定員割れする私立大学と晩婚化

大学の無償化が取り沙汰されていますが、定員割れする私立大学の割合が6割あるという事実から、大学定員の供給はかなり飽和していると言えましょう。

定員割れになった場合、ほとんど無試験で合格することができるわけですから、それでも行きたくないと思われる大学は、どういった対策を講じることができるでしょうか?

国公立大学は税金によって安い学費で就学できますが、大学が無償化すればその学費の優位性が失われてしまいます。

以前から地方の国立大学の文系には、掛け算の九九ができない学生がたくさんいると言われてきましたから、大学無償化とともに定員割れする国公立大学が現れる可能性もありそうです。

何かいい人がいたら結婚すると言いながら、一生結婚しない人が増えているというのに似てきたように思います。

それほど必死に大学に行ったり結婚したりしなくても、それなりに幸せに生きていけるのではないかと。我慢して無理してするほど価値があることなのか?

昔にしたって結婚に意味があるとか幸せがどうのとかの理由ではなく、世間体が結婚を急がせていただけでしょう。世間体を気にしなくても良い時代になっただけ、社会が進化したのかもしれません。

やはり大学の無償化や晩婚化の対策を考えるときは、大学に行く意義、結婚の意義を問いたださなければなりません。

最近の政策は、半年先の選挙向けという感じが以前よりさらに強くなってきました。

この際、とりあえずバラマキに類する政策は一切禁止して、数十年後の日本を考えて確約付きの効果がある政策を考案してもらいたいものです。

コールドストーン・アイスクリマリーの思い出

まだ最後の1店舗が残っているので思い出を語るには早いですが、東京エリアから撤退したというのはかなり末期症状と認識している方が多いのではないでしょうか?

いかにもアメリカナイズされた歌を歌うパフォーマンスが、日本人には馴染まなかったというのが撤退の原因のように語られることが多いですが、その歌のパフォーマンスが人気で店舗を増やした理由でもあった訳ですから、社会の環境が変わったというべきでしょう。

いかにもアメリカ的なものが飽きられたというか、陽気なアメリカンが万能ではないということです。

数十年前なら西洋といえば、ヨーロッパと北米をまとめてアメリカがその代表でした。

日本がいるアジアの対局として、どうしてもアメリカの文化が目立っていたのですが、これほど世界中の文化が駆け巡る様になったら、なにを今更アメリカ文化を真似する必要があるのかと疑問を持つ人が増えるのも当然でしょう。

今から思えば、急に店員が歌を歌いだす、それもよく聞けば幼稚園で歌うような数え歌や童謡のような歌がほとんどですから、最初はおもしろくても飽きられるのは時間の問題です。

アメリカ本国でも、どこでも陽気な人がたくさんいるわけでもなく、片田舎の古びたモールのある店舗に行ったときは、たまに歌うことがあってもとても陽気ではなく、アメリカ人のアルバイトでもいやいや歌っている人もいるのかと思いました。

その後のコロナ禍もあり、食品を作りながら歌うということにも拒絶反応があるのかもしれません。

そもそもコールドストーンと行っても、前の人のために使った同じ場所で、アイスクリームを何度もこねくり回すという行為はいかがなものでしょう。

冷たいアイスクリームだから許されるものの、衛生的な無人工場で作られたものを直接いただく方が、衛生的と考える人が増えているのではないでしょうか?

チェーン展開が繁盛するか衰退するかはそれぞれ理由があるのでしょうが、一旦は受けたものがしばらく後に拒否されるのは、これまでにも多くの例を見てきました。

一旦消えても、数年後にまた少し変化して復活することもあるかもしれません。

自転車に反則金が来週から適用か?

自転車の違反に対して、法律で反則金が適用されるようになるだろうというニュースです。

車道の右側を通行する自転車や信号無視など、スマホながら運転など、見かける自転車の大半で見られる日常的な違反を取り締まるには、反則金は仕方がないことでしょう。

小遣い稼ぎの警察の餌食になるのは目に見えています。反則金キャンペーンのときだけ取り締まるのではなく、交通安全につながる取り締まりを期待します。

踏切や一旦停止で位置時停車する自転車を見たことがありません。ほぼ100%違反します。

1台の自転車が10分走行する間に、違反件数は10件では済まないのではないでしょうか?

まあいい加減なルールにいい加減な運転者ですから、そこに急に反則金が課せられたら取り締まり放題になるでしょう。

そこにさらに「特定小型電動機付き自転車」などという中途半端な規則付きの乗り物が出回っていますから、取り締まる警官が法律を十分理解できているのかも怪しいです。

そしてもし警官が十分に理解したとしても、それぞれの自転車の利用者に理解が行き渡るには相当な時間が掛かりそうです。

先日も、歩道を速度表示灯を点灯させて、ヘルメットを被らずナンバープレートも着いていない特定小型原動機付自転車を見かけましたが、本人はいくつ違反しているのか認識しているのでしょうか?

これを警官が正しく指摘して、納得させたうえで反則金の切符を発行できるのでしょうか?

残念ながら日本人はそこまで賢くないです。

自転車に対する反則金を法定化する前に、理解できないほど複雑化した道路交通法を整理する事が必要なのではないでしょうか?

予約が必要というのなら

2025年大阪万博が開催されて異習慣もすぎると、いろいろと会場の不備について指摘が出てまいります。

その一つが「行列なしに見られる」と言いながらも予約なしでも見られますと宣伝するあたりが、「どっちやねん!」とツッコミを期待しているのではないかと思ってしまいます。

個人所有のスマホに頼った予約システムも中途半端な印象がありますが、予約すれば並ばなくてもスムーズに見て回れますというのなら、予約システムの完備と、予約したら必ず拝観できることをコミットしなければ意味がありません。

意気込みが足りない!

ところで予約すれば並ばなくても良いと豪語するなら、以下のようなシステムが用意されるべきでした。

  1. 入場券の予約するときに、希望をChatGPT的に入力する。
    • 万博で何がしたいか?
    • 1日でどれだけのパビリオンを見て回りたいか?
    • 1日の予算?
    • 同行メンバーとその属性?
  2. 入場券の予約と同時に以下の予約を完了する。
    • すべてのおすすめのパビリオンの予約と時間設定
    • それに合わせた昼食場所の予約やメニューの紹介
    • 各パビリオンを効率的に回るルートの案内
    • 現地での時間管理と実際のナビゲーション

予約すれば並ばないというからには、これぐらいできるシステムを用意するべきでしょう。何も未来ではなく、数年前から実用化されている技術を適当に組み合わせればできます。

このシステムが構築できないところに、日本企業の開発力の無さ、インターネットやクラウドシステムの技術力の無さがにじみ出ています。

今回の万博で非常に残念なところです。

日本のシステム開発技術が、USや中国に劣っているのが如実に現れていると思います。またとない機会である万博で、このような技術を紹介できないにも関わらず、「予約すれば、、、」というキャッチフレーズを不用意に出してしまうところに、日本の技術の危うさを感じます。

今回の万博は開催前のゴタゴタが多すぎて、開催さえできればそれでオッケーみたいな風潮が政治と行政に満ちあふれています。

お荷物の埋立地の利用方法が見つかったというので安堵したのかもしれませんが、開催するには万博としての体裁を整えてもらいたかったという印象を強く感じました。

日本食ブームとは言いますが?

東洋経済オンラインに「京都で”1泊2食付き”をやめる旅館が続出。「素泊まり」「飲食店の予約代行」にシフトの背景には外国人観光客の≪正直な本音≫があった」という記事が掲載されています。

日本の旅館での豪華な日本食の晩御飯が、インバウンド客には不評らしいです。曰く「想像した日本食と違った」と。

食事付きのプランをやめて、素泊まりとか朝食のみのプランにする旅館が増えつつあるということですが、食事のない旅館なんて、クリープのないコーヒーみたいです。

面白いのは、インバウンド客が想像している日本食とは、すき焼きやしゃぶしゃぶ、握り寿司やラーメンとのこと。

確かに最近海外で日本食ブームが起きているというニュースで伝えられるのは、確かにこれらのメニューがほとんどで、決して日本の煮物や豆腐料理のような薄味で、出汁の味を楽しむようなものはありません。

イタリアでちゃんとしたレストランに行ってパスタやピザを注文したら、そんなものはないと怪訝な顔をされたり、チェコのレストランでビールを頼むようなものかもしれません。旅行者が知っている地元料理は、大体が安い大衆食なのです。

ラーメンやたこ焼きが日本食だしても、日本の食堂のどこにでもあるものではありません。

日本食ブームの底の浅さがよく分かる話ですが、それほど日本食ブームに日本の文化が知れ渡ったと考えるのは早計なようです。

以前ドイツから来た人に日本食について感想を聞いたことがあるのですが、総じておいしいと言いながら、豆腐だけは駄目だと言っていました。味がなくて気持ち悪いそうです。

日本食で世界で人気があるのは味が濃いものが多いように思います。ラーメンや醤油をジャバジャバかけられるよう料理なら許せても、薄味のものは好まれないようです。

またインドから来た人にうどんを食べさせたことがありましたが、あまり食が進まなかったみたいでした。

確かに私達が海外に行ってもあまり経験したことがない味に出会うと、すぐにはおいしいとは思えませんから、本来の日本食に拒否反応があっても不思議ではありません。

今の日本食ブームが寿司やラーメンに留まるのも仕方がないことですが、もっと日本の文化を発信し続けることが大切なのかもしれません。