路線バスの縮小と賃金

全国で路線バスの路線が減少傾向にあります。バス運転手のなり手がいないために、運転手の確保が問題になっています。

都市部の通勤電車の車掌を廃止したり、駅員を廃止したり、鉄道会社は長らく省力化を進めてきました。単にコストを抑えて利益確保のためだと思っていましたが、これほど運転手が不足する現実を見ると、鉄道会社に先見の明があったと言えるかもしれません。

経済の仕組みからすると、賃金を上げれば自然と求職する人が増えるはずですが、いたずらに大学入学率が上昇して運転手を目指す人がいなくなっているのが現状です。

何も運転手になるのなら、大学を出なくても良いという考えがある一方で、日本の経済を動かしていくのに大卒の経営者や営業マンだけでは回る訳がありません。

人口や子供が自然と増える昭和が終わる頃までの局面では、生産人口を考えずとも自然に各所に適正以上の人が集まったのですが、生産人口が減る局面では社会計画を立てなければならないことにやっと日本社会が気づいたということでしょうか?(気づいてる?)

社会を回すのに本当に必要な人材が欠けているにも関わらず、よく考えれば社会に必要がないにも関わらず法外な賃金を得ているコンサルタントやマスコミ業界のようなところもあります。

お金と人材が社会に適当に配置されていないのです。しかも対策に手がつけられていません。

政治家は裏金を貯めることより、社会の立て直しをしなければなりません。

パソナからの情報漏洩

パソナの契約社員が国の基金に関する企業や個人情報を持ちだしたというニュース。

パソナという企業のリテラシーのなさは周知の事実なのですから、そのような企業にいつまで業務を委託し続けているのかと疑問に思う方は多いと思います。

「とっとと契約を切ればいいのに」と。

まあ何らかの癒着があるにせよ、国民に日本のだらしなさを見せ続けることが、日本が堕落したと言われる理由の一つかもしれません。国民もルーズな管理に慣れてしまったということです。

LINEを国民への重要なインフラと認めようとしたり、マイナカードなどの重要なシステムを国外に保存することを見過ごしたり、日本がやることなすこと抜けが多すぎていちいち指摘する方が疲れてしまいます。

これが国民性ということでしょうか。極東の島国ならこうなっても当然なのでしょうか?

ダイハツの検査不正問題

ダイハツの自動車検査工程で、不正が何十年も続いていたという驚いたニュース。

別に世界中の自動車産業で同様のことが起こり続けていますから、特段驚く必要もないのですが、それでまかり通るのなら最初から検査は必要ないと考える人がいた 込みする人がいたりして、同じ現象に対しての反応が人様々なことがまた不思議といえば不思議です。

脱税や利益重視のお金に絡む話なら、もっと厳しい世論を浴びるのかもしれませんが、検査をしないのは元はと言えばお金に絡む話で、それで自動車の安全が置き去りにされたのですから製造業としては言語道断であるはずです。

もう慣れてきたと言いましょうか、製造現場には手抜きがある、金融機関には盗みがある、政治家には嘘がある、、、

要は人が罪を犯す可能性があるところには、必ず許されざる行為が起こるということでしょう。

新聞では初売りセールが中止されるので何億円の売上が消えたというような、勝手な「取らぬ狸」をやっていますが、売上が減る販売店も犠牲者ではなく製品の提供者として、そんな危険なものを知らずに売ってきた事態を真剣に受け止めていただきたいものです。

日本の製造業が30年間衰退し続けていると言われて久しいですが、このニュースはまさにそれを体現していると言えましょう。

病は気から、製造も気からです。気を引き締めて、今後の対策を練っていただきたいものです。

年賀状作成シーズン

12月も半ばになると年賀状を早く作らねばと、毎年焦る気持ちになります。

少し前までは、郵便局が12月何日までに出さないと元旦の配達に間に合わないと呼びかけていましたし、街の至る所で年賀状販売キャンペーンを繰り返していました。

最近は郵便局でも年賀状の撹拌は無理と悟ってしまったのか、以前のように投函を急かすこともなく、また年賀状の販売を積極的にすることもなくなりました。

それに呼応するように、郵便局がサポートしてきたはがきデザインキットも、2023年版は宛名書き機能のサポートがなくなり、通信面のデザインの提供だけに限定したものになりました。

年賀状を出すという行為が、LINEなどのオンライン化した結果と言えましょう。この傾向によって、更に年賀状のやり取りが減ってしまうのも仕方がないことかもしれません。

ただ、まだ年賀状を出そうと思っている人にとっては、数が減ってきたとしてもこれまでと同じようなアプリケーションが利用できればよいのですが、だんだん提供される機能が限定されてきていて、四苦八苦している方も多いのではないでしょうか?

私は、宛名書きはキヤノンのスマホアプリで、郵便番号検索で番地だけを追加して済ませ、通信面の印刷は郵便局のはがきデザインキットを利用しました。

発行する枚数も減っているので、昨年までと比べると制作に要した時間がかなり短くなりました。

そろそろ面倒な年賀状も廃止したいところですが、何かのきっかけがないとなかなか踏み切れません。あと数年は惰性で出し続けるでしょうが、数少なくなった年末の風情をしみじみ味わっておこうと思います。

率先して動く社員は良いか悪いか

よく会社内で、指示を出さなくても率先して動く社員を良しとする場合と、勝手に動くなという場合があって戸惑うことがあります。

表向きは指示なしで動ける社員を重宝すると言っておきながら、実際にやってみると勝手なことをするなと怒られることもあるのではないでしょうか?

会社の上司というものは勝手なもので、ほとんど合理的な理由や統一された方針がないことが多いです。

ですから気を利かしたつもりが、ほとんどケースで評価されないか、余計なこととマイナス評価になってしまうことも多いと思います。

また会社は、個人的にスキルを向上させる努力を惜しむなと言って熟年社員を独立させようとしますが、入社して数年の若手が同じことをするとやれ最近の若者は忍耐がないだのと勝手なことを宣います。

要するに会社の思いどおりにしているとろくなことがないので、一旦社員になったとしても会社のために一生を捧げるなどと考えずに、自分の人生を真剣に考えるのが賢明ということでしょう。

まあこのような状況も、社会の仕組みが大きく変わることがあればまた変化しますし、あまり定石や常識が通用しないと言っても良いでしょう。

今は転職サイトのCMが大量に流れて、転職で運命を切り開くのが当たり前と考えられている時代ですから、学歴で勝負が終わった時代よりも経歴を磨き続けることができるので、それが良いか悪いかはその人次第でしょうか。

いつの世も行きていくことは大変つらいことには変わりません。