川崎重工業による潜水艦を使った裏金工作事件。
その中から出てくるのは、2社による寡占事業が長年続いているのに、なぜ接待をしないといけないのかということ。
しかも、金品を受け取っていたのは公務員である自衛官たちですから、その始末には相当な痛みを伴うことでしょう。
公務員が賄賂を受け取る事件は、近年目立たなくなりましたが以前は定番のニュースで、そのたびに大きな金額、しかも税金が私利私欲のために無駄に使われているために大きな非難を浴びてきました。
今更ながらこのようなことが発覚して、しかもその必要性が理解できないという特殊な事件になっています。
自衛隊の潜水艦の部署は優秀なエリート集団ということらしいですが、その過酷な業務を盾に、多少の甘い汁は吸っても当然の権利だという勝手な主張が、長年続いた寡占状態で許されてしまったのでしょうか?
神戸のハーバーランドに行くと観覧車や移築した灯台があって、休日になるとたくさんの観光客が訪れます。
その観覧車からすぐ横にある潜水艦のドックが見渡せて、よく2隻ほど潜水艦が並んでいるのが見えることがあります。
港内の遊覧船の発着場所も近く、その鮮やかな色の遊覧船とクログロした潜水艦の対比もシュール感がありますが、自衛官への金品の授受があったというのはもっとシュールなことかもしれません。
まだ発覚して間もないので今後の進展は予想できませんが、大臣を巻き込むような大きなスキャンダルに発展しないことを願います。