USBメモリーの功罪

はっきり言ってUSBメモリーは失敗作でした。

なくても良かった、なければ良かったというほど酷い製品でした。

データを無セキュリティで持ち歩くという愚かなことを、利便性と言う名の怠惰な行動で正当化したIT史上トップクラスの過ちでした。

私はコンピューター製造業にいた頃、USBメモリーが普及し始めた頃にすぐに社内持ち込みが禁止されましたから、お客様がUSBメモリーを持ち出してファイルのコピーを依頼されたときはたまげました。

確かにそれまでにもフィロッピーディスクという持ち運びができる外部メモリーがありましたが、時代がまだセキュリティに目覚めていない時代でした。しかも容量が小さかった!

しかし、USBメモリーは価値のある情報を盗めるほど容量がありました。

その後、セキュリティキー付きのUSBメモリーが登場しましたが、そんなめんどくさいキーを有効化する人はほとんどいませんでした。

結局USBメモリーメモリーは、不用意にデータを持ち出す人々に愛用され、数々の機密情報の意図しない開示に結びついたのです。

その被害金額がいくらかは誰も計算しないでの分かりませんが、とにかくUSBメモリーがITの分野で不用意なデータの持ち出しを奨励したデバイスであることに疑いはありません。

そんなことを言えば、SDカードのCFカードも同じじゃないかと言う方がおられるかもしれませんが、中のデータが違います。

とにかく、今手元にUSBメモリーをお持ちの方は、まずその中のデータを削除するか暗号化するかしてから、寝るようにしていただきたいものです。(寝るんかい?)

熊の習性を知らない

秋田県と北海道で頻繁に人家を襲う熊。

今年の山での樹の実が凶作だということが、人家に熊が下りてくる理由とされています。

特定の熊が人間の食べ物の味を覚えて、人間を襲うことを覚えてしまったのだとしたら、やはりその特定の味を覚えた熊は殺処分にしなければならないでしょう。

しかし、最初に食べ物の味を覚えさせたのは人間ですから、そこを絶たねければ冬眠するほど寒くなるまでこの被害は続くでしょう。

あるいは最近の温暖化に伴ってそれほど深い冬眠をしなくなった野生動物がいるそうですから、冬になっても熊の被害は続く可能性もあります。

USの国立公園、例えばヨセミテ国立公園に行きますと、とにかく熊が一旦味を覚えたら繰り返し襲うのが習性なので、絶対に公園内に駐車する車の中には食べ物、飲み物を一切残さないように注意されます。

車をいくら施錠したとしても、匂いがしたものなら熊は何が何でも車を破壊してまで中に入り匂いの先のものを食べるそうで、実際に過去に被害にあった動画をホテルの部屋などで観られるようになっています。

またホテルにチェックインするときには、車に食べ物を放置していないことを念押しされ、さらに宣言書にサインをさせられます。

秋田県では畑を荒らされていることから、食べ物を屋外に放置することはどうしようもありませんが、山に入った人が残したおにぎりやピザを食べた熊が、人を襲うようになることは避けたいものです。

北海道の観光道路では、どう見ても車から餌をやっているようにしか見えない動画もありますから、サファリパークと一緒に考えてはいけません。

熊が食べられるようなものを熊の生息地から排除したり、危険な山への一切の立ち入りを禁止するなど、徹底的な対策が必要なのではないでしょうか?