秋の全国交通安全運動が始まっています。
普段はあまり見かけないお巡りさんが、交通安全を啓蒙するために駅前でパンフレットを配ったりするおなじみの行事です。
最近は比較的交通に対する意識が高まっていて、高齢者による事故の増加や新しい乗り物によるトラブルなどが話題になることが多くなっています。
自転車のヘルメットも、罰則はないにしても使用を強く推奨されるようになりました。
ただヘルメットを被った自転車を見ると、かえってそのすぐ横を追い越そうとする自動車が増えるという研究があり、ヘルメットをかぶることが安全に結びつくとは限らないようです。
以前、自動車にエアーバッグが採用され始めた頃、エアーバッグの快適さを体験したいと思う人いた事を思い出しました。
その後、エアーバッグは思ったほど柔らかくて快適なものではなく、顔がズル剥けになって悲惨なことになるという噂が飛び交って、体験したいという人はいなくなりました。
ヘルメットも似たところがあって、これで少々コケようが事故を起こそうが、頭が守られていれば平気だと安心して乱暴な運転をする人が出ないことを願いたいです。
ヘルメットを被っていても、うまい角度で障害物にぶつかるとは限りませんし、時速10Kmや20Km程度で自分でコケた場合には有効でも、それ以上の速さや自動車相手だとヘルメットは気休め程度にしかならないかもしれません。
ましてや自動車が、ヘルメットを被ったサイクリストに幅寄せをするようなら、安全性が高まる保証はありません。
お守り程度の効果があると考えて、まずは法規を守った安全運転を心がけるようにしたいと思います。