法律にまさるマナーと倫理

犯罪や事件があると、なになにと言う法律に違反しているから禁錮刑や罰金が示されるわけです。

なるほど法律に書かれていると、その罪の重さや罰則が誰の目にも明確になりますから、本人が納得するかどうかは別にして、世間的には明文化された法律によって客観的に罪を理解することができるのです。

ところが、法律だけではなかなか全ての人間の所業の良し悪しを判断できないものです。

法律で裁くまでもない些細なことや、法律の前に人間としてやってはいけないことなど、法律でカバーする範疇外の迷惑なことや事件は以外にたくさんあります。

そのような迷惑な行為に対して、やった本人は「法律のどこに書いてあるのか?」などと言って開き直るのですが、法律に書いていないことこそ基本中の基本、それが分からないのなら人間失格ということでしょう。

日本でマナーと言うと、西洋式のテーブルマナーや茶道華道での仕草のように、どちらかと言えば厳密で杓子定規に思えるようなものを思い浮かべますが、基本は他人を思いやる気持ち、自分が同じことをされたらどう感じるかを察することです。

ですから、どうしても日本ではマナーは普通以上の高度な作法と思いがちですが、普段の他人に対する配慮、気遣いが重要なのです。

そもそもマナーや倫理を親や学校から学機会がありません。だから古典の書物を読む必要があるのですが、最近は文学作品のカテゴリーが増えすぎていて、倫理感を養うような作品に出くわすのは至難の業です。

ニュースでは、日本の政治家が倫理観のない事件を頻繁に引き起こし、海外では倫理観は言うに及ばず、明文化した法律さえも無視して暴挙を振る舞う政治家が溢れかえっています。

21世紀が破壊と崩壊の時代だったという歴史を残さないためにも、倫理とマナーの意味を考え直す必要がありそうです。

Windows10の延命処置

マイクロソフトがBlogでWindows10のサポートを無料で受けられるようにするというニュース。

どうもWindows11への移行がうまく進んでいないことへの対策として、ユーザーの便宜を図った措置という好意的な評価と、ユーザーの囲い込みを狙ったせこい手段という穿った味方が拮抗しているようです。

既に個人で延長サポートの30ドルを支払った方もいるのではないかと思いますし、さらに新しいWindows11のパソコンを購入してしまった方も多いのではないかと思います。

そうした方々には後出しジャイケンに思えるでしょうが、とりあえずこれから何らかの対策を講じなければならないと考えていた方には朗報かもしれません。

パソコン全盛期には、WindowsとオフィスだけでIT業界を牛耳っていたマイクロソフトも、PDAやスマートホンがIT機器が機器の中心に移り変わってきた2000年移行は、GoogleやAppleの後塵を拝する様になりました。

スマートホンはメールアドレスに基づくアカウントが必須で、Windowsパソコンはローカルなアカウントで間に合っていたことが致命的だったのでしょう。生成AIが今後必須となってくるにあたって、マイクロソフトも必死で追いかけているのですが、イマイチ本命には届いていない感じがします。

一方、AWSを初めとするクラウドに関しても、はやり二番煎じに甘んじている様に思います。マイクロソフトがその名前に合わず恐竜に例えられるのも、そう遠い話ではないかもしれません。

ここは一気にWindowsにAIにを組み込んで、GoogleやAppleに圧倒的な差を付けたいところです。

Windows10の延命で、一発逆転できるでしょうか? 

GoogleやAppleが崩せなかったWindowsパソコンのシェアが、マイクロソフトの唯一の牙城です。それを活かす最後のチャンスになるのでしょうか?

IT業界の動向に目が話せません。(というか、日本の企業はどうしてそこに絡んでいないん?)