警察庁が外免切り替えの手続きを厳格化するというニュースです。
最近急に増えてきた、外免切り替えで日本の自動車免許を取得した外国人による事故の多発で、緊急に制度の改善を行うということらしいです。
日本の省庁にしては迅速な処置のように思えますが、何も1~2週間の間の事故だけの問題ではなさそうなので、かなり前から問題視されていたのでしょう。
本当に迅速な対応なのかは分かりません。
ホテルの住所で免許申請ができるとか、筆記試験があまりにも簡単すぎるとか、いろいろな不合理な点が指摘されています。
USでも居住中でない住所による免許更新手続きを禁止にしました。もう20年以上も前のことです。やっと日本でも住所不定の免許証発行が、相当にまずいことだと気づいたのでしょう。
なにせ日本では運転免許証が最も信頼の置ける身分証明書ですから、そこに住んでもいない住所が書かれているとしたら、身分証明書になりません。免許証の信頼性を確保するためにも、少なくとも外国籍であっても在留カードと住民票の提出は必須にするべきです。
筆記試験が簡単すぎるという問題については、では日本人が正規に受けている筆記試験が十分かと言えばそうとも言い切れません。
外免切り替えの筆記試験の厳格化とともに、日本人でも免許取得時と更新時の法規知識に関しては、もう少し厳しいテストを課す必要があるかもしれません。
この外免切り替えに限らず、日本の性善説に基づいて作られた制度は、性悪説下の外国人にとってはやりたい放題になっています。
銀行や証券口座のセキュリティも同様ですが、これからはいかなる制度も日本規格ではなく、国際規格の安全性を目指す必要がありそうです。