本来は「肉体」ではなく「頭脳」のはずですが、、、
日本の文系経営者(理系経営者もか?)からは、「ITやDXなんかはプログラムができる(オタクのような)やつらに勝手にやらしておけば良い」という考え方が浸透してしまっているようです。
これは日本でコンピューターが普及し始めた70年代から変わっていないように思います。情報技術者の地位や給与が低いままです。
これまでに何度か日本にも、経営的にITの重要性が注目された時期が訪れましたが、経営的なセンスは全く変わりません。
ITや情報システムは必要悪! 誰がやっても大差ないインフラのようなものという考え方が、何十年に渡って一向に変わる兆しがさりません。
確かにシステム関連専門の企業には、いかにも怪しい会社が多いのは事実。過去に大量にレイオフしたり、残業がきつかったり、給与が平均より安かったり、ブラック企業と呼ばれても仕方がないような企業が多いのも確かです。
つまり、日本の企業に対してこれからはDXが大切だといくら叫んでも、経営者がDXの価値を認めたとしても、安いコストで済ませようとします。
なぜなら彼等にとってインフラだから、DXやITで勝負できるとは思っていません。
これほどGoogleやAppleに世界中の情報利益を吸い取られていて、さらにChatGPTで根こそぎ甘い汁を吸い取られようとしているのに、いまだにITがインフラだと信じているのなら、日本の経営者は素人同然と言えるでしょう。
日本でIT専門家を育てるために、情報科目を大学入試に真剣に取り入れるとか、小学校から情報教育を本格的に取り入れるとか、そのために小中高で情報をまともに教えられる教師を養成するとか、、、
おそらく30年前に取り組んでおかなければならなかったことばかりです。
根本に、士農工商で農民が汗水流して働くことを美徳とした歴史があるからでしょうか?
その割に最近従業員の給与が上がらないのが問題だと言いながら、下手な経営で利益が出ていないにも関わらず、経営者の給与だけは米国ばりにうなぎのぼりです。
元来日本人は、海外からの指導(干渉)がないと、自身では社会を改善できない欠点があります。
ならば、海外留学経験者や海外からの批判を素直に受け入れて、その考えを日本なりに昇華させる必要があるでしょう。
「DXはどこかの肉体(頭脳)労働者に任せておけば良い」だけで済まさずに、もっとまじめに取り組む必要がありそうです。