2025年大阪万博水ぶくれ予算

2025年の大阪万博建設費用が、2度の増額にも関わらずまだ追加の費用がかかるとされています。

木製のループや日本館の建設費用など、これまでの会場整備費以外での巨額な建設費が取り沙汰されています。

このような問題に対して首相が説明をするのはいいのですが、本来万博相が説明するべきであり、責任者不在というのが明白になっています。

木製ループや日本館の建設費用がいくら掛かろうが、予算を握った人が決断すれば予算をオーバーする責任も同時にとれますが、好き勝手に外野が予算を請求するものですから、責任なないままに建設費が膨れ上がっています。

そもそも予算を管理している部署はどこなのかがはっきりしません。万博相を設置したのですから権限と責任を移譲するべきで、いちいち首相が弁解することではないような気がします。

350億円の木製ループも一体誰がデザインして誰が設計したのでしょうか?

当然設計で建設費も考慮するでしょうから、そこの責任者もはっきりさせるべきでしょう。予算拡大を云々語るのはその後です。

建設費や完成時期について問題が山積していますが、そもそも万博の開催意義がj国民に共有されていません。

1970年の大阪万博のときには、開催の2~3年前から街中にポスターが貼られ、あらゆる刊行物に「大阪万博を成功させよう!」という標語が印刷されていました。

それに比べて今回の万博は、東京オリンピックのこともありますから、なんとなく交付金や裏金目立ての取引のために、開催意義や動員数を無視して開催さえしてしまえば全て良し的な、やましい裏取引が横行してとしか思えません。

万博の会期が終わってから不正を取り締まるのではなく、今のうちに黒い影を取り除いて、健全な万博を目指してもらいたいものです。

電動キックボードには近づくなかれ

2023年7月に特定小型原動機付自転車なる新しい車両の法律が整備されて、いわゆる電動キックボードの仕様に関するルールが明確になりました。

海外では足を揃えて乗る2輪車はスクーターと呼ぶのが慣例になっているようで、Electric Skooterという呼び方をするそうですが、国内でも電動キックボードとか電動キックスクーターなど呼び方がいくつかあるようです。

さてこの電動キックボードですが、歩道を時速6Km以下で走行するだけなら歩道を通行する自転車と同じ扱いですが、歩道以外を時速20Km以下で走行する場合は自転車と原付の中間的な位置づけになり、ナンバープレートと自賠責保険が必要になります。

またヘルメットは自転車と同じで努力義務となっていますから、しばらくは無視する人がほとんどでしょう。

この車道で20Kmと言う制限ですが、電動アシスト自転車のアシストが時速25Kmとなっているものの、実際電動アシスト自転車では時速20Km以上で巡航するのはかなり骨がおれます。

またその速度で車道を平気で走れるかと言えば、なかなか厳しいものがあり、自転車や原付きに比べて小さい車輪や重心が高いことから安定性に欠けるため、車道の路肩を時速20Kmで走行するのはそれなりの技術がなければ難しそうです。

かと言って歩道を時速6Kmで走行するとなれば、ママチャリにも抜かれてしまうでしょうから、電動キックボードの意味がないと考える人も多いでしょう。

すなわち、歩道を高速モードの20Kmで突っ走る輩が頻出するのは目に見えています。

歩道走行ならナンバープレートも自賠責も必要ありませんから、あとは高速モードに切り替えて表示灯は適当にごまかせば、いちいち指摘する人もいないでしょうし、警察に見つかったとしても低速モードのつもりだったなんて最初から言うつもりの人も出てくるでしょう。

要するに、世界の趨勢に従って日本でも許可してみたものの、日本の法遵守レベルではいたるところで危険な目に遭う人が続出することは明らかです。

自賠責に加入しない人もいるでしょうが、危険度から任意保険も必要になると思われ、かなり危うい出発になりそうです。

みなさんも暫くの間は、疾走する電動キックボードには近づかないようにしましょう。

2025年大阪万博の木製ループを保存できるか?

建設費が無駄だと避難された大阪万博の木製ループ。

シンボルとしての意味や日除けになるといった目的が発表されて、なおさら無駄さが目立っていましたが、それを受けて今度は万博後も保存すると言い出しました。

保存するからと言って全体の建設費が安くなるわけでもなく、後から敷地を使用すると見られるカジノがお金を払ってくれるわけでもありません。

ただ無駄と言う意見を抑えるためだけの、思いつきのアイディア(アイディアはたいてい思いつきですが)にすぎませんが、1970年の大阪万博でも同じ事がありました。

1970年の万博では、開催前は太陽の塔と大屋根、日本館と鉄鋼館が保存の対象になっていて、たしかに今でも太陽の塔と鉄鋼館は姿を確認することができますが、大屋根と日本館はメインテナンス費用が掛かり過ぎて、開催後10年ぐらいで撤去されました。

大屋根については、一部切り取ったものが今でも旧お祭り広場の片隅で展示されていますが、日本館は跡形もありません。

つまり保存したいということと、保存することができるというのは別だということです。

とりあえず現在の建設時にでる反対意見を抑え込むために、開催後の保存すると言っておけば良いというのなら、少なくとも開催後のメインテナンス費用を毎年予算として計上できることを説明しなければなりません。

特に世界最大の木造建築を目指していますから、そのメインテナンス費用たるや並大抵のがくではないはずです。

国立競技場の木造の屋根でさえその耐久性に疑問がありますが、外周2Kmにも及ぶ木製ループが、開催後10年以上のその場に留まるとは思えません。

SDGsを標榜する2025年大阪万博は、相応しい継続性を証明する必要があると思います。

いじめはあって当然

宝塚歌劇での団員死亡によって劇団内のいじめやパワハラ、そして企業として過剰労働などの問題が発覚しています。

ジャニーズ事務所の問題と同じく、以前から上級生によるパワハラなどが何回か報道されてきましたが、一向に改善されないまま無視され続けてきた経緯があります。

パワハラやいじめについて、外部調査として法律事務所が認められなかったという結論を出しましたが、いじめはあって当然で、それをどう管理して抑え込むかが組織運営のノウハウです。

よく私立中学受験の説明会で、当校には「いじめはございません」と断言する学校関係者がおられますが、それはいじめを見て見ぬふりをしているか、よほど観察力がないかのいずれかです。

復数の人が集まれば必ず格差が生まれ、その結果僻みやいじめが自然に発生するものです。

そこから発生するパワーを今に別のものに向けるように指導するのが学校の役割であって、いじめがないと断言するのは教育として全くの素人と言うしかありません。

宝塚歌劇に関しては、これまで数十年来様々な報道がされてきましたが、いじめや叱咤激励の類は最低でも必要悪、普通はあって当然という扱いでした。

踏切や鉄橋で走りすぎる阪急電車に音楽学校の生徒たちが一礼をするという儀式は、何も電車の安全を願って運転士や車掌さんにお礼しているのではなく、もしかして乗っているかもしれない歌劇団の年長者にお辞儀をしているです。

軍隊の儀式以外の何物でもなく、現代としては異常です。

流石にこの儀式は最近ではなくなったみたいですが、いまだにいたるところで軍隊調の儀式が残っているところが伝統と言えるでしょう。

ただ、ジャニーズ事務所の場合も宝塚歌劇の場合でも、そのような噂は何十年も前からある訳で、それにもかかわらず若い人が入所・入団するところに問題があります。

最初はそのきらびやかな芸能界に憧れて盲目になっていて、気づいたときにはもう引き返せないということなのでしょうか?

この問題は、調査を担当した法律事務所と阪急電鉄の関係が明らかになったために、さらに泥沼化していきそうです。

阪急という企業グループは、関西地盤でチヤホヤされて放漫な経営をしてきたために、つけ入られる隙が多いです。

阪急と阪神が合体させられた事件もそうでしたが、危険管理能力にかけているきらいがあります。

ぜひ、今回の事件に向き合って、伝統に甘んじることなく改革に踏み切って、本当に清く正しい歌劇にしてもらいたいものです。

糸を引くマフィン

東京ビッグサイトで開催されていたイベントで、販売されていたマフィンが原因の食中毒が発生したというニュース。

栗やチョコチップが入ったマフィンが腐敗していて、中には糸を引いたり味が変わっていたものもあったらしいです。

製造したお菓子メーカーによると、イベントで販売する量を一人で製造するために5日間かけて作っていたそうです。

無添加や少量の砂糖を使っていることを特徴にしていたそうですから、もともと保存性が良くないものを5日間放置していたと考えられそうです。

このような素人的な製造者が作る自然素材の食品が、いかにも自然の素材を使って健康的であるような印象を与えていますが、安全性に関しては注意が必要です。

何事にも素人には分からない技術や決まりがあり、最低限押さえて置かなければならない衛生基準というものがあります。

もちろん全ての食品提供者が衛生面において完璧であるわけがありませんが、素人が頑張って経営している店には注意が必要です。

よく個人や家族経営のパン屋を訪れることがありますが、たとえおいしいパンであっても、同じ製品でもばらつきがあって雑であったり、店内を見回して衛生面に問題がありそうなところは避けるようにしています。

食品を扱う店で問題になるのは、お金を扱った手で食品を直接触ったり、いまだに手に唾を付けてお札を数える店員がいたりすることです。

デパートや一流の店ではそのようなことはありませんが、個人経営だといまだにそのような店があったりします。

今回のニュースの店のインターネットサイトを見てみると、いかにも衛生的に怪しい感じがします。

怪しい食品を見分ける能力は、今も昔も生き抜く上で必須なようです。