2025年大阪万博のリングは必要か?

建築費の高騰を受けて、開催前から期待より不安が先行する大阪万博です。

さらにパビリオン建設に現状以上の資金が必要になり、国民の税負担が増える可能性を示唆しているそうです。

そこで槍玉にあがったのが、当初から会場の予想図で一番目立っていたリングと呼ばれる世界最大を目指す木造建築物です。

これの建設だけで350億円かかるそうですが、決して万博になければならない訳でもないのに高いようです。

1970年の万博では、大屋根を突き破るように太陽の塔が建っているのがシンボルでした。

同じように会場に何らかのシンボル的な建物が欲しいのでしょうが、展示物としての価値はほとんどなく、最大の木造建築と行っても半年の命ですぐに壊されるのですから、最古の木造建築と言われる法隆寺と同じように語ってはいけません。

大体、リング状のシンボルなら愛知の「愛・地球博」で登場済みで、あえて真似をする必要もありません。

おそらく、何もない埋立地に万博らしいイメージを醸し出そうと、どこかのデザイナーがささっと目立つものを描いたら、後から350億円の値札が付いていたことに気づいたということでしょう。

個人の家の設計でも同じですが、予算をオーバーしたら無駄な設備や意匠を削るしかないわけで、リングなどはとっとと取っ払って、少しでも予算を切り詰めるべきでしょう。

1970年の万博では最初は大屋根を残そうとしていましたが、メインテナンスの費用が巨額になったために日本館とともに撤去されました。

今回のリングは最初から木造ですし、半年後に取り壊されるのが決まっているようですから、350億円+解体費の価値があるとは思えません。

何かに付けて不満が渦巻く2025年万博ですが、そろそろ期待が膨らむようなニュースがないと誰も行きたくなくなってしまいます。

せっかく開催するなら、夢と希望に満ちた博覧会にしたいものです。

ガソリン代を電話で調査するのに62億円!

一体いくら電話代がかかったというのだ?

資源エネルギー庁が、全国のガソリンスタンドの価格調査を博報堂に依頼して、その報酬が62億円だったとのこと。

電話で全国のガソリンスタンドに電話をして、現状のガソリン価格を調査して補助金が適正に反映されているかを調べているらしいです。

誰が考えても電話で調査するだけで、62億円はありえないと考えることでしょう。

日本の政府は、税金の価値も使い道も分かっていない。実際に掛かった経費を領収書で精査して実費精算をすれば良いのです。

一体どれだけの利益を博報堂がこの契約だけで召し上げて、一体どこにそのお金が行くのか知りたいものです。

東京オリンピックから電通が悪者になって、博報堂は目立たなかったため比較的健全なのかと思っていましたが、ほぼ癒着とも取れる契約を現在も平気で交わしているところを見ると、中古自動車販売店やジェネリック薬品メーカーと同じく、業界自体が腐っているのかもしれません。

大体、政府がガソリン代を調査するだけに62億円を投じることが間抜けです。

調査した結果がどうであれ、62億円をもっと有効に使えば日本はもう少し良くなるはずです。

中古自動車販売店の問題でも次から次に問題が発覚しましたから、博報堂もすべての契約を第三者機関に調査させる必要がありそうです。

最近の企業絡みの不正事件を見ていると、どの業界にも長年の不誠実な事業が淀んでいるように見えます。政治家にも自浄作用が働いていません。

日本人はもっと倫理観や正義感を養う必要があるのではないでしょうか?(そう言えば、最近正義の味方を見かけなくなったなぁ、、、)