オリンピックが終わった途端、多くの台風に見舞われている日本列島ですが、警視庁が「下水の逆流に水のうを用意しておくように」とアドバイスしています。
大量の雨で下水があふれる光景をよくニュースで見ることがあります。マンホールが浮き上がってあふれているだけでなく、マンホールの蓋がどこかに言ってしまって、不用意に歩いていると下水管に落ち込んでしまうといった事態も心配です。
さらにあふれた下水が、自宅のトイレに逆流したり、風呂の排水溝からあふれる事があると警告しています。
そこで丈夫なビニール袋に水を入れたものを、トイレや風呂の排水溝に置いて逆流を防止しようというのですが、効果があるのでしょうか?
よく土のうを積んで浸水を防ぐ様子を見ることがありますが、確かに土は水よりかなり重いので水をせき止めることができるでしょう。
しかし、水の逆流をくい止めるのに同じ重さの水をビニール袋に入れても、ほとんど効果がないように思います。
そもそも下水を駆け上がって来ている水は、上にある水をしたから持ち上げるほどの水圧がかかっているわけですから、その上にビニール袋に入った水のかたまりを少しばかり置いたところで効果があるとは思えません。
警視庁が広報しているのですから嘘ではないと思いたいですが、以前水をせき止めようとしてビニール袋に水を入れて置いたところ、水の流れと一緒に流れていた経験があるだけでに(あるんかい?)、水の入ったビニール袋では荷が軽すぎるような気がします。
警視庁も自信があるのなら実証実験の動画を公開してくれないものでしょうか?