AIに取って替わられる職業

ここ2~3年で急激にAIが普及したために、AIに取って替わられる職業が話題になると同時に、それではどんな職業が将来において有望かという話題も頻繁に報じられています。

AIが登場した当時は計算や論理的な思考が得意ではあるが、クリエーティブな分野では人間が優位だと言われていました。

しかし実際AIが活動を始めると、画像やアニメーションや音楽の分野で、意外とAIが制作したものが人間が創作したものと遜色ないことが分かってきました。

もしAIが原理的に創作活動に向いていないのなら、これまで人間が創作と思っていたのは、実は模倣だったということになります。

これまでのAIは、基本的にインターネットに公開されている情報を学習していますから、AIから吐き出される結果は、全てインターネット上に公開されていることになります。

人間が創作活動だと信じていたものは、実はほとんど模倣で、それをさも新規の創作のように見せかけていただけのような気がしてきました。

私達が自分の知らないものをクリエーティブだと勝手に思い込んでいただけで、実際に新規性は殆どのものになかったのです。

結局人間の仕事と言えるのは、力仕事に分類される汗水垂らすような労力だけなのでしょうか?

あらゆる物事、事象や行為に意味をもたせる、意義を論じる、つまり他人を思いやることがAIには成し得ない、人類だけが有する仕事なのかもしれません。

アマゾンの人員削減とテスラのEV削減

相変わらず日本に比べてUSの企業は動きが活発です。

アマゾンが3万人をリストラするというニュース。

昨年末の人員削減と合わせるとホワイトカラーの1割に相当するそうですが、AIの普及が何らかの影響を与えていると想像できます。

同時に無人化を勧めていたコンビニからも撤退するらしいですが、無人店舗以外の食料品デリバリー事業は続けると言います。

店舗の無人化が時期尚早だったのか、コンビニが日本ほど普及しなかったのか分かりませんが、いずれにしても日本企業では考えられない潔さです。

一方、テスラはEVENTの車種を減らして製造ラインをロボット工場に転換するというお話。トレンドのフィジカルAIをそのまま絵に書いたように進める気概が感じられます。

テスラはEVの車種を瞬く間に増やしましたが、もうこれ以上増やしてもお互いのシェアを奪い合うだけという判断でしょうか? EVの成長も限界が見えてきましたから、これから成長が激しいと予想されるロボットのAI化で先手を打つのは新進企業としては当然かも知れません。

このような企業ポリシーが正しいかどうかは分かりませんが、数十年前なら市場が出来上がってから後出しで良い製品を出せば、デファクトスタンダードを取れたのですが、今のテクノロジーでは最初の10年でほど決着医がついてしまい、後から追いかけてもそう簡単に追いつけるものではありません。

日本やイタリアは手工業の歴史が長いだけに、どうしても中小企業の技の上に培われた技術を活かす方法を目指しているように思います。

これはこれで何物にも代えがたい価値があって素晴らしいのですが、世界経済の覇権を取ろうという野心あふれるUSや中国は、日本とは全く違うベクトルで動いているようです。

もはや日本に追従する余力はないかもしれませんが、せめて部品レベルでもトレンドに向けた製品を開発してもらいたいものです。

大学教授は変人か?

昔から大学教授には変人が多いと言われていました。

これは何も統計的に実証されているわけでもなく、そもそも変人の定義もありませんし、時代とともに変人の種類も変わっていきます。

大学教授に限らず、政治化や企業の社長にも変人はいっぱいいるわけですし、別にこれらのトップに立つべき人でなくても、平社員でも新入社員でも、はたまた中学生でも変人と認定される人はたくさんいるでしょう。

話を戻して、大学教授に変人が多いというのはある種定説のようになっておりますが、ただ変人というだけなら問題はないのですが、教授になってしばらくするといわゆる老化が始まる人が多いように思うのです。

教授といえば研究室の長であり、その下に准教授や講師、助教、研究生などを従えてお山の大将になるわけです。

近年アカデミックハラスメントが問題視されることがありますが、お山の大将がいるということは、無法地帯になりやすい環境があるわけです。

ここで問題にしたいのは、大学や研究室を健全化するということではなくて、大学で研究に打ち込んだ結果教授の座を手に入れた人材が、お山の大将で済ませても良いのかということです。

周りをイエスマンで固めて裸の大様になってしまった、かつての大企業の社長の話を誰しも思い浮かべることができるでしょうが、それと同じことがほとんどの日本の大学教授で起こっているのです。

もったいない話です。

海外の大学教授には、先端企業のCTOや社長に引き抜かれて、バリバリに活躍している人がたくさんいます。日本の教授にはそれがないようにもいます。

50歳前後で教授になってしまったら、双六の上がりで、そこから老後が始まっています。

教授の退官年齢は65歳ですが、それを待つことなく企業以上に老害だらけです。

技術立国を再び目指すには、人材を活かす方法を見つけなければなりません。

優秀人材の宝庫である教授陣を、社会に有効活用できないのは日本にとって大きな損失だと思います。

フィジカルAIの本当の恐ろしさ

最近のテクノロジー関連ニュースとしてフィジカルAIが脚光を浴びています。

CESは、日本の電機業界が絶好調の80年代から90年代にかけては、日本企業の展示会の様相でしたが、近年はコンシューマー製品に限らず、エレクトロニクスやインフォメーションに関連するあらゆる製品を網羅するようになりました。

特に今年のCESは生活に密着したロボットや自動車が展示の中心になり、注目を集めるテーマはフィジカルAIです。

近年急激に進展したAIですが、これまでは基本的にインターネットにあふれる情報を使って情報を学習・モデル化して進化してきました。

かつてのSF映画「スタートレック」で、ロボット乗組員がマニュアルを人間の比ではない高速で読み込んでいた場面を思い出しますが、AIがここ数十年で蓄積したインターネットの情報を短期間に習得したわけです。

しかし、これはあくまで人類が蓄積した情報でした。

どのようにインターネットから学習させたかによって、獲得した知識の範囲は異なるでしょうが、人間が文字や画像としてしたためた情報ですから、AIは博学だとしてもいわば物知りおじさんの範疇に収まっていました。

しかし、AIがロボットやその他のセンサーによって自然界とつながってしまうと話は別です。

ニュートンが木からりんごが落ちるのを見て、万有引力を発見したとか、アルキメデスが風呂から溢れる湯を見て、アルキメデスの法則を発見したという話がありますが、ロボットが自分の目から見た自然界の現象から、全く新しい物理法則を発見する可能性はないでしょうか?

もちろんロボットに搭載されるAIの機能にもよりますが、これまでインターネットに限定した情報の世界だけで学習していたAIモデルが、能動的に自然界の物理現象を観察できるわけです。

AIがニュートンの発見に比類する新たな法則を発見するかもしれません。

しかも、それは人類がまだ気付いていない法則かもしれません。

CESでフィジカルAIが注目を集めるにつけ、AIが人智を超えるときがついに来たと感じずにはおれません。

企業が犯罪組織だった?

プルデンシャル生命保険に事件は、その犯人の多さに呆れる程です。

100人を超える社員が加担していたというのですから、まともな社員に当たるだけでラッキーと言えるでしょう。

犯罪者が群れをなして営業をしていたのですから。

ニュースでは背景に業績偏重があったと書かれていますが、業績だけだったら騙してお金を返さないなどということにはならないはず。

企業がいかさま師集団だったと言うしかありません。

そもそも生命保険は金融業界の中でも怪しい企業が多いです。

死人に口なしと言いますが、契約者本人が死んでから支払われるのですから、踏み倒す可能性は他の損害保険などに比べたら高いことは十分にありえます。

それは保険金が本当に支払われるかどうかという本来の業務に関わることですが、今回の事件は本来の業務かどうかも分からないめちゃくちゃな状況になっています。

社長の引責にともなう退職金が1億円というのも驚きですが、後始末をするまで会長に居座って全うするとのこと。ぜひ退職金も加えて救済にあたってもらいましょう。

トランプ氏の政策が素っ頓狂で場当たり的ですが、この事件も同じレベルの酷さです。最近このような低次元のできごとが多くなってきたような気がします。

そろそろ新たな世紀末論議が始まりそうです。