役職定年制に思う

定年は雇われて仕事をしている人には付き物です。

年を取ったのでそれまでとは同じ仕事はできないでしょうということで、肩書を剥奪して給料をそれまでの3割引きにするというもの。(つまり70%に減額されるということ。)

まるでスーパーの賞味期限間近の値引きのようです。

年を取って能力が衰えるのは仕方がないことで、いくら経験が豊富だと行っても頭の回転が鈍くなったら経験を活かすことさえできません。

仕事の責務や給料の減額は当然のことです。諦めましょう。

私は55歳から給与がそれまでの5分の1になりましたから、20%や30%の減額でガタガタ言うなと言いたい!

実際企業における肩書なんて、その人が素晴らしいから与えられたものではなくて、誰かがその肩書にいないと業務に支障があるからであって、あなたがいなくなったら別の誰かがすぐに肩代わりします。

つまり企業は、古くなった細胞がになって洗い流されるように、古い人間は捨て去られる運命なのです。

そうしないと生きたままミイラになってしまいます。

生きたミイラが政治の世界や個人企業で蔓延っているのは、定年制がないからであって、適切な定年制は必要だと思います。

たとえ個人企業であっても、企業が個人でなく社会のものだとしたら定年制は必須です。

だって、年寄は判断鈍いし常識ないし身勝手だから。

だから定年後は、身勝手なことを思う存分できる自由の身になってもらいたいのです。晩節を汚すこともなくなります。

役職定年制、あなたはもう年寄りで正しい判断ができないのですから。

USの自動運転タクシー運行停止の意味

USのGM傘下企業が運行する無人タクシーであるクルーズが、運行を全米で停止するらしいです。

これまでにいくつか自動運転タクシーの怪しい行動がニュースになっていましたが、さすがに救急自動車を妨害しただけでなく、事故で横たわった人を認識できなかったことで、現状の技術レベルでは対応できないと判断したのでしょう。

USの自働車の運転は日本やイタリアに比べてはるかに簡単で、目をつぶっても運転ができると思ってしまうほど、とっさの判断が必要になるほどの事態は起こりません。

しかし、事故直後の複雑な状況判断や緊急自動車に異常に反応した運転者の状況把握に、解決しなければならない問題があったとクルーズは判断したのでしょう。

世界の自動車はほぼ同じ操作で運転でき、運転免許も居住国の免許がそのまま通用するのですが、各国の運転の難易度にはかなりの差があります。

その差は、交通法規の出来不出来や道路状況、国民の性格や国民の運動神経から醸し出されるのですが、日本はその中ではかなり底辺に来るのではないかと思います。(つまり自動運転が適応できにくい!)

なんせ、おもてなしや侘び寂びを売りにする国民と文化ですから、自動化技術とは相性が悪いです。

相手の過ちを雰囲気で感じ取って対応しなければならない文化ですから、論理的な機械任せの自動運転で判断できないことがいっぱいあります。

もし、先進国の80%で自動運転が普及したとしても、日本は残りの20%に入ることは間違いないでしょう。

自動運転の普及を最後まで競うのは、日本とインドと中国ぐらいではないでしょうか?

USがこのまま自動運転の将来性がないと、見切りをつけてくれることを願います。