海外免許証から日本の免許への切り替えについて

海外の免許から日本の免許に切り替える人が増えているそうです。

海外から注目されることが増えて、良く言えば日本の優れた制度、悪く言えば穴だらけの制度が利用されることが多くなりましたが、日本の免許制度もその一つのようです。

そもそも警察は日本国内対象ですから、あまり海外の動向に長けていません。海外から目をつけられたらうまい具合に利用される絶好のカモになります。国民健康保険の高額医療費が、海外の旅行者の餌食になるのと同じです。

日本の免許を持っていると、ジュネーブ条約加盟国すべて運転できる国際免許が発行できるので、ジュネーブ条約に加盟していない国の出身者にとっては手に入れたい免許だということ。

そろそろこの問題点が討論され始めているようですが、さっさと海外免許の切り替え制度の中断をするなど対策を講じなければ、無駄な事故が増えることになりかねません。

ところで、海外から来て日本に居住している職場の同僚が、最近になって日本の免許に切り替えるというので、居住地の大阪で免許の切り替え手続きをしようとしているのですが、昨年から免許センターに直接行って手続きができなくなり、決まった日時に電話をして予約を取らなければならなくなりました。

ところがその電話が1本しかなく、電話受付時間も月に3時間しかないため混雑がひどく、数千回かけ続けてやっとつながったかと思えば、その後混雑を理由に切れてしまったり、結構ハードルが高いのです。

それだけ海外の人が切り替えようとしているのでしょうが、ニュースでは短期在住者でもホテルの住所を使って申請できるらしく、それでは正体不明の免許所持者を増やすだけではないかと心配になります。

一旦免許を発行してしまえば数十年に渡る権利を保障しなければなりませんから、ほぼ住所不定の国籍も定かでない人に免許を与えることは必要なのでしょうか?

国籍はなくとも永住権があるとか、少なくとも日本の在住許可がある人に限定するべきです。

自動車免許はそれだけで身分の証明になるものですから、本物かどうか判断できない海外の免許があるからというだけで、日本の免許を発行するのは軽率だと言わざるを得ません。

一刻も早く対応するべきだと思います。

自動運転の自家用車とは?

世界中で未来の技術として注目を集めている自動車の自動運転。

バスやトラックなどの運転手不足や、交通渋滞や交通事故の低減など、期待される効果は様々ですが、概ね好意的に捉えられているようです。

日本も老人人口が増えてきて免許証の返却も増えてくるでしょうから、プロだけでなくアマチュアの運転手も減少傾向にあるのでしょう。

自動運転技術は、社会の要請に合った期待される技術なのでしょうが、一方で自動運転になったら何も自家用車である必要はないじゃないかという意見が出てきます。

トヨタ自動車のCMなどでも”Fun to Drive”が叫ばれていて、自動車を保有する目的の一つに運転をする楽しみがあるのは確かです。

しかし、自動運転が当たり前になってくると、運転を楽しむのは一部の愛好家の趣味になるかもしれません。昔ならマニュアルミッションを駆使して峠を走り抜けるのが運転の醍醐味だという人もいましたが、すでにオートマティックでその醍醐味も薄れてしまいました。

時代の流れは人間が怠惰になるように仕向けますから、運転が面倒と考える人が多くなるかもしれません。

そうなると自家用を保有する意味もなくなっていき、自動運転のタクシーで十分だということになります。

そこで困るのが自動車メーカー!

今の世界中の自動車の稼働率は5%程度だと考えられ、遺り95%は駐車場のスペースを浪費しているだけだと言われます。単純計算で自家用車の台数は20分の1に減ってしまいます。

近年EUでは、自動車のためのインフラ、つまり駐車場や自動車専用道路が社会資源を無駄に消費しているという意見が勢力を増しています。

20世紀は自動車が世界の産業のトップに君臨していましたが、自動運転技術よって自動車メーカーが自分の首を絞める事になるかもしれません。