ゼロ・ディバイド

数年に一回は登場する、ある意味おなじみの話題です。

小学校の算数の問題で以下のものが出題されて、その採点結果が波紋を広げています。

18÷0=

顛末は各種ニュースで報道されているのでそちらを参照していただきたいのですが、常識的な「回答なし」は間違いとのこと。

出題した先生によると「ゼロ」が正しいということらしいです。

確かに大昔にもそのようなことを、深く考えもせずに教えている文系教師(差別的?)がおられました。というか、小学校の先生はほとんどがそのようなことを教えていたように思います。

答えが訳が分からないときには、とりあえずゼロを与えておけばよいというところでしょうか。最近は英語も小学校で教えているそうですから、「X」なんて回答も推奨されている可能性があります。

プログラムに大量のデータを食わすと、必ずどこかでゼロで割ってしまう事態が発生して、そのたびに入力データのチェックルーチンを追加する羽目になった方も多いのではないでしょうか?

「ゼロ・ディバイド」は結構恥ずかしいエラーで、「最初から想定してプログラム書けよ!」と怒られそうです。

小学校で、今だに古典的な誤った問題を平気で出す先生がいることは驚きです。

日本として理系を重視する方針があるなら、まず小学校の先生に算数を教えることから始めなければなりません。

傘の扱い

私がいる地方でもとりあえず梅雨入りしたようですが、最近はじとじとした梅雨がめっきり減って、集中豪雨や線状降水帯が頻繁に発生して凶暴化しております。

雨が降って凶暴化するのは天候だけでなく、人が手に持っている傘も凶暴化することがあります。

そもそも傘の先端を、どうして刺さるほど鋭利にしないといけないか分かりません。製造者責任で事故が起こったときに、製造者にも賠償が負わされることがあったら改善されるのでしょうか?

昔なら、英国人が山高帽とステッキで紳士の雰囲気を醸し出すチオころですが、日本も雨が多くて傘の扱いに慣れているはずですが、全くまともに傘を持つことができません。

階段で後ろに振り回して後ろの人の目を突きそうになったり、滴る雨を他人の足の上に垂らしたり、もう少し配慮して欲しいものですが、何も考えない上にスマホに熱中していますから、自分の振る舞いが周りにどう影響するのかを考える余裕さえないのでしょう。

足の先から頭の天辺まで、まともな人なら自分の先端に注意を払って行動するものですが、傘は更に自分の先端を延長するものですから、足で人を踏んだりすることよりもっと注意しなければならないはずです。

やすいビニール傘が普及したために、傘についてあまり気にかけなくなったからでしょうか?

電車の中や繁華街で自分の傘が他人を傷つけるような行動は、失礼では済まされないマナー以前の犯罪行為です。

ぜひ、至近距離に他人がいる状態ならば、傘の先端の動きに責任を持ってもらいたいものです。

観光地の白タク問題

海外から訪れるインバウンド客が出発前にスマホで予約して、俗に言う「白タク」を手配して日本のタクシー業界の売上が減って迷惑しているらしいです。

有名な観光地では白タクが列をなしていて交通のじゃまになったり、交通リルールを守らなかったりと勝手し放題。白ナンバーの自家用車で営業運転をする問題が顕著化しています。

先日、USでカーシェアのシステム研究者の講演を聞いたのですが、日本で話題になっているカーシェアとは形態が異なり、あくまで乗合タクシーに近い運行を目指しているようです。

つまり現状の限られたタクシー車両とタクシードライバーを効率よく運用するために、複数の乗客を乗せてあまり遠回りをしないで複数の目的地に届けるのです。

日本でのカーシェアは全く異なっていて、白タクをタクシー事業者が雇うイメージです。自家用車(白ナンバー)を素人(1種免許のみ所持者)が運転します。

今観光地で問題になっている白タクとどう違うのか?

運行を管理するタクシー会社(のようなもの)が間に入って、運賃をピンハネしているだけのように見えます。白タクとカーシェアのニュースを同時に見ていると、同じ国の同じ時期の話題であることが疑わしくなります。

日本が得意な既得権に基づく癒着があれば正規の制度と言われて、それがなければ不法j行為とされてしまうようです。

決して観光地の白タクを認める訳ではありませんが、それなら白タクとほぼ同じことをやって、これをカーシェアなどと国民をはぐらかす呼び名で合法化するのはいかがなものでしょうか?

最近、日本の政府や行政がすることに矛盾があったり、合理性がないことが増えたように思います。

マスコミや産業界、学会も、群がって騒ぐだけではなく、継続性があって論理的な解決方法を導き出すことを念頭において、議論してもらいたいものです。

JAXAが狙われる理由は一つ

JAXAがはサーバーテロに狙われて、これまで数回機密情報をクラウドサーバーから盗まれていたというニュース。

NDAを結んだNASAやトヨタ自動車を含む複数の企業の機密情報も盗まれたらしいです。

JAXAが狙われた理由は唯一つ。

日本政府機関だから!

日本の企業だっていい加減ですが、日本の政府機関はそれに輪をかけてずさんなことは、日本国民なら小学生でも知っていますから、世界を股にかけるスパイ集団が目をつけないわけがありません。

これほど間抜けだと、NASAや企業から損害賠償される可能性が高いでしょう。しかも、NASAや企業から提供されていた機密情報もやすやす渡しているのですから、厳重なNASAに忍び込む手間が省けます。

政府機関が時勢に乗って中途半端にクラウドに手を出すと痛い目に遭う典型でしょう。

JAXAは世界人類のために宇宙開発をしているから、世界の人は皆友だちと思っているのかもしれませんが、今や宇宙戦争の時代ですから、最先端の軍事機密情報を扱っているという意識を持って、世界最高峰のセキュリティ体制を真っ先に整えるべきです。

日本政府のやることは、マイナカードを典型的な例として挙げるまでもなく、ほぼ情弱。技術を磨く以前に、まず技術を守る技術がないとざるで水をすくうばかりです。

マイナカードも力ずくで欠陥品を押し込めるのではなく、国民に求められる信頼されたシステムとして公開してもらいたいものです。

自動車認証試験不正と人手不足

日本中の自動車会社を巻き込んだ自動車認証試験不正問題で、いろいろな原因が取り上げられています。

制度そのものに問題があると言ったり、認証試験より社内規定の方が厳しいスペックで検査しているから安全性は問題ないと、どうも自動車会社は責任回避の方向に引っ張ろうとしているように思います。

社内規定は厳しいから安全だとは限らず、下手にスペックを上げたためにかえって安全性が低下することもあるでしょう。そもそも認定試験をやっていたと言う嘘をついた時点で、いかなる弁明も会社の評判を落とすだけです。

ニュースの内容で違和感があったのは、自動車メーカーも国交省も人手不足があったと言っていることです。

人手不足はよく言い訳に使われますが、お金を積めばいくらでも人材は集まるわけですから、人手不足で認定試験ができなかったのではなく、コストをケチって認定に必要な人材を雇わなかったに過ぎません。

だいたい、作業効率化やオフィスの自動化を何十年とやってきていて、未だに人が足らないとはどういうことでしょうか? 日本の教育制度が産業が必要とする人材を輩出できずに、産業の役に立たない人ばかり産出しているということでしょうか?

品質や耐久性という日本が従前得意としてきた特質が、もはや形骸化しているということでしょう。あるいは中国があらゆる産業に突出してきたことによって、日本が得意とした特性が時代に合わなくなってきているのかもしれません。

これまでお飾りでやっていた国交省の認定制度の本質が問われているのです。