ヤマト運輸のDX推進担当の偉いさんが、「コーディングは単純作業だから、アウトソーシングすれば良い」といった内容を話したとかで話題になっています。
DX担当にしてコーディングは単純作業とはよく言ったものですが、要するに誰がやっても同じだから、外注して安い労力を使っていれば良いと言いたかったのでしょう。
しかし、コーディングをやっている人にはそれなりの美というのがあって、苦労した結果美しいプログラムソースができたときの喜びは、経験したことがない人には全く想像もできないかもしれません。
確かに一つのソースコードで経営に影響が出るほど違いはないかもしれませんが、情報漏洩などの会社経営に致命的になる欠陥もソースコード一つですから、単なる力仕事とは言い切れません。
よく地中の水道管やガス管が、施工の欠陥で大事故を起こすことがありますが、コーディングも簡潔でエラー処理が完璧でメインテナンス性も良いものは、普段から心がけていないとなかなか作り込めるものではありません。
コーディングの品質を把握するには、外注する場合でもそれなりにコードレビューをする必要があります。
将来のヤマト運輸のDX戦略の失敗が目に見えるようです。