モラルの低下と迷惑行為

産経新聞(SANKEI NEWS)に、京都の公衆浴場で毛染めをした観光客によって、その後の掃除が大変だったという記事がありました。

記事ではこれを回転寿司の迷惑行為と同様に、日本人のモラルやマナー意識の低下であると考えるのは早急であると締めくくっています。

SNSの普及によってこれまで表に出なかった醜態が話題になっているだけで、昔から日本人のモラルはこの程度だったということでしょうか?

もうだいぶ前のことになりますが、鳥取の温泉宿で湯船の中で髭をそっている輩がいたことがありました。

露天の岩風呂でひげそりをそのままジャブジャブと洗うものですから、気持ちが悪くなってすぐに出たことがありましたが、やっている本人は悪いことをしている意識は全く無いようでした。

常識を疑うとはこのことです。

最近、通勤時の鉄道が急ブレーキで止まる時に、「前方の踏切で無理な横断があったために自動的に急ブレーキがかかりました」というアナウンスが流れることが増えました。

これなんかも、最近になってATCが進化したため自動ブレーキがかかるようになったから、モラルがなくなって無理な横断が増えたのではないという意見もあるでしょう。

しかし、個人的には本当に日本人のモラルやマナーがなくなってきているのではないかと思っています。

何か境界とかテリトリーとかに関して、ルーズになっているような気がします。元々日本人は欧米人に比べて、他人の領域に無断で入ることに対して意識が低いと感じます。

さらに最近は他人の部屋に土足で入り込むようなことを平気でできるようになったような気がします。

そりゃ国際的に見て低賃金が続けば、人のモラルもマナーも維持できなくなるでしょう。

「貧すれば鈍する!」

3万円を配ったぐらいでは何も変わらないでしょう。