アルパを極める

最近は何でもパフォーマンスを求める傾向があります。

日常、スマートホンによって情報が溢れているため、それを処理するのに追われて時間が足りない人が増えております。

そこで、時間を効率的に使おうと「タイムパフォーマンス」(タイパ)なる言葉が出てきて、まさに「タイム・イズ・マネー」の様相を呈しております。

なんでも「パ」を付ければ効率を目指せるのなら、効率よくアルコールに酔えるアルコールパフォーマンス(アルパ)もありかなと思うわけです。

最近はアルコール度数9%のチューハイは当たり前のように売られていて、もはや市場では一定の支持を得ているようでありますが、「せんべろ」と言ったりもして、安く酔える方法を追求する人もそれなりの多いのではないかと思います。

まあ安く酔えればよいだけなら別にコスパで片付けても良いのですが、あえてアルパなる言葉を提案してみる訳です。

つまり、コスト以外にもアルコールならではの観点があるのではなかろうかと思うわけです。(「安く」だけでなく、「早く(速く)」、「うまく」、「おいしく」、「心地よく」、「漂いながら」、「夢心地で」などなど)

しかし、こればかりはその地方、その地域ごとに安売りの店があったりしますので、一概にどの商品がアルパが高いとは言い切れないのでありまして、具体的なアルコール1gあたりの金額を並べて比較することはあまり意味がなかろうかと思います。

ただ一般的にアルパが高いだろうと思い出すのは、ペットボトル入りの焼酎やウィスキーの類いで、もう燃料かと思うぐらいの大きなボトルで売られているものが如何にも安そうに思われます。

ただ、焼酎やウィスキーでもアルコール度数が高くなるにしたがって値段も上がる傾向があり、やはりアルコールを穀物などから発酵させて作り出すには、時間と労力がかかるのだということを実感するわけです。

で以前、地元のスーパーで実際に売られている価格で、いろいろなお酒のアルパを計算したところ、大きなペットボトルの焼酎やウィスキーに比べて、500mlアルミ缶の9%チューハイがほぼ同等のアルパを発揮した事がありましたので、それ以降あまり考えずに9%缶チューハイを愛飲しておりました。

チューハイには合成甘味料が入ったものも多く、後味が引っかることと腸内環境に良くないという指摘もあり、できるだけドライで甘味料が入らないものを求めておりました。

しかし、そろそろ飽きてきたこともあり、先日スーパーで他のお酒を物色しておりましたところ、ジンとかウォッカで高アルコール度数で安いものが目についたのです。

スミノフは、ウォッカで40%程度の度数で値段も安いのですが、生産国はイングランドのようですがラベルにロシアの文字があって、戦況に影響を及ぼしたら嫌なのでパス。

するとそのすぐ横に、同じくイングランド産のジンが並んでいて、値段も安いのですが度数がなんと50%と書かれています。

ジンといえば、癖の強い風味が特徴という先入観がありましたが、最近はそれほど癖が強いわけでもなさそうですし、何と言っても50%は魅力的! (5倍に薄めても10%もある!)

元々イギリス原産ということですから安心して飲めますし、アルパも9%チューハイに匹敵できるのではなかろうかと。

次回買おうと思います。(まだ買ってないんかい!)

マイナンバーカードとデジタル化

マイナンバーカードの普及を進めれば進めるほど、システムの不備が発覚する毎日です。

健康保険証の機能を取り込もうとすると、健康保険被保険者番号との連携に間違いが見つかり、公金の受取口座として個人と1対1に紐づいた銀行座を期待したら、家族で同じ銀行口座を指定していることが見つかったり。

どうやら住所もかなり怪しいらしく、そもそも住所システム自体がカオスであり、住居表示と地番表示が地域によって統一されていなかったり、同じ住所の漢字の読みが何通りもあったり、同じ地番に複数のビルが建っていたりと、よく郵便屋さんが毎日間違えずに配達しているものだと感心したり、誤配があるのも当然と思ったり。

そもそも地名なんて勝手に住んでいる人がローカルに通じれば良いと考えて、自然発生的に決めたものですから、全国で一意的に定まるわけがありません。

名前の漢字や読み方が戸籍によってまちまちで、昔、戸籍を筆で書いたときに落ちた墨がそのまま「点」として新しい漢字が生まれたという話があったりして、これではアナログと言うよりアートです。

このままアナログ的な住所や氏名を相手にしていては、いつまで経ってもデジタル庁の名に相応しいマイナンバーカードが完成しないのではないかと思います。

氏名や住所のデジタル化が容易でないなら、マイナンバーカード上では実用上支障がない程度のゆるい結合にとどめて置くのも一計かも知れません。

デジタル庁ではAIを使って住所のゆらぎを取ることまで検討しているそうですが、住所自体が揺らいだままでは将来また別の問題に悩まされることになりかねませんから、AIでゆらぎを取った住所をデジタル住所として公式のものとして、歴史的な住所は通称として残すのも良いかも知れません。

このまま突破力でマイナンバーカードをまとめ上げることができるか、マイナンバーカードとともに吹っ飛んでしまうか、デジタル庁は今が正念場かも知れません。