まだ最後の1店舗が残っているので思い出を語るには早いですが、東京エリアから撤退したというのはかなり末期症状と認識している方が多いのではないでしょうか?
いかにもアメリカナイズされた歌を歌うパフォーマンスが、日本人には馴染まなかったというのが撤退の原因のように語られることが多いですが、その歌のパフォーマンスが人気で店舗を増やした理由でもあった訳ですから、社会の環境が変わったというべきでしょう。
いかにもアメリカ的なものが飽きられたというか、陽気なアメリカンが万能ではないということです。
数十年前なら西洋といえば、ヨーロッパと北米をまとめてアメリカがその代表でした。
日本がいるアジアの対局として、どうしてもアメリカの文化が目立っていたのですが、これほど世界中の文化が駆け巡る様になったら、なにを今更アメリカ文化を真似する必要があるのかと疑問を持つ人が増えるのも当然でしょう。
今から思えば、急に店員が歌を歌いだす、それもよく聞けば幼稚園で歌うような数え歌や童謡のような歌がほとんどですから、最初はおもしろくても飽きられるのは時間の問題です。
アメリカ本国でも、どこでも陽気な人がたくさんいるわけでもなく、片田舎の古びたモールのある店舗に行ったときは、たまに歌うことがあってもとても陽気ではなく、アメリカ人のアルバイトでもいやいや歌っている人もいるのかと思いました。
その後のコロナ禍もあり、食品を作りながら歌うということにも拒絶反応があるのかもしれません。
そもそもコールドストーンと行っても、前の人のために使った同じ場所で、アイスクリームを何度もこねくり回すという行為はいかがなものでしょう。
冷たいアイスクリームだから許されるものの、衛生的な無人工場で作られたものを直接いただく方が、衛生的と考える人が増えているのではないでしょうか?
チェーン展開が繁盛するか衰退するかはそれぞれ理由があるのでしょうが、一旦は受けたものがしばらく後に拒否されるのは、これまでにも多くの例を見てきました。
一旦消えても、数年後にまた少し変化して復活することもあるかもしれません。