目的の店にたどり着いたかと思えば入店の列にまた並ぶこと15分。

いや~、この混雑の中で目的を遂行する困難さを心から楽しめない人は、来てはいけないと思いましたねぇ。

かつて長嶋茂雄監督はおっしゃいました。

「スランプを楽しめるようでなければ一流の選手ではない!」

お正月を楽しむには、次のような心構えが必要なようです。

「お正月の人混みを楽しめるようでなければ一般人ではない!」(それが嫌なら寝正月が吉!)

岡村酒造場

「盆と正月が一緒に来る」と申しますが、そもそも大晦日と正月は一緒にやってきます。(あたりまえ!)

つまり忘年会と新年会を続けてやらなければなりません。ですからアルコールが欠かせません。(酒飲みの言い訳)

ここ数年、年末にサイクリングで走ったときに見つけた酒蔵を訪れるようになりました。

「岡村酒造場」、兵庫県の三田市にある日本酒の酒蔵です。

三田と言えば、昔はよくテレビでコマーシャルが流れていた「三田スケート」が定番でしたが、30年ほど前からは兵庫県随一のニュータウンが広がった地域として知名度が上がりました。

今日ご紹介する岡村酒造場は、その三田スケートの看板が今も残る、昔ながらの田舎の風景の中にあります。

酒造場の藁葺き屋根の外観は、それを見に行くだけでも十分に価値があります。

その年に取れたお米で作られた新酒が、12月初旬から販売されます。

フランスのワインで小規模なワイナリーの場合、ぶどうを購入せずに所有する農地で栽培したぶどうを使って醸造する「ドメーヌ」と呼ばれる形態がありますが、岡村酒造場は自耕地で収穫した米だけを使って日本酒を醸造する、正に日本酒のドメーヌと呼ぶべき醸造所です。

12月から販売が開始されるのは、基本的に冷酒として供されるもので、熱処理や濾過をしないタイプの本醸造酒や純米酒です。

三田ゆかりの地名が冠された日本酒は、それぞれ素朴な味わいがあります。

酒飲みに嬉しいのは、瓶が通常の720mlではなく900mlあるということ。少し高めのアルコール度数と相まって飲みごたえがあります。

例年は2月ごろまで新酒の販売がありますが売り切れ御免。季節感満点です!

その年の出来事を大晦日に振り返りながら、あるいは元旦に新年の抱負を語りながら、新酒を味わうのは格別ではないでしょうか?